2020年12月23日
職場の大掃除は部署ごとに日にちが決められている。
一斉にやるとエレベーターが混んでしまうから。
午前中はチョコ父の部署。
チームリーダー「さあ、大掃除です。1年を締めくくりましょう。」
各自、雑巾を持ったりホウキを持ったりして掃除を始めます。
脚立に乗って蛍光灯の掃除をする者もいます。
チョコ父「脚立のテッペンには乗るなよ。」
後輩「はい。分かってますよ。」
チョコ父「よし。チョコ父は書棚をやろうかなぁ。何年も誰も手をつけなかった。禁断の地。」
チームリーダーが振り返る。
チームリーダー「そこ、やるの?」
チョコ父「ふむ。書類、本がギッチリで入る隙がない。本の上に本が横たわっている。こんなのあらかた要らない。よ〜し、一気に行くぞ〜っ。」
チームリーダー「待って、待って。」
チョコ父「ならぬ、ならぬ。」
チョコ父「この段、全て不要。廃棄〜っ。とおりゃ、とおりゃ〜っ。愉快、愉快。」
ドサ、ドサ。
チームリーダー「それは使うかもしれない。す、捨てないで〜。」
他の部署の係員が一斉に振り返る。
その発言は誤解を産むな。
チョコ父「いつか着れるは二度と着ない。痩せたら履けるは二度と履けない。とチョコ母に言われてるぞ。チョコ母は紙袋ですら捨てなくて、色々と集めているが。」
チームリーダー「そうかもしれないが、要るか要らないか判断してもいいんじゃない?待て、待って〜。」
なんだか色々の部署からも集まってきちゃったぞ。
箒を持っていた者、雑巾を持っていた者、脚立に乗っていた者。
みんな手伝ってくれる。
というよりも、チョコ父がポイポイ捨てているのを戻してる。
チョコ父「何をしてるんだ。減らんじゃないか。」
後輩「これは要りますよ。」
チョコ父「この中身は頭に入ってるだろ?」
後輩「いや〜。見直したくなる時が来るかも知れません。」
チョコ父「流石にこの段は要らんだろ。この埃のつもり具合。、、、層を成している。触るのもおぞましい。」
後輩「これは、こんな資料がありましたか。これは残したいです。」
チョコ父「長い間、存在も知れず、無くても困らんかったろ?要らん。要らん。」
チームリーダー「チョコ父を止めろ〜。」
チョコ父「走り出したら止まらないのだ〜。」
後輩「ナウシカのオームですか?」
チョコ父「なぎ払え〜。焼き払え〜。」
後輩「ナウシカの巨神兵ですか〜。」
チームリーダー「チョコ父。スーパー上司が呼んでますよ。」
チョコ父「なんだろ。」
スーパー上司の部屋に行くとスーパー上司は居ない。
謀られた。
チームリーダー「皆さん、お疲れ様でした。大掃除は終わりです。各自、机周りをやってください。チョコ父は書棚に近寄らないで。」
チョコ父「まだ、やらなきゃ。そ〜っと。」
チームリーダー「チョコ父。ハウス。」
チョコ父「わしゃ、犬かっ。」
Posted at 2020/12/23 21:00:08 | |
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