2025年10月09日
昨日の21時までの食事が終わると、食べることが出来なかった。
仕方が無く酎ハイやハイボールを飲んで過ごすこととなった。
普段の生活での体の様子を検査することで普段の体調を知ることが出来るのだ。
これは、仕事をして居る頃からの習わしだ。
そして、検査の結果は常に悪かった。
検査の予約は今日の11時40分だった。
腹ぺこで病院に向かった。
玄関のロボは「35度です。正常です」と言っている。
いや、低すぎるだろ、といつもの突っ込みを入れて受付に行く。
受付「あら、チョコ父さん。今日は健康診断ですね」
それを聞いたナースは検査室から顔を出す。
嫌な予感がする。
待合のベンチに座っているとニコニコしながらナースが来る。
ナースA「今日は胸のレントゲンと胃の検査もありますね。まずは、尿検査から」
紙コップを受け取るとトイレに向かった。
次にレントゲン室から呼ばれる。
レントゲン技師「これに着替えてください」
言われるままに着替える。
ナースBが白い液体を持ってくる。
ナースB「今日は特別に私がバリウムを持ってきてあげたわ。技師さんの言うことをよく聞いてね。ゲップしたり、笑い出したらだめよ」
ナースBはバリウムをチョコ父に渡すとレントゲン室を去った。
技師「はい。台の上を2回転してください」
技師「もう少し左を下にして、はい、動かないでください」
技師「はい。台の上を1回転してください」
ゲップが出た。
技師「ゲップは我慢してください」
チョコ父「見えてるのか」
技師「はい。見えてますよー」
何度も台の上で転がりながら検査は終わった。
待合のベンチに座るとナースCがコップを持ってやってきた。
ナースC「これ。下剤。飲んで」
チョコ父「いつ頃に効くのでしょうか」
ナースC「さあてね」
ナースCはクールだ。
下剤を飲み終わると検査室に呼ばれた。
ナースAが出迎えた。
ナースA「身長と体重を計りますよ」
身長、体重計に乗るとすぐに計測が終わる。
ナースB「次は腹囲」
ナースBはチョコ父のシャツをバッとめくると巻き尺をチョコ父の腰の辺りに巻き付ける。
丁度、抱きつくような感じだ。
ナースB「さあて。よし」
チョコ父は気が緩み、引っ込めていたお腹が元に戻った。
ナースB「はい。今、計りましたー」
チョコ父「さっきのはフェイントだったのか」
ナースBはケラケラと笑う。
ナースB「お腹が大きいから、心電図も追加です」
心電図を測るベッドに行く。
ナースCが待っている。
何か注射のような物を銀色の皿に入れて持ってくる。
チョコ父のベッドの横に注射の入った銀色の皿を置く。
チョコ父「いかん。間違いなく注射だ」
ナースCは黙って両足、両腕、胸にプローブを取り付けていく。
この映像は映画『マトリックス」だ。
ナースCが機械のスイッチを入れるときにつぶやいた。
チョコ父「トリニティ。助けてくれ」
ナースCはフッと笑うと「波形を見てくるわ」と言い残しベッドを離れた。
すぐにナースCは帰ってきた。
チョコ父のプローブをパチパチと外すと、注射の入った銀の皿に手を伸ばす。
ナースCはフッと笑う。
右腕に冷たい感触。
アルコール消毒なのだろうが、見ることが出来ない。
右腕を擦っている感触があるが、見ることが出来ない。
思いっきり右腕を伸ばし、顔は左に背けた状態となった。
チョコ父「トリニティ。助けて」
右腕に痛みが。
本物の注射だ。
トリニティは助けてはくれなかった。
前回の「ふられたのね」発言を覚えていたようだ。
間違いなく、ナースCはふられたのだろう。
相手はユースケ君だ。
右腕の絆創膏を押さえながら待合のベンチに座る。
すぐに、診察室に呼ばれる。
ナースA、B、Cが勢揃いだ。
チョコ父「君達。まあ、いい。今日は私が最後の患者だ」
医師「お疲れ様でした。結果は1ヶ月後です。次の診察の時にでもお話しましょう」
チョコ父「あれ、ねえ。順番を逆にした方がいい」
医師「なんですか」
チョコ父「血液検査と心電図。心電図の前に注射の方が良い。顔の真横に注射器があると思うと心電図の時に落ち着かなくて」
医師「あれっ。そうしちゃったの」
ナースCはフッと笑ってうなずいた。
医師「逆だよねえ」
ナースCはうなずいた。
チョコ父「トリニティ・・・」
Posted at 2025/10/09 14:12:08 | |
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