2025年11月19日
昨日のことである。
脚本を書き終え、一息ついてビールを飲み始めた午後3時。
妹から電話が掛かってきた。
妹「お母さんが銀行に行って、カードがないとか言っているらしい。カードを行員さんに渡した。行員さんは渡されていないとかで、今、おまわりさんが銀行に来ている。実家に行ってカードを探して。おまわりさんも実家に行くって。今、外回りで、私は動けない」
チョコ父「要領を得ないが、とりあえず実家に行く」
(チョット待て。チョコ父はとりあえずビールを飲んじゃってる)
ジャンバーを着て、いえを出る。
そして、走る。
走るチョコ父。歩道を全速力で、もの凄い勢いで走る。
途中、小学生に抜かれる。
家に着くと誰もいない。
合鍵で部屋に入る。
それらしい場所を探すが、無い。
妹に電話する。
チョコ父「らしい場所を探しているが、さっぱりわからん」
妹「おかあさんは、置く場所を適当に変えちゃうから、私にもよく分からん。テレビの置いてある部屋は?」
チョコ父は探索を続ける。
しかし、見つからない。
そのうちに、玄関の方で声がする。
制服を着た、おまわりさん2人に連れられて母が帰ってきた。
警官「息子さんですか?」
チョコ父「はい」
警官「銀行から通報がありまして、銀行に行きました」
チョコ父「何かあったのですか?」
警官「このところ頻繁に銀行でお金を下ろしているようなので、銀行から知らせが届きました。不審な動きがあると銀行から連絡がくるようになっているのです」
チョコ父「物騒な世の中ですからねえ」
警官「そうです。で、お母さんはカードが無いと言っています。娘さんは家にあるはずだと」
チョコ父「それが、探しても財布がないのです。お母さん。お財布、どこにしまったの?」
母は引き出しの中から財布を取り出す。
母「あるよ」
チョコ父「あるよ。じゃないわ。カードは入ってる?」
母「ある」
チョコ父「・・・」
警官「お財布があって良かったね」
チョコ父「ご迷惑を掛けました」
警官「事件じゃ無くて良かったです。報告書を書かなきゃならないんで、お名前を伺ってもいいですか?」
チョコ父はブルーの免許証を見せる。
(ここで、わざわざ免許の色を書くことも無いか・・・)
チョコ父「お母さん。これからは妹に銀行の通帳とカードを管理してもらえよ。普段使う分を家に置いておいて、足りなくなってきたら妹に銀行に行ってもらえば良いから」
警官「そうですね。銀行で老人がお金を下ろしているのを見て、後を付けてくるひったくり事件もありますから」
チョコ父「ときに、母はパトカーに乗せて貰ってきたのですか?」
警官「はい、パトカーで送ってきました」
チョコ父「お母さん。パトカーに乗ったのか」
母「パトカー。乗った」
チョコ父「お手数を掛けました」
警官達は帰って行った。
母は事態が飲み込めていないようだ。
妹に顛末を電話して、歩いてチョコ父は家に向かった。
いつになく寒い日。
Posted at 2025/11/19 09:16:23 | |
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