2014年05月16日
・ほんっとーに細かいネタ。浅漬けを作る時って浅漬けの元と野菜をポリ袋で混ぜて寝かせる「だけ」です。しかし私はあの化学調味料の強すぎる味があまり好きではありません、値段だって高いし。なので、適当に塩を入れてタレは控え目にしていますが、タレを減らすと野菜全体に味が行き渡らない。かと言って大量に入れると無駄も増える。そこで以前からフリーザーバックのような密閉出来る袋に入れて揉み、ストローで空気を吸い出していました。こうすると負圧になるから浸透圧も上がるし、冷蔵庫でも遊ばないので一石二鳥、三鳥な方法です。しかし、フリーザーバックは市販の真空パックのような物ではないので、空気の漏れがあって、なかなか気持ちよいペッタンコに出来ませんでした。どうすればペッタンコに出来るのか?袋の首を強く押さえて見たりしましたが効果はなかったのですが、ある日ストローを袋の奥、食材の際まで深く差し込んでみた所、簡単にペッタンコに出来ました。
・私は、ストローを抜いた時に空気が入らないように、またタレを吸い込まないように、極力浅く刺して抜いていたのですが、そうするとバックが張り付いて食材側の空気が吸えず、逆にジッパー部分から迂回して吸う量ばかり増えてしまいます。これを深くすると、バックの両面が張り付く力がそのままストローをシールする力になるので、吸えば吸うほどシールも強くなりますし、空気の吸い口は食材で確保されるのでそこからは良く吸えます。抜く時も負圧でバックが閉じようとしているので、空気が入って弱くなってしまうって事もありませんでした。タレの吸い込みは省資源浅漬けだと問題ないようです。もっと汁が多いつけ込みの場合は、そもそも空気引くより水に浸けて追い出せば出来ます。
・そうそう、真空で思い出したのですが、先日ポンプで潅水してたら急に水が出なくてなって「あれ、上流で水使い出したかな?」と思って見て見るも川は流れている。あれ?と思ってポンプの入り口を見たら袋が網に張り付いてました。何度か小石を挟んで痛い目にあって網を取り付けたのですが、それがこんな形で役に立つというか、問題になるとは。で、同時に吸水管の網の適正サイズについて考えた訳です。消防のポンプの吸水管とか、あれかなり効率が悪くて、水深が相当ないとカゴが邪魔でホースが空気を吸って水が上がらなくなります。これを改良した物も売られていますが標準装備ではありません。一見非効率なカゴ網ですが、フィルターとして見ると表面積が大きくてゴミが張り付かないというメリットもあるのかも知れません。とは言えフィルターを大きくすると水路に収まりが悪くなり、底から離れて水を吸いづらいと、なかなか両立しづらいですね。
・今日の仕事は早朝はデラ園のチェックと巨峰園芽欠き(終了)、ちゃんと朝露戻ってて葉先がピンとしていて良かった。それにしてもデランの色がしっかり出てないなーと思って考えて見たが、私は例年は展着材入れてなかったんだった。展着剤にも何種類かあるが、防除の本によると大抵のは界面活性剤により表面張力を下げて被覆率を上げるとある。すると薬液がダマにならないかわり、付着量が大きく減る。結果、耐雨性が下がる。展着剤自体は安いので別にけちってる訳ではないが、今回たまたま入れて見たらそうなったという訳。ただ、本来はじく葉裏なんかもうっすらついている臭いので、そういう用途だとありなんかもなーとも思う。
・草刈機のタイヤの修理、両側ベアリング入ってシャフトの錆を削り取って防錆塗装を大まかにやって組み直し。二回目は穴径拡大を頑張ったので、割と簡単に入れる事が出来た。シャフトへの打ち込みも古いベアリング(全然関係ない機械の)を台にして叩き入れ出来た。空気圧気持ち高めで取り付けて準備OK,早速使ってみたが「ステアリングがちゃんと切れる」事に感動。フロントモアは曲がらないという先入観というか経験がひっくり返されるぐらい、気持ちよくノーズが入る。ほとんど切り返しなしであっと言う間に園を刈り終わった、やっぱり持つべき物は良い機械だね。巨峰園は尿素も二回目の散布した。新しい所は伸びすぎるのぐらい新梢が伸びているんだが、若い枝のため今後落ち込むから、初期に光合成させてデンプンを貯蓄させたい。古い所はやっぱりダメな所があるので、弱い芽を中心に散布、棚下だと「樹」って単位で捉えづらいのよね・・・あと、タイヤはこれでもう一つも交換出来る目処がついたので、もう片側を買いに行って気がついた・・・なぜこのタイヤが安く大量に売られているのの意味を。いや、一輪車タイヤだってあの値段だから、これが5000円とかはおかしいんだけど、それにしても600円とかで大量に在庫するほど売れるものなのか?とも考えて思い出した。こいつ樹脂ホイールじゃん・・・樹脂ホイールなのは錆びないしイイコトづくめなんだが、この手のタイヤは組み立てホイールにはさむ前提でレバーとかでは外せないから、パンクなどしてチューブがダメになったらアウト!使い捨てにするしかないのである。という事で、ノーパンクタイヤの方を買った。もう片方はダメになったらウレタン流し込めばいいだけではある。
・水田で畦をモグラが穴あけて困る。コンクリート板と防水シートがあるので漏水は直接はしないのだが、歩いていると畦が陥没するし、当然下からジワジワと漏水しやすくなると思う。モグラは別に堤防に穴をあけたくて掘っている訳ではなく、ミミズなどを探しており、ミミズは有機物を分解しているので、畦に草があるとモグラが増えるとは言われている。うーん、これ以上穴掘られたらモグラキャッチ仕込むか・・・そして、もうノビエが発芽してきてるよ。浅植えで稲にダメージが行くので除草剤はもう少し我慢したいが、効かなかったらどうしようかと心配になる。
・午後は遠方のデラ園の房ごせに入ったんだが、借りた年のような弱い芽ばっかりだ。昨年は遅霜で副芽など生育がまちまちなのを使って種が入り、一方で巨峰は好調だったので、デラをそのまま乗せておいたため、樹がすごい弱ってしまったのだろうと思う。ちなみに初年度は前の地主さんが亡くなって、やっぱり収穫せずに乗せておいたのだが、あの年は普通に房を残してえらい目にあったようなぁ。デラは出荷スケジュール的にも厳しいのが見えているので、今回は着果量を最初から1/3ぐらいの見当にして樹勢回復と果実成熟をはかることに。あとは、ここからの追肥でどれだけ樹勢を回復させられるかだが、なにせ水がないので追肥しても効かせられない。とりま、明日は即効性肥料と化成肥料を追肥してどっからか水持ってこられれば散水、こっちもモアで草刈だな。幸い不発芽は少ないのでこれで樹勢回復するだろうし(実際一度は切ろうと思った木が今年は養生の甲斐あって比較的マシである)、房が少ないし残さないので、半日で半分ぐらいまで房づくりが進んだ。
・ハウスの潅水でスミサンスイを提案されていたが、高いナー、以前買ったのはもっと安かったような・・・と思って探したら、シーアイ化成のセフティ潅水チューブというスミサンスイと同じ原理のが同じ長さで15%ぐらいの価格だった。とりま、こいつを引っ張ってみて散水出来るか試して見ようと思う。まあ、出来るのは分かっているが、水が飛ぶ距離と高さだな。前も書いたが谷にはかけなくて良いので、幅で3mも飛ばせば充分なはずだが・・・他にも細々したパーツ購入、最初結構複雑な配管を想定していたが、どんどん頭の中で簡略化されてくるのが面白い。この価格なら1シーズン持てば御の字だろう。
・明日の予定 「露地デラ園の消毒」「巨峰園の消毒SS、こいつをブドウ園に走って持っていけば余剰薬液をそこで移す事が出来るが、そうするとジェットポンプで吸水する時が問題になる、あんま詳しく書けないけど」「デラ園の草刈、追肥、芽欠き」「余裕があれば散水チューブの試運転、トイレ掃除など」「雨よけの再処理は明後日のお手伝いさんの仕事にとっておこうか・・・」
Posted at 2014/05/16 20:11:40 | |
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2014年05月15日
・前シッポ・・・なんでもないです。朝は山羊に餌くれてから消毒、この園は通学路なので9時ぐらいにやってちょーだいみたいな話があったんだが、学校って9時始業だったからしらん。ま、それで慣例化しているのでいいんだけど。前回パッキン類を交換したので今回は液漏れはなかったが、雨よけの下は9時でもかなり暑いんで、ゴーグルが曇って「もう邪魔!」みたいな感じに。デランとミクロデナポンなんだが、確かに花粉食ってる毛虫はいるけど、手で潰して終わった感じなんだけどな。病気も雨かからないし・・・一応葉っぱの上に乗るようにデランを散布したが、150リットル作って70リットルしか使わなかった。丁寧に樹にかけた石灰硫黄合剤の方が使ったぞ・・・その時は逆に70リットル程度しか作らなかったので、後からまた作って手間だったんだが・・・
・ジベの効果は昨晩背負い噴霧機で水散布、水道でも水を打ったからか、吸収は良かったようで、派手に伸びた所はもうムクムクと伸びている。あんまりにも伸びたんで指導に「これ二度やって平気か」と確認したぐらい。まあ全体的には普通の伸びなんだろうけど、再処理をやったのでやっぱりジベは効いちゃうだろうなぁ・・・ジベが効けば種は抜けるんだが、軸も硬くなり摘粒が辛くなるという問題がある。それが嫌で今回も潅水をタップリして軸を伸ばす作戦に出ているのだが、上手く行くかは不明。
・残りの木もBA4で一回目のジベを付けた。こっちは雨よけの外の部分が結構棚が高くてやりづらい。どうも車を入れるために棚線を持ち上げた臭い。個人的には、小屋を雨よけの外に移築すれば「雨よけの中の栽培面積は拡大」「雨よけの外で栽培するリスク低減」「道路側に遮蔽物が出来るのでメカクシ、防除のドリフト防止」といいことずくめだったと思うんだが・・・あ、あと棚が高い場所に作らないで済むってのもくわえるか。
・再処理からはらくらくカップを呼ばれる省力装置が使える。これはバッテリー駆動の消毒器にアタッチメントを付けてジベをカップ内部に噴射する事でジベが出来る装置で、軽くて倒してもこぼれず液面に相当する部分も高いままなので、どんどん処理が出来る。私は別の園の園主さんから借りていて、前は自作のだったが、どっちでも同じぐらいの効果がある。ただ、製品は穴が小さくて目詰まりしやすく、それがなかなか取れなかった。折角なのでシーズン入り前にみっちりメンテしてやる事に。ノズルの詰まりはエアブローしてやると取れる。取れるがすぐにまた穴に詰まってしまう。ドレンが存在しないのでポンプから上がったゴミは永遠に取れない。なのでチューブを切り離して水をすすいでやる事を何回かやって、やっと汚れがつまらなくなった。また、この手の汚れが詰まるのはフィルターがダメになっているからので、分解して清掃してステン線で巻き付けておいた。このフィルター、メーカーの物は非分解になっているのだが、内部にすごい汚れが溜まってしまうし、再利用は難しくないので、ちゃんと清掃する事をお勧め。もちろんカップ入り口のフィルターも清掃しておく事が重要だけど。あとは私はバッテリーを単一から単三にアダプターかましてやってる。充電池が使えるし、軽くなるので人間の負担が減る。あと、電圧が高いと飛散が多いだけなので、適度に電圧低い方が使いやすい。ただ、電池はOKなのにセットするとダメという事がよくあって、調べるとアダプターが錆びてたり電池にガタがあったりなので、それらを修理した。
・あとはホイールにベアリング取り付け、とりあえず片面は成功、ベアリングではなくホイール側を熱すれば何度かやれば出来た。もちろん削っておけばそれだけ打ち込みはたやすくなる。ただ、今度、シャフトの錆も落とさないとベアリングが打ち込めないので、そっちも手間。プラホイールで良かったとも言える。
・話は前後するが、房作りを別の園でちょっとやっていた時の事、やけにカラスが騒がしい。見ると猫を威嚇しているようだが、猫は平然と歩いている。うーん、なんだろうと思ったが、いつまでもうるさいしので、カラスを追い払う事に。が、石投げても逃げないし、執拗に猫を意識している・・・と小さなカラスが目の前を飛んで横切って畑の墜ちた。巣立ってちょっとしたカラスが怪我をしたかなんかで落ちて、親がそれを守っていたらしい。もちろんカラスにはなみなみならぬ怨恨がある身、そのまま小ガラスの公開解体ショーでもお見せしようかとも思ったのだが、こいつには使い道があるのでとっつかまえてきた。それにしても私のカラスを拾う能力というか運はここ数年異常で、毎年一羽は拾っている。別に落としたとかではなくて、保護したって感じが多い。それだけカラスの数が多く、若いカラスが怪我する例も多いのだろう。小ガラスはちょうどハトぐらいのサイズで、なかなかかわいい。
・明日の予定 遠方の園の房作り、巨峰園の芽欠き、水田は一応もう除草剤使えるみたいだけど、ノビエ対策にはもう少し引きつけてからやりたい。てかウィードレスは30日後まで使えるってなってるので、一発除草よりもう少しスペクトル広い感じ。草刈機のタイヤ取り付けて草刈りしてから消毒の準備。
Posted at 2014/05/15 20:42:34 | |
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2014年05月14日
・近所のスーパー行ってちょっと嬉しかった事。ここはポイントカードサービスがあるんだが、私はカードは持っているが今は使っていない。一言で言えばこの手のポイントカードは出すのが面倒に思っている。昔みたいに3%近いバックがあるならともかく、0.5%とか0.3%みたいなチマチマした金額のために財布を埋めるのが気に入らない。しかしスーパーサイドとしては、この手のカードはお客を囲い込むための方策なので、あの手この手で勧誘をしてきて、最近はレシートと一緒に「入会すると100ポイントプレゼント」みたいなトークンを出してくるのね。一度ならいいんだけど、カードがない精算に全部出てくるので、もう何度もらった事か・・・所詮レジもパートだし客なんて消費単位以上の意味はなく、一見さんとかわらんからなー、と半ば諦めていた。しかし、今日買い物したら、レジのおばちゃんがさりげなくこのトークンを破棄してレシートだけ渡してくれた。ああ、こういうマニュアルにないような対応が欲しかったんだよ、経営者の考えるサービスじゃなくて、顧客の意図を汲んだサービス、こういう普通の事がこの自動トークン発券プログラムを組んだ人にはないんだろうね(私だったらポイントカード無し精算でトークン発券キャンセルボタンをつけておく)。ま、正直言うと、そのレジのおばちゃんもいい加減「カードはございますか?」って同じ客に何度も聞くの嫌になってるんだろうと思う。
・この手のカードの有効性について、一言言っておきたい。ツタヤカードのように複数の店で使えるポイントカードはまだいいが、単独店舗(チェーンも含めて)で割合が低い奴を出すのはいい加減やめて欲しい。一言で言えば固定費の無駄、労力の無駄、不公平感の増加だからだ。道路に小銭が落ちているからかも知れないと下を見て歩く愚に似て、この手のカードはその労力に見合う価値を出さない。まあ性格的な物もあって、ただで金が貯まるのが楽しいって人はいるだろうけど、クレカのような単独完結しているポイントじゃない物は面倒だ。そして、その維持のために無駄に機材代金、カード(物理的な)発行の手間もかかるし、レジの作業も繁雑になり、レジ待ちの時間も長くなる。むしろ、こういう無駄のコストが商品価格に転嫁されていて、カード無しでシンプルに行きたい人間に不要なコストを強いている(事が想像されてしまう)。大体、動機が不純なのだ、「客をサービスや商品以外の小手先の技術で取り込もう」なんてのが。もちろん、家電量販店なんかがやるような、消費を焚きつけるようなカードは問題外だが。実際、カードがあってもなくても、買う時は自分の欲しい商品があって安くて近い所で人は買う物で、それらを打ち消すほどの魅力があるカードは無い。もちろん、唯一無二のショップがそれを持ってりゃサービスと言えるんだろうけどさ。
・今日の仕事 デラ園の房作り、芽欠き、尿素散布(スチューベン園も)、巨峰園芽欠き誘引、ジベ処理した園の散水。やっぱりつゆの戻りが良く無いそうなので、一応水分補給してみたが、露のような綺麗な感じでは戻らないので、どうなるのか不明。散水もしておいたが、ほんと水道の水量は知れてるからなぁ。あとは結婚式に出られない友人のための贈り物を手配、気に入ってくれるといいんだが。ついでに、自分向けにもビオニエ種のワインを買ってきて飲んでみた。これ、リースリング好きなら多分好きですよ、と言われて買ったのだが、お店の意見としては「希少品種ゆえに高価なのがネック」だそうな。まあビオで2500円は普通じゃないかと思うけど。印象としては、確かに最初の1杯は疲れていた事もあり、グビグビっと飲み干ししまうほど飲み口が柔らかくて気持ちいい。印象としては南国系カッツ、つまりドイツの大衆ワインのカッツ(黒猫、主要品種は今は多分ミュラー・トルゥガウだけど、元はリースリングだったと思う)に似ているけど、陽気でグビグビっと飲みたくなる系。もっと分析的に言うなら、酸が低くて糖とアルコールが高い、でも重くない。香りもリースリングよりは果実香が強いけれど、ミュラーよりずっと強く柑橘系の香りがして爽やか。しかし二杯目、三杯目だと段々印象が変わってきて、フルーティーというよりスモーキーというかミルキーな感じがしてくる。この感じ、ものすごい明白に似ている経験があるんだが、どうも分からない。こういう時、言語化してあると分類できるので思い出しやすいんだろうけどあいにくそんな語彙がないのでなんとも。ただ、恐らくは、ソーベニヨンブランの馬の汗の方、だと思う。あれから塩味とえぐさを除いて良い部分だけ残すと多分こんな感じになるんじゃないかな。綺麗系のソーベニヨンブランとは違う。
・明日の予定 消毒、巨峰誘引続き、デラ房作りらへん。今年はほんと雨が降らなくて、明日も朝から雨と聞いていたのだけれど、どうやら昼過ぎからのずれ込んだらしいし、多分量も少ないだろう。農協の見立てでは、この乾燥の反動か、梅雨が長くなるので病気が辛い年になるのではないかとの事。そうでなくてもここから急激に雨が降れば反動でへんな事になりそう。
Posted at 2014/05/14 21:11:27 | |
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2014年05月13日
・FRPポールを使って肩上げ補助具を作って見た。なかなかいい感じ。自分なりに設計の工夫点など。まず安い、これ大事、量産された物を組み合わせるだけで、設計と言うのもおこがましいな。丈夫、これも大事。ひ弱な所がどこにもないので、特に壊れやすいって物はないと思う。さて、市販品はこの手のは二種類、グレイパーとアシストスーツなんだが、値段はさておき、それぞれに目指している点が違って、一言で言えばデラにはあんまり向いてなさそうだった。
・比較的仕様がはっきりしているアシストスーツに関して言うと、どうもこいつは大粒種なんかの房作りとか袋掛けに向けて作ったようで、肘のロック角度が低い。実際肩が辛いのは肘が水平に近い時ではあるので、目論みは分かるのだが、それが問題になるのは棚上仕立てで大粒種を作った時みたいな条件だ。デラのジベ処理のような棚上に伸びている枝についている房を処理するような時にはロックしてくれないし、一回に3秒ちょっとで終わる作業だと忙しすぎるだろう。
・もう一つのグレイパーは持っている人がいるそうなので、今度使用感などを教えてもらう予定ではあるが、肘はバネの反発力で持ち上げていると理解している。それと半分は支えのような構造による物かな。それはそれで良い部分もあるんだが、バネの反発力を上げると腕が上げっぱなしで下げられないし、弱くするとアシスト力が弱まる。特定の角度でベストだと、他の角度が良く無いような問題が考えられるし、いくらバネが柔軟でも肩を完全に降ろす事は出来ない(ベルトで肘を固定するため)。いくつかの問題は形状記憶合金によって解決したのだろうが、それで価格がすごい高くなってる。
・んで、私のFRPポール方式である、こいつは弾性は非常に高いし軽い。安い。これを二本束ねて、その間に肘を預けられる程度のパーツを置く。肘はここに押しつける感じで預ける。うーん、上の二つが机に肘を置くような設計だとするなら、これは壁に二の腕をよっける感じかな。デラのジベ処理の角度としてはこのぐらいが使いよい。んで、肩を降ろしたかったら、そのまま肘を内側に曲げてサポートパーツから外せば逃げて降ろせる。FRPはここでも柔軟なので邪魔しない。ただ、ポールを体側に沿わせるために、胸にもベルトなりなんなりを巻く必要があるし、それがずり落ちる危険もある。そこはリュックでもヒモでもなんでも工夫すれば良い。両手で使うと、お互い引っ張るので、より強い反発力が得られる。
・で、早速デラのジベ処理で使ってみたのだが・・・・いいんだけど使えないな。恐らく既存品と同等の肩のサポート力、柔軟性はある。しかし、デラの一回目のジベ処理は速度が命でかなり腕の稼働領域を広げてあちこちを触る必要がある。さらに持ってるのはこぼれやすい液体入りのコップ。なのでサポートパーツが邪魔というか引っかかったりして予期せぬ動きをしてしまう事の方に集中しなければいけない。まあ、房作りや二回目以降の処理だとかなり使えそうなのが分かったのは収穫だったが、装着がめんどいなぁ。
・ジベ処理は予定通り3本の成長が早い木から行った。雨よけだけではなく、隣接する家屋の蓄熱も影響している印象、一本でジベ処理が1時間、摘芯で15分ぐらいな感じで、おそらく一日6畝ぐらいイケル(この園なら)、無理すりゃ1反いけんじゃないかなー。でも、自分が速くなった分、補助員使ってもスキルの低さにイライラするんじゃないかとも思う。いや、正確である事が第一なんだし、いずれ速くなってくれれば継続的に頼めると思いたいんだが・・・あとはジベ処理後の潅水もポンプでちゃっちゃと、夕方に潅水すると涼しくて気持ちいい。15分ぐらいだから2tちょっとかな?摘芯は今回は8枚ぐらいを目標にちょっと強めに落とした。樹勢が強い事もあるし、ジベをより強く効かせたいなら強摘芯して潅水多目というのが本当か見て見たかった。
・そうそう、雨よけ園で気がついた事だが、暑さはそれほどでもなかった。温度は確かに高いのだろうが、結局周辺と同じ空気を加熱しているので、水蒸気量は相対的に低くなる=乾燥するからじゃないだろうか。風が吹くと気持ちいいし、汗もほとんどかかなかった。マジクールはまあ触った感じ涼しいけど、なくても平気。ただ水は結構飲む。もう一つ気がついた事は、この乾燥が雨よけ園の強みではないかという事。複数の人が雨よけの中で育苗すると苗がすごい伸びると言っている。具体的には一年でやっと棚上に伸びる程度の苗が、雨よけ内部なら樹冠が出来ちゃうほど伸びる。温度が高いから?とも思ったが。夏場に温度不足は考えづらいし、雨が当たらないから病気ストレスが無いとしても、防除をしない訳ではないから薬物ストレスはあるし・・・と考えていて、「こんだけ乾燥していれば蒸散作用がすごい強くなるから水の吸い上げも増えて養分吸収が早まるんじゃないか?」と思ったのだ。もちろん、適切な水量があればという前提がつくが、逆に言えば通常より水の蒸散量も増えるから、潅水量を増やすべきなんかも。
・明日の予定「房作りを残りの木で再度勧めておく」「疲れたら巨峰園の芽欠きとか」「弱い木への尿素散布二回目余裕があればやっておく」「すだれ、タイヤ交換」
・乗用草刈機の補助輪用のベアリングが届いた。やったーと思ってプレスベアリングを叩き抜いたら衝撃の事実、このベアリング、フランジついてんじゃねえかぁああああ!外寸37、5㎜らへんで、内寸は35㎜、買ったベアリングが37㎜なので2㎜ほど削るかなんかしないといかん。どうせ捨てるベアリングなんだから、さっさと抜いて計っておけば良かったよ・・・ディスタントカラーが入ってない時点で、ちょっと疑問はあったんだけど。2㎜の穴拡大は結構面倒で、ベアリングを捨てて良ければ熱で溶かして入れても多分平気。精度は元がプレスベアリングだから関係ないし。ただ、シールドベアリングなんで、出来ればそれはやりたくない(やるとしても相手をちょっと焙る程度)。もっと穴が小さければリーマーが使えるが37㎜となるとそもそも穴あけ工具は使えないし、切削工具でそんな精度の持ってない。もちろん、一番ええのは旋盤だが持ってないし、タイヤあるからチャック難しいだろうな。もっとラフでも削れる事は削れるはずなので、フラップホイールとかで内径ラフに落としてから焙って圧入かな。
Posted at 2014/05/13 20:36:04 | |
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2014年05月12日
・暑い季節になってきた。農業だとコレ割とシャレにならんこともあるんだよね、ビニールハウスで夏場作業してたお年寄りが熱中症で倒れるなんて、毎年ニュースになるし。ブドウ園では重作業はしないし、比較的日陰作業にはなるのだけれど、それでも暑くて作業効率がダダ下がりになったりはする。一番の対策というか効果的な方法は「早朝作業する」って事なんだけど、あんまり出来てないなぁ・・・他の対策としては、一番なのは「発汗するほど効率が悪い作業はしない」って事で、たとえばデラ園で傘かけやってると嫌になるけど、巨峰の棚下で袋掛けは1日やっても楽。それはもう手を挙げる高さの違いだろう。ここらへんは地道に対策してくしかない。他に問題としては直射日光を遮りたいけれど、その手の物を使うと風通しが悪くなり、また重く動きづらくなるという背反する要素が多い事。
・やるとしたら、2つの方向があって「全部機械化する」んなら、クールスーツ使ってアシストスーツ使って、投資とエネルギーかけて冷却する事になるし、「安く行く」んなら帽子とシャツに冷却テープぐらいになる。ただ、シャツで汗を捨てて涼しくというのは一日二日ならともかく、一週間ぐらいやると電解質が減って辛くなる。そんなの補給出来ると言われそうだが、スポーツドリンクは糖質が多くて大量に飲むと気持ち悪くなる。ま、昔からの方法は後者なんだけど、それで限界が見えだしているからどうにかしたい所。
・とりあえず首に巻く冷感スカーフを買ってみた。マジクールという製品で、この手のだと草分けなのかな?パッケージだと全然スカスカのぬのっきれで「こんなんで大丈夫だろうか?」と訝ったのだが、水につけたらモリモリと吸水していい具合だ。同じような製品で保冷剤を首に巻く製品もあるんだが、以前使ったが首にフィットせず冷却時間が短く、冷えている時は冷えすぎるとあまり良い印象は無かった。マジクールは現時点だと結構冷えてて気持ちいいし、水がダラダラ出てくる事もない。EVAのタオルなんかだともっと安いのもあるんだけれど。
・今日の仕事はデラを見て貰ったら「展葉の割りには花粉は遅め、辛うじて7枚目の時ぐらいなんで、明日からBA4で入って下さい」って事になりました。まあ、持っていくタイミングとしてはベストだったようです(私はいつもBA3あたりから入る事が多いので)。という事で明日は3本ジベ処理かな。気温が上がるそうなんで、早朝にやってしまいたい所。その後は巨峰園で尿素の葉面散布、芽欠きや誘引(棚下線に結びつける作業)、巻きひげ取ったり皮剥いたり。なんかもっと前にやっておける作業なのも混じってる気もするけれど、辛うじて今やっておけば楽なので、頑張る。というのは、冬に枝曲げると折れるんで、今の時期ぐらい柔らかくなっていると出来る。さらに時間がたつと新梢を折るので出来ない。講習会では特に新しい事はなかったが、時期的には昨年より1,2日早めな感じだそうな。
・あとはアグリサポートの人に電話して、契約は成立したっぽい。最初親が出たのかと思ったけれど本人だったみたいで、まあ良くも悪くもざっくばらんな感じでお願い出来るかなと。結構ハードなんだが、大丈夫かな・・・
・今後の予定 13日に雨よけ園の早い木のジベ処理
14日に消毒
15日に雨よけ園の再処理、遅い木のジベ処理
16日に露地園の消毒
17日に雨よけ園の遅い木のジベの再処理
18日に露地園のジベ処理
19日に地区外園の消毒
20日に露地の再処理、地区外園のジベ処理開始
みたいなスケジュールを想定している。ま、あんまりデラの面積増えなかったから、そこまでたいへんではないと思うんだけどね。
・MonotaROのベアリングがやっと発送、遅いのがあそこの難点だな。ミニキャブのタイヤ、溝はあるんだがゴムの劣化がさすがに酷くなってきて、削れ方やクズレ方がちょっと見苦しいレベル。グリップ自体はしてるんだけどねぇ。
Posted at 2014/05/12 20:29:11 | |
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