2014年05月11日
・デラ園で尿素散布、雨よけ園はもうコレ1週間は進んでるな。他の所が展葉4ぐらいだと、ここ展葉7行ってる。気温20度で2,3日で1展葉と言うので、3枚×2で6日、×3で9日って感じ。青々として実に気分が良い。まだ散水の跡も見えるが、明日は朝からジベ前の潅水をやろうかと思う。多分、明日は午前中に顕微鏡検査受ければBA2らへんで始まるはず。ただ、展葉と伸びが他の所と違うので、違和感があるっちゃある。他の所は同じ展葉枚数だとしても軸がそんな伸びてないんだよね。それが雨よけのせいなのか、施肥や昨年の管理など樹勢要素なのか分からず。
・尿素は他にスチューベン園でも散布しておいた。例年はここは放置に近いんだけど、今年こそちゃんと収穫しないとな。スチューベンはおいしいんだけど、毎年房ごせの時期にジベが重なって、気がついたら房がバラバラで伸びてて作る気がしなくなるという悪循環だから(だったら、その後すぐに切って捨てれば良いんだけどさ)。無理させたからか、あんまり樹勢が強くないが、棚下平行なんで尿素散布やってもほんと楽だし無駄がない。ライムギが結構伸びたので、一度切るべきか。あ。こっちの散布機もフィルターに加工した。フィルターは前のアビオンEが結構目詰まりしていたので、役には立っていたようだが、やっぱり良くはないんだよな。古い方のはフィルターが圧に負けて壊れてたし。
・水田はあんまり無いと思っていた浮き苗が今年も結構出てしまった。いかんな・・・どうも代掻きでも均平が不十分だった所だと、2条田植機なら追随する所が、4条とかだと追随出来なかった奴らが抜けるみたい。まあ、ライン取りへんだったので、二度植えして抜けたとかもありそうだし、そもそもが漏水のために比較的深水管理になってしまった部分から浮いたってのもある。浅水管理出来るなら(田面が出ない程度で)浮き苗も少ないのだろうが、この田だと一発で乾いてダダモレになってしまうし、微妙なコントロール難しいし。下の田はそこが良いので、浮き苗も少ない。さて、温水チューブの効果だが、これはすごい。11時の時点で水路水温は12度、田んぼの水温は25度、気温は25度、チューブ出口の水温は18度だった。50m移動する間に水温が+6度になったという訳、この温度は水量を絞った3時だと20度にもなっていたので、確実に青立ち防止に効果があるだろうと思う。
・あとは巨峰園で巻きひげ撤去(今頃)と芽欠き、巨峰は結果母枝は好調なんだが、主枝見るといつ転ぶか分からなくて怖いよ。もう某所の苗全部雨よけ園で育苗して巨峰園の更新苗作っておかないと不安だな。芽欠きは大体一通りやったかな?内芽とか過剰なのを減らしたのも実は今回がはじめてな気がする。ジベ処理するなら樹勢強い方が有利だから、尿素散布もやる予定、背負いで棚下なら30分仕事だしね(尿素液作る手間は別として)。
・山羊の草刈りに使っている、再生した鎌を研ぎ直した。切れ味が怪しい訳でもなく、むしろ切れすぎるぐらい鋭いんだが、見た目そんな切れるのが不思議な感じだったので改めて研いだんだが、やっぱり研いだなりには鋭くなっている感じ。ほんと鎌の鋼材の良し悪しは労力にすごい関係するので、鎌で悩んだら青紙(2号)のがお勧めです。白紙はよっぽど特殊な神事でもするんじゃなきゃいらない、本当は黄紙でもいいんだろうけど、青紙のいい所は焼きが過剰に入っても鈍らないようなへんな特性で、グラインダーでバビューンと再生させても良く切れる。あと、巻きひげ切って随分痛んだ剪定ハサミも研ぎ直し、久々にグリスアップ、こいつも安いモデルだが、結局高い岡恒とかアルスのお世話にならず3年以上使い込んでいる。そろそろ刃先と受け刃の間隔が広がってきた(研いで減った)ので、いずれ閉まらなくなって交換になるだろうが、良い仕事している。
・飯は直売所で春キャベツを衝動買いしてしまって困ったので浅漬けしてるが、これ美味いね。単体でもおいしいし、唐辛子を入れて辛くしても良し、ママカリなど濃い味の魚とかと合わせても美味しい。これで腹がふくれるので食事が減る・・・という感じはないけれど、油がなくてヘルシー。密閉パックに入れてストローで人力真空引きやって沢山作ると幸せ。メカも一時期考えたけど、あれ、専用パッカーなんだよね、実際ストローだと脇から空気吸うから延々と空気吸えてしまうんではあるんだけれど。
・明日の予定 「巨峰の尿素散布」「デラ園潅水」「デラのチェックしてもらう」「多分ジベ処理一回目入る」「講習会」「余裕がありゃ他のデラ園の房ごせだけど、多分雨が降るから雨よけ園で終わる」
Posted at 2014/05/11 20:24:39 | |
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2014年05月10日
・今日は朝5時30分に起きて苗もらってきて田植え、田植機を動かしてみたら、超密植でびっくり。こいつは一坪株数が50、60,70.80、90、100(だったかな?)選べる。が、セレクターに副変速があって、50~70と80~100は内臓セレクターを動かさないと切り替え出来ない。そのぐらい、この密植度合いはスタイルが違うのだ。私は疎植というスタイルで、この前のオーナーは密植だったのね。この副変速の切り替えはかなり面倒なので、上手く行ったから良かったけれど、確かめておけば良かった。他はまあまあ順調だったが、田んぼが深い場所では乗用でもはまると怖いので、普通の田よりターンとかライン取りでは苦労した。それよりびっくりしたのは、使った苗の数。普通は一反20枚とか言うし、私も例年はそのぐらいの見当で注文していたのだが、今年は1反だと15枚しか使わず、12枚も苗が余ってしまったorz。苗一箱が1200円もするので、15000円ぐらい無駄にした事になる。
もちろん、植えている時から苗の消費は分かるので、セレクターで苗のかきとり量をふやすなり密植すれば有効に使えるのだが、「疎植で結果が出れば来年の注文からずっと15000円安く済むじゃん」と考えたので、今年はこのまま行く事にした。それにしても、今年も昨年にくらべて大きく疎植にした訳でも、かきとり量を減らした訳でもないので、何故ここまで減ったのは不明。ちょっと感じたのは、苗が小さく、播種量が多くて株数が多いんじゃないか?って可能性なんだけど、今年は例年より1週間早く苗をもらってきたので、ただ苗の生育が進んでないだけかも知れない。箱から取る時に分解してしまったのが2つもあった(手で補植で使ったから無駄にはなってない)。箱は育苗の所に話して、有効活用してやってつかーさいと返してきた。どうせ持ってても捨てるだけだしね。いつもなら田植えをすると1日疲れておしまいって感じだが、今日は午前中で全然疲れもなく良かった。ま、ガソリンは結構食うが。
・次はデラの芽欠き、早い所はもう展葉5~7だな、房が横向きだしている。他の所は思った以上に生育が遅くて、消毒のタイミングが難しい。13日に雨だそうだから、その前・・・はまだ早いんだよなぁ。その後か。マルチはやっと張った、疲れた。土動かすのって疲れる。
・話戻って水田の取水口にビニールホースを取り付けた。その長さ50m!よく見る人のは10mぐらいで使っていたし、こいつには「原反」って書いてあるので、普通はそこまで長くしないものなのかも。が、私は加温効果を狙っているので熱交換の距離を長くしたくて、そのまま使った。太さは折り幅24cmなので、直径10cmのパイプに取り付けると随分余って無駄だと思ったけれど、実は無駄ではなかった。もちろん、メーカーがその幅で出したのは、大きい水田の水口だとそのぐらいのサイズで合うってのもあるだろうけれど、太いホースだと流速が落ちてゆっくり進むので、その分時間も表面積も稼げるわけだ。ただ、太い分苗を随分下敷きにしてしまうのでそこはマイナス、やっぱり10mぐらいで使えるならそれでいいのかも。
・明日の予定 ネット張り ジャガ畑、尿素散布らへん。
Posted at 2014/05/10 20:46:21 | |
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2014年05月09日
・トラクターで思う事なんだが、なんで車体の長さの2倍をロータリーの幅にしてないんだろう。枕地を耕すのに二往復で終わらないのが面倒。おそらく2WDトラクターはフロントが軽くて作業機に負けてしまわないために長いとか、ロータリーの幅を広くすると馬力が足りないとかなんだろうけど、うちのSL1603は特に長いような気がする(特にフロント)。SBの頃の方が車体が小さくて好みだが、SLでも結構ギチギチだからなぁ・・・それに軸距離は似たような物だろうし。比較的新しいのはこの下のサイズはガソリンエンジンだが、古いのはこのサイズでもディーゼルで、ああいうかわいい豆トラは貴重だ。健二とかB6000とか。
・ミニキャブのエンジン洗浄したら、メチャクチャ振動が減った。あれ?3G83ってこんなスムースだったっけ?と拍子抜けするぐらい。もしかして、リングスティックが直って圧縮上がったかな?ただ、負圧が上がったからか、キャブバランスが狂ったのか、ちょっとトルクが上で減った感じ。今かなり薄くしているので、そこを戻してみようかと。アイドルもかなり上がった。気温が急に下がったので、チョークが効いているのかも知れないし、ヘッドカバー外した時に触ったホース類になんか影響があった?GRPの効果がバランス解消で一気に出た?今後のエンジン回りのメニューとしては、多分点火系はそろそろ二回目の交換に入ってもいい気もするが、さすがイリタフは全然減った様子がない。次やるならRXだが、コードとデスビキャップが10万キロ超えるとどうなるだか。
・クラッチは私が乗って3万キロぐらいで、大分ジャダが解消してきた。買った当時はほんとアタリが悪くてガツガツした物だったもんだが・・・まあ逆に言えばクラッチ板も減ってきているだろうな。まだ滑った感じは全く無いが。ミッションオイルは購入時に交換したのでそろそろ5万キロ使っている。SUNOCOの良いオイルとGRPを使っている事もあり、体感上は全然問題ないんだが時間管理すべきかなぁ。
・田植え機の修理、井関さん、あんたの所の製品は素晴らしい。他の田植機をよく知らないからアレだけど、よくまあこんなちんまい機械にいろんな装置を組み込んで、しかもほぼメンテフリー化を達成しているもんだと。整備性も通常触れる部分に関してはかなり良い。ハッチをクリップ止めにして簡単に外せるようにしているのも宜しい。ただ、非常に複雑な機構を自動化している関係で、これ壊れたらどうしようもないんじゃないか?って気はすごいする。日本以外だとこんなミニマムハイメカマシンは作らない、作れない、農業に使おうなんて思わないだろう。さて、昨日問題にした「前進でのジャダ」と「植え付け部分のリフト機構のリリーフ不良」について。まずジャダは発生条件から4WDのタイトコーナーブレーキング現象だとわかり故障ではなく仕様だと分かった。使う場所があれだから当然っちゃ当然だね。植え付け部は調べて見るとリフト用シリンダーには油圧が入る場所は一箇所しかない。そいつは何故か本体から太いパイプで出ている油圧ホースっぽいのが植え付け部分に迂回してから、再び戻っている。その根本にはバルブらしき物があり、ワイヤーがバルブのプランジャーを押せる構造になっている。じゃあ、こいつがソレで間違いないだろ?と思ったのだが、手で押しても油圧が落ちない。そっからあーだこーだと周囲を回るが原因不明、レバーをリフトにしたら持ち上がったので、油圧およびシリンダーが生きてるのは確認出来たのだが・・・
半分諦めて「そういやバルブのプランジャーを引くワイヤーはどこと連動してるんだ?」と調べてみた。これ、コントロールレバーとは繋がって無いのね。コントロールレバーと連動ワイヤーは何故か植え付け部のフロートとかに行って、多数の連動ワイヤーで振り分けられていて、どう動くのか分からず。しかし、プランジャーのワイヤー部分は田んぼの硬さで調整するらしいフロート部分に繋がっていて、その調整レバーは何故かノッチから外れてフリーになってた。ふーん、なんだ、これ?と思って試しに適当なノッチに引っかけてみると、みるみる植え付け部が降りるじゃないですか、やったー。
このノッチはトラクターで言うとロータリーの上下動アームのリリーフ弁みたいな物らしく、フロートが一種のセンサーになって植え付け部の深さを本体に対してどのぐらい動くかを調整しているみたいです。植え付け深さはまた別に調整出来るんですけど、フロートの泥押しとかに関係するのかな?緩くするとシリンダーのリリースが強まってより沈むとかなんでしょう。それが外れてしまうのは問題な気もするけれど・・・他には植え付け部分の動作と注油はOK,苗トレーのスライド部分からかなりアルミの削り粉みたいな汚れが出てきたのは心配だけど、爪はまだ摩耗してないようすでした。あとはエアクリの内側アミがないので、スポンジだけだと吸い込んでしまい不良になるので、そこだけ作れば使えそう。エンジンオイルは230ccのガスエンジンとしては、ちょっと心配な少なさで、交換したらそこそこ汚かったけれど、製造時からそのまんまじゃないのか?油圧ギアオイルも交換場所が分かりましたが、油種の指示が全く無いのでノータッチ、添加剤ぐらい入れとくかな。
・あとはマルチ張りとかやってたら終わった。明日は朝田植え、終わったら畑仕事かな?
Posted at 2014/05/09 19:17:54 | |
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2014年05月08日
・アナと雪の女王の主題歌、松たか子は上手いと思うんですが、なんかこうメジャーな歌をぱくって、著作権に引っかからないギリギリの変奏をしているような、気持ちよく旋律に乗れない感はなんですかね?対旋律の方を歌っているような違和感(対旋律と主旋律が同価値だったり、対旋律に相当する方がメインという今回のようなケースの名曲もありますけどね、ビートルズのヘルプとか)。
・今日も藁敷き、潅水、デラの房作りをした。そう、房作りを!この時期に!ジベ時期の現時点での予想は早い樹だと12日らへんだ、うそん・・・まあ作業分散が進んでいいっちゃいいんだけどさぁ。房作りも半日っちゃ7割(触れる部分)は終わったし。触れない部分はジベ処理後に落としたっていいしね。潅水方法に関して指導員に聞いたらスミサンスイ(散水チューブのブランド)を勧められた。散水チューブは私も使った事があるが、要は穴あきホースの穴から水が出る仕組みである。メリットとしては「配管がそのまま散水装置なので設置が楽」「地上設置なので水圧要求は低い(ポンプに負担をかけず送水出来る)」「もちろん一括で大面積を潅水出来る」。デメリットとしては「地上に設置するので破損の危険が高く、耐久性もそんな高くない」「散水が均一とは言い難い」「耐久性考えると割高」「飛ばす能力はそれほどないので、設置間隔が結構狭い」ってな所。
・昨日書いたように、少量多潅水をタイマーでやるぐらいの集約管理をするならドリップチューブなどが良い。が、ブドウの根は広い範囲に張っているので、ドリップチューブを使うやり方は根域制限やそれに近い方法(現代農業だと盛り土にシャインマスカットでやってる)に限られる。まあ、露地で補完的にやるならドリップチューブを株回りにやるだけでも違うだろうけど。というか、少量多潅水をやる目的が「無駄に根域を広げて乾燥から一気に水回ったときに吸いすぎて裂果する」のを防ぐ意味があるので、水分ストレスの減少のため潅水して、狭い範囲に根を集めておくという事になる。それは計画密植の平行整枝とほぼ同義だ。
・自然樹形だと樹冠を広げるし、そうすると根域制限も出来ない。そういうTR比で栽培しているので、水分ストレスへの考え方ももう少し大らかである。だから全園を乾燥が進んだら一度に20㎜潅水(一反10アールで20t、毎分200リットルのポンプを100分回す、うちの園のサイズだと1時間ぐらい)って考えになる。完全の露地でも潅水装置がある人は多分同じような使い方だと思う。この園はそもそも潅水をしてなかったそうなので、やるだけ大進歩だと思うので、実際20㎜を全部入れる必要があるかは分からない。一週間に一度10㎜相当ぐらいでも充分かも知れない。ただ、自然樹形でも株元反映5mに根の大半がある事を思うと、作業性を優先させて効率が悪いやり方ではある。散水チューブだと、部分部分だけ使えないんだよなぁ。
・もう一つの問題は散水チューブの飛散特性で、水圧でスポットで飛んでいくので、大面積に小さい潅水スポットを沢山作るような感じになる。そこだけ土が掘れるような感じで、実に不気味だしカバー率が悪い。水圧調整すれば飛距離だけは調整出来るが、弱くすれば当然水の量も減ってしまう。野菜用はそれを嫌ってミスト状にしたり上に高く上げて細かくする設計だが、棚で使う果樹だと低く飛ばさないと葉っぱに病気出ちゃうし、水量も野菜より多分出すだろうし・・・とは言え、一番手軽ではあるよな。飛距離3mのを3列設置して150mぐらいで、それなら40㎜ポンプでも多分行ける。元の所で40㎜パイプで横に引っ張って、そこからチーズで分割、ホースの根本にバルブ付けておけば微妙に水圧バランス調整したり飛ばしたい所を飛ばし、残りを下げるような使い方も出来るはず。
・もう一つ、雨よけ園のメリットは雑草が少ない事だ。天水がないので地表面は乾燥しているからあまり生えてこないのは私も確認している。散水系の潅水をすると草が生える→モアの出番が増える→潅水チューブが邪魔という悪循環が予想される。チューブはホースよりは軽いが、引っ張ると簡単に穴があくんだよなぁ。他の案としては、棚下つり下げ型チューブというのもあった。感じとしては棚下スプリンクラーをチューブでやるような感じで、水圧が確保出来ればメンテ的には楽そう。しかしつり下げ金具が大量に必要なので、きっと高いんだろうなぁ。
・乗用田植機は無事エンジン始動、というかコイツの操作系の安全装置の問題でセルが回らなかっただけのような気もする。電装系はエンジンがかからないと動かない仕組みみたいだし。で、動かしてみて2点異常を発見。まず一つは植え付け部が下がらない問題で、操作が間違っている可能性もあるんだが、検索すると井関ので症状が報告されている・・・こいつも井関だorz.故障箇所は上下動の動力伝達スプラインとかのトラブルというのが一つ、もう一つは油圧バルブのリリーフバルブのトラブル(&オイルの劣化トラブル)だそうだ。ソリッドな機械部ならまだいいけど、油圧だと面倒になる可能性があるなぁ。もう一つは前進でクラッチが滑るかも知れない。少し負荷がかかると滑っている感じがする。こいつ、動力伝達系がメチャクチャ複雑なので、単純なベルトクラッチ部とかならいいんだが、油圧モーターとかだったらお手上げ(そんなん使ってないだろうけど)。明日はこいつの様子見て明後日田植え出来るかどうかだな。
・今日一番感動したのは指導員がちゃんと畑見に来たことかも知れない。就農3年ではじめて・・・だよな、うん、はじめてだわ。雨よけ園はそれなりに重要な施設なんでわざわざ来たのもあるだろうし、今の時期にここまで進んでいるのは少数なので余裕があるのかも知れない。前の地主さんは全然作業を見て貰わなかったので、ジベ時期を過ぎそうになって、慌てていそがせたという経緯も聞いているし。
・明日の予定「乗用田植機の整備」「マルチ張り」「ネット張り」らへん。
Posted at 2014/05/08 20:50:34 | |
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2014年05月07日
・なかなか眠れないのは藤沢周平の作品が面白いからです。最近ほんと時代劇とか大衆小説が美味しいなぁと感じるようになった。誰かが「日本のほこるべき小説家は夏目漱石でも芥川龍之介でもない、藤沢周平だ」って言ってるのを読んで「ああ、その通りだなぁ」と納得していた。純文学とか否定しないけどさー、正直面白くないじゃん?屈折しすぎで、それが分かってくれる人だけはまってりゃいいみたいなネクラな根性が気に入らんわけですよ、そういうのをお高く評価しちゃう所もね。その点時代劇とかの分かりやすいエンターテイメント性、日本人の根底に流れる倫理観の帰る場所、分かりやすい文章と魅力的なキャラクター、起承転結がしっかりしつつ、意外性もあるストーリー、言う事ないです。まあ、最近、テレビで時代劇のシリーズ物が減っているのは残念なんだけど、それだけ奥深い演技が出来る役者が減っているのかもね。山田洋次監督のシリーズは最後の砦だったと思うけれど、これも武士の一分が最後かな?あれも悪くは無かったけれど、やっぱり「隠し剣 鬼の首」や「たそがれ清兵衛」の方が好きだったなぁ。
・さて、この「馬の骨」、とても良く出来たミステリーなのだが、文庫本の巻末の寄稿に訳分からん話が出てきて混乱させてくれる。この小説は、ちゃんと犯人が明示されるのに、「それは間違っている」と言うのである。その正体を探しかねて夜更かししてしまったが分からず、結局ネットのお世話になった次第、我ながら情けない。んでもって、この問題は巻末の話以前からファンの間では話題になっている事が分かった。もっとも顕著な話をすると、この小説、連載時の犯人と単行本での犯人が「異なる」のだそうだ。以下ネタバレ注意。
・単行本での犯人は「矢野」、連載時のそれは「庄六」、単行本巻末で書かれているのは「杉江」である。とりあえず「杉江」はおいとくとして、タイトルや秘太刀の名前からして想像するのは「庄六」である。実際、加筆修正されているとは言え、こいつが犯人であってもなんら問題ない構造になっている。んが、敢えて言えばあまりに出番が少なく、物語の本筋に全く絡んでこないので、そんな分かりやすいボールを投げられてもナーって感じはする(まあ、そうであっても、小説としては見所は沢山あるんだけれど)。矢野の場合も作者が解説させたような理由は充分納得が行く物であり、意外性はもっとあるし、改めて読むと納得づくでああ言う言動をしていた事にびっくりする。この両者は決してメインを争うような容疑者ではなく、比べたりもしないのに、ちゃんと物語が成立するのはすごい。
・さらに異説としては「北爪さん仮病説」もまあまあ説得性があったし、色々無理はあるが権兵衛も「馬の骨」のイメージには結構近い。しかし「杉江」説が堂々と巻末に載ってるのはいかがなもんだろうか?と思って検索すると、この真意は別の所にあるのだそうだ。要は物語の傍流である妻との話が、実はストーリーとしては主眼であって、かの妻女がつかった剣こそ「馬の骨」である、というのである。だからこそ、表の物語の犯人がコロコロ代わってもいい、むしろ変える事で本来変えてはならない物が明らかになると言う。まあ、私としては、鈍感な読者のために、もう少し分かりやすくその点を指摘する解説であって欲しかったと言う所だが・・・考えて見れば、山田洋次の三部作も全く同じ構造を持っている。移ろいやすい世の中や強欲渦巻く権力闘争に否応なく巻き込まれる主人公達、だが、その反対は常に家族や大切な人との日常であり、ストーリーとしての比重は半分か7:3ぐらいかも知れないが、重視しているのは後者なのだ。
・時代劇はワンパターンで飽きた、役者が年功序列でおかしいなどなど言われる。そうかも知れない。でも、私が一番テレビで見ていた再放送のドラマって、刑事物でもアニメでもなく、水戸黄門とか銭形平次とか暴れん坊将軍、三匹が行く、必殺・・・はあんま見てないな、のような気がする。でも、一番は、時代劇が大事にしていた日常の大切さを我々が失ってしまったからかも知れない。
・水田の減水深は一晩で40㎜だった。ドレンから出た分もあるんだけど、単純計算で1日8cm・・・昨年とたいして変わらんorz 甘く見ても6cmは確実で、これは掛け流しでやっとと言った所か。水田管理の難しい所で、用水路が太くてそこから直で取っているとか、水田が充分に広いとかなら、ある程度掛けっぱでもオーバーフローとかしないんだが、山の急傾斜の棚田に近い所だと、透水性は高いのに水路は細く流れは急で、上が使うとすぐに止まるくせに、上があけるとすぐに出てくるので、平均してこのぐらい入れたいというのの調整が難しい。まあ、私はまだ塩ビパイプにしたので、調整が出来るだけマシと言えるが。
・トラクター持ってってデラ園中耕、藁しいて散水している所。雨よけ園の表面はほんと土が微粒子になっていてこれはいかん状態。隅っこをテーラーでやったら、テーラーの冷却エアの流れが目に見えるほど土煙になってしまった。もう一つの園はさほどでもなかったし、潅水したのでとりあえず大丈夫。パープルは発芽は結構速いのな、ピオーネのイメージがどこかあるんだけど、巨峰と一緒かやや早いぐらい。トラクターはその後ジャガイモ畑まで持っていって耕し中、爪がちびた所が耕し残しになるのと、ロータリーカバーのゴムの部分がどうもないと土が飛び散っている感じ。車のマッドフラップみたいな物で作るか。田植機はうんともすんとも言わず、ロープスタートも無いのでバッテリーを探して四苦八苦、どこに隠したかと思ったら機体の一番前にあった。生意気にもA19サイズつんでやがる・・・が、補充電すると電圧はそれなりにあった模様で、もしかしたらメインキー側になんか問題があるのかも。巨峰園で気になっていた皮もあらかた剥がしたが、改めて木の寿命がやばい。あと5年とか思っていたけれど、そこまで持たないな、コレ。普通なら、ダメになる部分に補植して
成木と交代していくものだが、新短梢は最低でも半分単位、出来ればごっそり改植というのを勧めている。植える場所の制限や成長バランスなんかを考えての物だが、今大粒種の改植が進んでいる所が5年で物になるかどうか・・・・
・散水に関しては、今回も一応ポンプを使う訳だが、確かに毎度ホースを引っ張るのは面倒。ホースを一々引きずるのも面倒だし、散水場所だけ垂直浸透しちゃうのも問題。ノズルで拡散させると手で持ってないと樹上にかかったりするしね。ドリップチューブを考えていたが、ともかくアレ高いのが問題。上水道との相性はいいんだろうけど、地上設置なので作業でダメにしてしまう可能性も気になる。まあ、適当に転がしてもいいんだろうけど。あと、配管が長くなる。マイクロスプリンクラー(棚下スプリンクラー)は確かに邪魔になりづらく、散水範囲も直径で5mぐらいのもあるので、2列あれば大体どの木も乾きすぎるって事はないと思う。んが、水量をすごい使う事になってしまう、むう。ドリップなら幹回りだけだからなぁ。それにスプリンクラー使うんだったら、もう普通の散水チューブを柱の回りを通せばいいんだしなぁ。
・アグリサポートは2名ほど候補がいるみたい。デラのジベ時期が読めないんだよなぁ・・・大規模農家さんなら、ある程度の幅の中でやっちゃえるんだろうけど。あと天候が今年ややけにカラカラで続いているので、ジベ前に一度荒れるはずで、それが早場の所を直撃しそうな気も。ま、雨よけは平気だけど。
・覚え書き ふとした時にもらす何気ない一言が後でなんか心に掛かる事がある。今日思い出したのは、先日のブドウ栽培を習った先生に出荷規格の話をしていて、「2kgを7割にすれば出荷の手間は大分違う」と言った後に「2kgを自分は5つの等級に分けている」って言葉だった。この人は検査員もたしかやっていたはずなので、大前提としてブドウの等級を付けられる目を持っている。5つと聞いて普通に思うのは、ブドウの品質等級をそのまま当てはめた物、つまり秀1,秀2,マル秀1,マル秀2,良の5グレードである。農協から市場への出荷等級は3グレード、秀、マル秀、良であり、良はそもそもロットとして出したくない選外なので実質は2グレードだと言っていい。ま、同じマル秀でも本当にいい物、ちょっと見劣りする物があって、同じ評価だと悪いので内部では区別しているのだ。外部だと「秀1ばっかの秀が欲しい」とかあるのかも知れないが、そこらへんはノータッチなので分からない。
さ、て、じゃあ内部評価基準の5段階なのか?でも良品の2kgなんてフツー作らないぞ、それはパックにすべき等級だ・・・でもサイズ的に2kgの方が収まりよくて2kgにするとか、盆前出荷で量が欲しいって時に出すのかなぁ?いやいや、大体良品作るような人じゃないし、そうすると出荷規格とは別のランクでも作ってるのか?って気になる。実際、秀1が農協出荷規格の一番上だが、作っている人達の間では、むしろ秀1の中でより良い物という感がある。地域全体でみれば秀1なんだが、それは言ってみれば「ある水準以上」は全部そこに入ってしまうので、あんまり価値を感じないのかも知れない。ちょっと穿った言い方をするなら、需要と供給があって全体の出来があると、6割秀、3割マル秀、1割良、みたいな割り振りがあって、絶対基準でやる訳にもいかないのかも知れない。実際、審査が甘かったり辛かったりする事はままある(が、トータルでは公平ぐらいに考えて私はそこにあんまり不満はない、元々品質良くないし)。ま、5段階があって、その日の収穫を5段階にする訳ではないけれど、なんか気になった話だった。
あ、もう一つ、覚え書き、デラの出荷は9月25日あたりで締めきられる訳だが、この人ですらギリギリまで出しているらしい。盆前出荷ですごい価格が良い時に全部出せればいいと分かっていても出来ない、それは熟度の問題もあるだろうが、出荷能力の方も聞いただけでびっくりする量だ。1日1000房って言ってたかなぁ、24個入る箱だと40箱、いや、80箱って言ってたか・・・私は20箱でも毎日はちょい厳しい(ただ36房は入ってる)。月に出荷日が20日あるとして、8月10日あたりから9月25日まで30回出荷出来るとする。単純に言って3万房で、これは3反前後の平均量だから、あってるか・・・昨年も私は巨峰が完熟しちゃってるの分かっていてもデラを優先して出さざるを得なかった。それはその人も同じらしい。そこをどうするか・・・だな。
Posted at 2014/05/07 22:42:45 | |
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