
先週5/22(木)〜24(土)の3日間で、山陰・山陽地方に行ってきました。55年前まだ大学生の時に鉄道による日本一周早周りをしましたが、そのとき県庁所在地である山口に立ち寄るために、小郡(おごおり: 現在の新山口)から山口線で山陰本線の益田に抜けましたが、途中で津和野を通りました。その時は津和野に数分間停車しただけでしたが、ものすごく印象に残っていました。
寄る年波で体力が落ちてきて、心残りの土地を早く訪問したいのですが、その中でも一番心に引っかかっていたのが萩、津和野です。
案外行きにくいところで、ツァーを探してもこのあたりはなかなか出てきません。そんなところで新聞の折込広告にタイトル画の「山陰山陽ゴールデンルート」がありました。しかも意外なほどに安価です。アスパラは萩、津和野ですが友人は宮島に行ってみたいと言っており、声を掛けたらトントン拍子に話が決まりました。
クルマでないのは残念ですが、ぐずぐずして機会を失してはいけないので今回はクルマを諦めます。

このツァーは羽田に集合して往復は飛行機です。
羽田から飛行機に乗るなんて10年以上ぶりです。三島から新幹線で品川に出て京浜急行で羽田空港に。簡単なものだと思っていたら意外にたいへんなのが空港の広さです。新幹線だと駅に着いたら車内まですぐですが、羽田だと京浜急行のホームからANAの使う第2ターミナルまで結構ある上に、ロビーは広いし、保安検査場を抜けてから動く歩道はあっても搭乗口まで延々と歩かされて、飛行機の座席に座るまでにすっかり疲れました。
飛行機は羽田10:30発で山口宇部に12:10着ですが、山口に着く前に食事は済ませなければなりません。このツァーが安いのは食事の回数が少ないからだと申し込んでから気がつきました。朝食は2日目、3日目と2回付くものの、夕食は1日目だけ、昼食はバスの中で別料金で希望者を募るものの基本は各自ご自由にです。下手なものを食べさせられるより、好きなものを選べると割り切りましょう。
カツサンドを羽田で買って機内で食べたのはアタリでした。
【1日目】

山口宇部空港から防長観光バスに3日間お世話になります。なんと運転手さんは女性でしたが、大変スムーズで安全な運転だと感じるほどにお上手でした。
[角島(つのしま)灯台]

最初の目的地は角島大橋を渡って島の突先にある角島灯台。
螺旋階段で上まで登れますが、体力を温存するためパスしました。
[角島大橋]

再び橋を渡って戻ったところで撮影タイム。
あいにくの空模様でコバルトブルーの海とはなりませんでしたが、まあいい感じに撮れました。
[元乃隅(もとのすみ)神社]

インスタグラムで紹介され人気が爆発した映えスポットです。
観光バスは入っていくのが大変な細い道でやっと辿りつきました。

ついつい頑張ってしまいますが、きつい勾配です。

おもしろいのはここのお賽銭箱。鳥居の上の高いところにお賽銭箱があるので、みなさん下から懸命にお賽銭を投げます。アスパラもチャレンジしましたが届きませんでした。お札は期待していないようです。
[長門湯本温泉 山村別館]

「山陰山陽ならではの味覚に舌鼓」と謳われた「ふぐ会席」でしたが、残念ながらイマイチです。団体だから仕方ないでしょうが、揚げ物の「ふぐ唐揚げ」が冷たいと友人は不満タラタラです。ただお部屋は広かったし、大風呂も良かったので良しとします。
【2日目】
[萩]

2日目は今回旅行でアスパラが最も期待する萩城下町からです。
伊勢屋横町を行って、江戸屋横町を戻ってきます。
しかし、見物時間が45分では如何にも短い。これがツァー旅行のつらいところです。

急ぎ足で伊勢屋横町を進みます。

行き着いたところに「旧久保田家住宅」があります。
アスパラは大学受験に備えて兄の友人久保田さんに家庭教師をお願いしましたが、その方のお家は萩のご出身と伺いました。

このお家と直接関係があるのかはわかりませんが、久保田さんには大恩がありますので、敬意を表して見学させていただきました。
萩ではトラブルがありました。ツァー参加者1組のご夫婦が道に迷ってしまいバスに戻れません。添乗員が携帯で連絡をとってやっと途中でピックアップしましたが30分もの遅れとなりました。悪気はないのですが大変なご迷惑でした。
[津和野]
次は津和野です。萩と同じ山口県かと思ったら、津和野はもう島根県でした。
太鼓谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)
津和野城跡のすぐ横にあり、眼下に津和野の町を見下ろします。

立派なお稲荷さんですが、時間が押してますのでここは駆け足の参拝になります。

津和野の町に下りて、
「重要伝統的建造物群保存地区」を歩きます。

すっかり太った鯉が泳いでいます。
先頭で案内するのは土産物店の店員で、ツァー会社と連携しています。
うまくできています。

バスの中で募集された昼食を頼みましたので、そのまま2階の昼食会場に案内されます。
中央のご飯の上にワサビが載っている丼が郷土料理の「うずめ飯」。ごはんの下に小さく刻んだタイや野菜が隠れているのは、質素倹約を強いられた江戸時代に贅沢を悟られないために具材を隠したためという説明がありました。
食事の後は売店で土産を買い込みます。名物の「源氏巻」を仕入れました。
[グランドプリンスホテル広島]

2日目のお宿は「グランドプリンスホテル広島」です。

G7広島サミットの会場になったという豪華ホテルです。
ホテルへの到着はなんと15時50分です。ツァーには夕食が付いていないので、どうぞ広島の夜を楽しんでくださいという趣向で、荷物を置いたら市内に送迎しますとのことでした。折角ですがアスパラ達は市内に繰り出さず、ホテルでゆっくりします。
友人共々大相撲の大ファンで、この日は五月場所の十三日目で、大の里が優勝をかけて琴櫻と対戦するという大事な一番があり、とても見逃せません。テレビ観戦は大いに盛り上がりました。大の里が勝って優勝と横綱昇進を決めました。
テレビを見終わってから市内に繰り出しても、繁華街がどこかもよくわからないので、ここは奮発してホテル21階の
中国料理「李芳」に行きます。

この選択が大正解。次から次と広島にちなんだ食材を使った料理がサービス満点に温かく供されます。今度の旅で一番の収穫になりました。

旬の味覚入り彩り前菜5種盛り合わせ

広島県産小松菜と紅ズワイ蟹のスープ翡翠仕立て

広島県産くれぇ海老とホタテのひと茹で3種のソース

真鯛の広東風蒸し 香味ソース 手繰り湯葉添え

牛フィレ肉のサクラエビ入り自家製XO醤炒め

ひろしまハーブ鶏とあさり入り中華おこわ 蓮の葉の香り
最後に「チャイナスイーツ2種盛り合わせ」が出たけれど、写真は撮り忘れました。
【3日目】

この日は広島と宮島です。
[平和記念公園]

あいにくの雨の中ですが平和を噛みしめる見学でした。
原爆ドーム
友人は初めての訪問で、実物を前にしたら思わず涙を流していました。
原爆の子の像
周囲には折り鶴が吊されています。
原爆死没者慰霊碑
奥に「平和の灯」と「原爆ドーム」が見えます。
この後「平和記念資料館」に入りましたが、とても多くの外国人が訪れていて、彼らはひとつひとつの展示物をとても熱心に見ています。そのため列がちっとも進まず、残念ながら時間に限りのある我々は駆け足で通り抜けました。
[宮島]

最後の訪問は友人が期待する「宮島」ですが、普段の行いが悪いのか大雨です。
国鉄時代には青函、宇高、仁堀と並んで宮島にも国鉄連絡船がありましたが、どれも廃止になったと思っていたら、宮島へのフェリー2社のうち1社はJR西日本の船でした。

宮島の大鳥居
地中に埋められているのではなくて、自立しているそうです。
ボケボケの写真ですが降りしきる雨の中を揺れる船から撮りましたのでご容赦ください。

それにしてもとんでもない大雨です。

あまりの天気で、記憶に残る宮島となりました。
[錦帯橋]

ツァーの行程に「錦帯橋」は入っていませんが、岩国錦帯橋空港に向かう途中でバスの運転手さんが気を利かせて迂回してくれて、車窓から見ることができました。再び錦帯橋まで来る必要がなくなりました。
長々としたご報告におつき合いいただき、ありがとうございます。
これで思い残すところは無くなったはずですが、「弥彦神社」「笹川流れ」「鳥海山」あたりは、また気にかかっております。
Posted at 2025/05/29 17:29:25 | |
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