
恒例の写真クラブ撮影会、みなさんの都合が合わずに9月はぎりぎり30日(火)の開催となりました。会社だと上期の最終日ですからそれこそ目を吊り上げてたいへんな一日ですが、隠居の集まりはまったく気楽なものです。現役諸氏には顔向けできません。
当初は伊豆に彼岸花を撮りに行こうと目論見ましたが、どうも具合が良くなさそうです。仕方ないので彼岸花に限らず山の秋を探しに行くかと出かけたら、結局富士山を一周してしまいました。
早朝にしっかり撮りたいので、またも5時の集合です。朝霧高原猪之頭のチカラシバを第一の狙いにしたので、新東名を飛ばして行きました。
【行程】

長泉町→長泉沼津IC→新東名→新富士IC
→西富士道路→富士宮道路
→猪之頭湯之奥林道→
①猪之頭チカラシバ群生地
②陣馬の滝
→道の駅朝霧高原→富士ヶ嶺
→県道71号富士宮鳴沢線→
③青木ヶ原、富士風穴
→道の駅なるさわ→国道139号→
④甲州ほうとう小作 河口湖店
→県道707号富士河口湖富士線
→富士吉田IC→側道→富士散策公園
→岡田紅葉写真美術館→忍野
→山中→籠坂峠→道の駅すばしり
→須走道路→水土野IC
→滝ヶ原→樹空の森→富士南麓道路
→大野路→裾野パノラマロード
→パノラマ遊花の里→須山街道
→葛山→
⑤葛山館跡
→景ヶ島→国道246号裾野バイパス
→長泉町
【走行記録】

出発 : 5時09分
帰着 : 16時27分
走行距離: 149km
【①猪之頭チカラシバ群生地】
富士宮道路(国道139号)を北上して朝霧高原から猪之頭湯之奥林道に入ります。この道の途中にはパラグライダーのテイクオフ場があり、更に進むとトンネルで県境を越えて身延側の湯之奥に通じているはずですが、どうも最近は長く通行止になっているようです。林道に入ってすぐのところがチカラシバの群生地で、写真愛好家に好まれているところです。

富士山の肩から射し込む朝陽に草原が照らされるところが狙いですが、残念なことに富士山はほとんど見えず、雲がかかって朝陽も期待外れです。

仕方ありません。チカラシバの群生ぶりをアップで撮ります。

セイタカアワダチソウに光が射しています
【②陣馬の滝】
チカラシバは不発だったので、何回も来ているところですが近くの写真スポット「陣馬の滝」に移動します。

源頼朝が富士山麓で巻き狩りをしたときに陣を敷いたことから「陣馬の滝」と呼ぶようになったそうです。

まだ他の来訪者はいないので自由に撮り放題です。
トランクに積んだ長靴に履き替えて、水の中をジャバジャバ歩きましたが、所々に深みがあり、これは案外危なかったです。

久し振りに滝の写真です

夜に滝壺からドンドンと太鼓を打つような音がしたので頼朝が翌朝家来に探らせたら滝壺から中が空洞になった石が出てきてこれを太鼓石と名付けたと滝の説明板にありましたが、それが近くの寺に飾られています。
【③青木ヶ原樹海】
道の駅朝霧高原で休憩してから、次は青木ヶ原樹海に向かいます。県道71号富士宮鳴沢線は青木ヶ原の中を縦断していて、途中の狭いスペースにクルマを停めて更に中に入ります。

林道富士・精進線が奥に伸びていてこれに入りますが、入口では厳重にクルマをシャットアウトしています。緊急時にのみ使う道なのでしょう。

本当に見事な森です。オゾンが充ち溢れています。
自殺の名所と言われるのが分かる気がします。先に希望がなくなったらここで人生を終わらせたいなんて、アスパラもその気になりそうですが、まわりに迷惑ですから止めておきます。

ここは溶岩の上で土の層が薄いため、木の根は地表を這っています。それでも根が乾かないのは苔が繁殖しているお陰です。

途中で幹が折れ曲がった木がありました。倒れてきた木が寄りかかり成長をねじ曲げられ、その木が朽ちて解放されてから順調に上に伸びたということだそうです。

今回初めて「富士風穴」に行ってみました。
貞観6年(864年)の富士山噴火で大量に流失した溶岩が青木ヶ原に多くの風穴を造ったそうです。最近、富士山大噴火が騒がれるようになったのは、この千二百年前の大噴火が再び起こるというように新たに見直したことで想定被害範囲が思いっきり拡大したそうです。富士山のまわりのどこでも
噴火する可能性があると想定しているので被害範囲も広大になりました。アスパラはほとんど心配していませんが、行政というところは万に一つの可能性でもしっかり準備しないといけないからたいへんです。

行ってみたら防護服に身を固めヘルメットを被った人達が穴の中にいます。風穴に入るには、町役場に届けを出さなければいけないので、我々は遠くから覗くだけにします。

森の中には奇妙なキノコがいくつもあります。もちろん口にするのは止めた方が良いでしょう。
【④甲州ほうとう小作 河口湖店】
そろそろ昼ですが、早朝から行動しているのでもう腹ぺこです。折角山梨に来たのだから「甲州名物のほうとう」にしようと衆議一決。平日なので油断していたら、有名店小作の河口湖店は駐車場が大混雑。席も順番待ちリストに記入しましたが15番目。順番に名前を呼ばれて案内されるシステムですが、呼ばれるのは中国名ばかりです。どうやらお客様の8割は国慶節休暇で来日された中国の方らしいです。

かぼちゃほうとう 1,400円
かぼちゃやいもがゴロゴロ入っていてボリューム満点で大満足です
【お茶会】

すっかり腹が満たされましたが、メンバーの一人からおやつを持参しているとの話しがあり、忍野の入口「岡田紅葉美術館」に立ち寄って、お庭の東屋を拝借してお茶にしました。

お手製の羊羹とお茶が振る舞われました。
いや〜、ありがたいことです。

写真を撮っているときよりも気合いが入っています。
撮影会もこういう楽しみが増えています。
【⑤葛山館跡】

帰り道は先を急ぐ訳ではなく高速道路を突っ走ってもおもしろくないと、
籠坂峠を越えて、水土野(みどの)から滝ヶ原を抜け、富士南麓道路(国道469号)で東富士演習場を横断してから、裾野パノラマロード、須山街道(県道24号富士裾野線)といつものコースを楽しみました。
須山街道から横道に外れ、葛山(かずらやま)に寄りました。葛山は地名ですが、ここの豪族葛山氏の館があったところです。この近くに半世紀以上住んでいながらアスパラは初めての訪問です。
ここには当初の目的である彼岸花が見事に咲いていました。

この日は一日曇っていて、山は見えないし光が無いと嘆いていましたが、やっと光がうまい具合に入ってきました。

最後に帳尻を合わせて彼岸花を撮影して、撮影会は無事終了しました。
早暁から11時間半も頑張りましたが、途中でお茶を楽しむなんて、それなりに年寄りらしくなってきたのは良い傾向です。今回初めて手作り羊羹を持ってきてくれた方に「次回はドライケーキと紅茶がいいな」とリクエストしておきました。
Posted at 2025/10/05 17:32:55 | |
トラックバック(0) |
富士山 | クルマ