
隠居老人の筈が、何故か忙しさに追いまくられ、教養がある(今日用がある)老人を心掛けてはいるものの、いささか度が過ぎています。
そんな訳でご報告が遅れましたが、先週6月18日(水)に箱根に紫陽花を撮りに行ってきました。写真クラブの6月撮影会ですが、今回は参加人数が少なく、長老ご夫妻と撮影会担当Oさんと私の4人だけで、我が愛車ActiveHybrid3で出かけました。
あじさいですから元々は超有名な大井松田近くの開成町に出かけるつもりでしたが、熱い日が続いていて日陰が乏しい田んぼの中という開成町には恐れをなして、箱根に上がることに変更しました。
集合時間もいつもは5時ですが、夏至直前で日の出に合わすのはもうたいへんなので、それは諦めて6時集合に日和りました。
【行程】

長泉町→駿東広域農道→岩波
→深良みち(県道337号仙石原新田線)→
①深良用水 穴口
→湖尻峠→芦ノ湖スカイライン湖尻線
②湖尻
→早雲山線(県道735号大涌谷湖尻線)→
③上湯配水池
→早雲山線(県道734号大涌谷小涌谷線)→
④強羅(ごうら)
→彫刻の森→国道1号→
⑤小涌谷(こわきだに)駅
⑥強羅公園
→国道1号→箱根峠→三島塚原IC→長泉町
箱根に登るにはマイナーなルートですが、裾野市岩波から深良(ふから)川沿いに湖尻峠を目指します。
【①深良用水 穴口(あなぐち)】

頂上が近づいた穴口には、静岡県の誇り「深良用水(箱根用水)」のトンネル出口があります。

深良用水隧道の案内板
江戸時代の初めに、水に困っていた深良村の名主 大庭源之丞(おおばげんのじょう)が芦ノ湖の水に目を付けて、箱根外輪山の下をくり貫くトンネルを1670年に完成させ、静岡県側に水をもたらしました。それ以来の実績で芦ノ湖は神奈川県にありながら、そこの水は静岡県側のものです。ありがたいご先祖様の功績です。

豊富な水のお陰で近くの森の中は霧が立ちこめ、朝陽を浴びて見事に光芒が現れています。
【②湖尻】

湖尻と言えばこの景色、海賊船です。
【③上湯配水池】
湖尻から大涌谷を目指しますが、大涌谷は噴火やら火山ガスやらの心配で、夕方5時〜翌朝9時まで通行止で入れません。
仕方がないのでそのまま早雲山を目指します。
この道はかつて西武系の駿豆鉄道が作った早雲山線という有料道路でしたが、箱根山戦争と呼ばれた西武と東急の争いの中では、東急系の箱根登山バスがここを通ろうとするのを遮断機を下ろして実力で排除するという大騒動だったそうです。

大涌谷すぐ近くの上湯配水池あたりでは、地面からもうもうと煙が上がっています。火山ガスに巻かれる心配があるので、長時間立ち止まらないようにと注意があります。
【④強羅(ごうら)】

強羅から彫刻の森の間は、箱根登山鉄道と道路が併走します。
この時期登山電車は「あじさい電車」のヘッドマークを付けて走ってます。
【⑤小涌谷(こわきだに)駅】

箱根登山ケーフルカーと箱根登山電車
箱根駅伝では踏切通過が注目される小涌谷駅ですが、あじさいを絡めた登山電車の写真を狙いました。
【⑥強羅公園】

9時になったのでやっと開いた強羅公園に入りましょう。
ここのあじさいがきれいだというのがOさんの事前情報です。

噴水も涼を誘いますが、それにしても熱い。
登山電車を撮るのに夢中になったせいか長老はダウン気味で、風通しの良いベンチで休憩されます。

Oさんとあじさいを探し歩いたら、階段のところにあじさいの鉢が並んでいました。

とても見事な咲きっぷりです。

ポーズを変えて何枚も写真を撮っていたお嬢さんがいたので、お願いして1枚撮らせていただきました。やはり女性を入れると絵になります。
「暑い」でなく「熱い」という状態です。
10時半になりましたが、このまま撮影を続けようという気力はもうありません。
早々と撤収しましたが、帰ってきたら段々に体調が危なくなってきます。水をガンガン飲んで、昏々と昼寝したのでなんとか切り抜けましたが、どうやら熱中症になりかけたようです。
熱中症を身近に感じました。気づかないうちに重症になるようで、体調の異変に気がついたころはもう手遅れなようです。これは気をつけないといけません。
真夏の撮影はやはり良い写真が撮れません。
熱さと戦ったというご報告です。
Posted at 2025/06/25 17:37:02 | |
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