
AH3の印象編。「納車1ヶ月の印象」シリーズでしたが、だらだら書いているうちに2ヶ月になりました。
今回は、理解するのに手こずった「エネルギー回生」編です。AH3は名前の通りハイブリッドなので、エネルギー回生が売りであり、ハイブリッドは初めてのアクティブアスパラとしては、勉強のしどころです。
富士、箱根、伊豆を駆け抜けるには、ブレーキングを良く理解しなければと身構えました。通常のエンジンブレーキとフットブレーキに加えて、ハイブリッドでのブレーキにはエネルギー回生が加わります。
取扱説明書では、特に燃料節約の見地からエネルギー回生を多用するようにと推奨されています。エネルギー回生は3段階あり、
1段目(弱):惰走してブレーキを踏んでないとき
2段目(中):軽くブレーキを踏んだとき
3段目(強):中程度以上ブレーキを踏んだとき
ブレーキの踏み加減が強くなれば、エネルギー回生3段目にディスクブレーキが加わって制動します。
従来は、フットブレーキを極力踏まずに、シフトダウンでエンジンブレーキを多用する運転をしていましたが、AH3では、軽くフットブレーキを踏んでエネルギー回生を優先することとしました。

箱根の1号線、静岡側の下りで撮った写真です。
(トラックに追走しているのでスピードは出ていません)
惰性で坂を下っているので、タコメータ下側のインジケータでCHARGE(エネルギー回生)1段目が点いています。この写真ではエンジンが回ってますが、この後すぐにエンジンは止まり、針はREADY位置となりました。
取扱説明書にはエネルギー回生の条件として「ハイボルテージバッテリーがフル充電されていない」と明記されています。発電したエネルギーの持って行き場所が無くなれば回生できないことは、考えてみればあたりまえです。
ところが、この写真にあるようにバッテリーの充電が100%であるにも関わらず、エネルギー回生が1段点灯しています。踏み加えれば、2段目、3段目が点灯します???
おかしいと思い、BMWカスタマー・インタラクション・センターに問い合わせました。(Dさんに聞いてもわからないと言われたので)
BMWの回答は、
①バッテリー充電が100%になればエネルギー回生は行わない。
②メーターではエネルギー回生が点灯し、あたかも回生しているように見えるが
実際はエネルギー回生は行われていない
でした。要するにバッテリーがフル充電されているときは、エネルギー回生はメーター表示に関わらず行なっていませんということです。
取扱説明書には、下り坂について「長い、または険しい急勾配の道はブレーキをかける必要が最も少ないギアで運転してください。そうしないと、ブレーキ システムが異常加熱し、ブレーキの制動力が低下するおそれがあります。必要に応じて1速まで手動でシフト ダウンすることによって、エンジンのブレーキ作用をさらに強めることができます。」 と、ディスクブレーキを多用するなとしっかり書かれています。それなのにブレーキを踏んで、エネルギー回生していると思っていたら、実際はディスクブレーキで減速しているのでは、それは問題ではないかと感じます。(ブレーキ系統は十分余裕があるのでしょうが、説明書で注意喚起しているにも関わらずという感じです)
バッテリーの充電状況ですが、かなりすぐにフル充電となります。箱根に限らず、下り始めた途端にフル充電ということが通常です。山を下るのは、マニュアルシフトダウンでエンジンブレーキに頼るべきというのが、私の検証結果です。
AH3での山の下り方(アクティブアスパラ流)
1.メーターパネルにバッテリー充電量を表示する
2.バッテリーがフル充電するまでは、エネルギー回生を優先する
(フットブレーキでコントロール)
3.バッテリーがフル充電したら(90%を超えたら)、
マニュアルシフトダウンでエンジンブレーキを活用する
あまり参考にならないかもしれませんが、試行錯誤の結果です。
あくまで個人の印象なので、参考程度にしてください。
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納車1ヶ月の印象 | クルマ
Posted at
2014/11/24 21:06:50