
6月4日(日)~6日(土)の2泊3日で、かねて念願であった高野山と熊野古道を巡る旅に行ってきました。
多くのみん友さんが旅行記を上げてくださっていますので、それらを参考にして旅行計画を練りました。
4月11日にアップした『
「高野山・熊野三山巡り」の計画を始めました 』では、高野山と熊野三山にも狙いをつけましたが、多くの先輩方のご報告を拝見すると、高野山は見るべきところがたくさんで、中でも奥の院は、ゆっくり時間をかけなければならないことが認識できました。
そこで、当初の計画を練り直して、1日目は途中で寄り道しようと予定した室生寺(女人高野)を外し、2日目は熊野古道の中辺路をとにかく走り抜けるだけにして、熊野三山への立ち寄りは計画から外して、とにもかくにも高野山での時間を確保することにしました。

今回の行程図です。
1日目は、わき目を振らずに昼過ぎまでに高野山に向かう。
2日目は、昼頃までゆっくり高野山に留まり、それから高野龍神スカイラインと熊野古道中辺路(なかへじ)のドライブを堪能する。
3日目は、ただただ帰ってくる。
というコースです。
予定外は、東名阪の集中工事です。旅行日程を決めてから知りましたが、いまさら変更することもできず、そのまま出かけました。行きは日曜日で規制が解除されるため、まったく渋滞に遭わず却って良かったくらいですが、その分帰りが大渋滞で、2時間もロスしました。
それでは出発しましょう。
1日目は、6時に沼津を出発しましたが、順調に走りきって、12時30分に無事高野山に到着しました。日曜日ということでしょうか高野山の駐車場は既に満杯で、宿泊予定の宿坊に車を置かせてもらいました。

宿坊 總持院前のActive Hybrid 3
宿坊からのアドバイスで、見物するには音声ガイドを宿坊協会で借りると良いと教えて貰いました。
高野山音声ガイド
各ポイントでそこの番号を入力するとイヤホンから説明が聞こえます。これは便利、百人力です。
日本語の他に、英語、フランス語、中国語、韓国語対応で、外人さんにとっては必携でしょうね。
次の日の昼まで借りて、1台500円。家内と2台借りましたが、2人で楽しめて良かったです。
さて、どういう順に見学するかですが、高野山で押さえるべきは、壇上伽藍(だんじょうがらん)、金剛峯寺(こんごうぶじ)、奥の院の3地域。
奥の院は、入口の一の橋から片道2kmの道のりを往復で、途中にも駐車場はあるにしても、杉木立の中を全区間歩く方が良いだろうと考えて、元気なうちに、まず片付けることにしました。

奥の院入口 一の橋
ここからが奥の院で、参道の両側には歴史上の有名人の墓石が並んでいます。ガイドブック片手に探してみますが、これがなかなか難しい。何しろ墓石の文字は読めませんし、偉い人でもそんなに大きい墓ではなかったりと、苦労しましたが、段々と慣れてきます。

左:織田信長
右:豊臣秀吉
そして、今回最大の成果は

明智光秀の墓
みん友福六さんが、遂に見つけられなかったおっしゃっていた明智光秀をアスパラは見つけました。石田三成の墓を先に見つけ、その近くということで探していましたが、参道から少し奥まったところにありました。
(案内標の上にある番号は、先ほどの音声案内で聞くための番号です)
いや~、これで元気が出てきた。

御廟橋(ごびょうのはし)
弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)の手前にあるこの御廟橋から先が聖域となります。撮影禁止であるとともに脱帽です。
いやぁ~、しっかり歩きました。重たいカメラを首から提げていたせいもあり、最後は声も出なくなり、歩く姿がペンギン歩きだったとは、アスパラ奥様の意地悪な観察でした。

今夜の泊まりは、別格本山總持院
壇上伽藍、金剛峯寺に隣接した便利なところで、とても立派な宿坊でした。

總持院庭園
見事な庭園が整備され、部屋からじっくり楽しませていただきました。
宿坊の精進料理
お坊様のお給仕で精進料理をいただきました。
気さくなお坊様ですが、やはり仲居さんを相手にするのとは勝手が違います。
次の朝のお勤めにも参加しましたが、ご住職が所用で不在のためとのことでしたが、なんとこのお坊様がみなさんにお話されるのです。その後の朝食では再びお世話されましたが、なんだか恐縮してしまいます。
さて2日目ですが、チェックアウトを済ませてから、クルマはそのまま置かせてもらい、残りの見学を始めます。

壇上伽藍
【真ん中】御影堂(みえどう)と【奥】根本大塔(こんぽんだいとう)
壇上伽藍は奥の院とともに世界遺産です。

金剛峯寺
いつもは奥殿に収まって公開されない「石崎光瑤作 襖絵『虹雉』全12枚」が、ちょうど新別殿で拝見できました。6月11日までの公開とのことで、これはラッキーでした。
しっかりと高野山を見終えて、12時に出発。高野山には約24時間の滞在で、じっくり見ることができました。
さてここからは、高野・竜神スカイライン(国道371号)、中辺路(国道311号)と走りを楽しめる道となり、とても楽しみです。
高野・竜神スカイライン 道の駅ごまさんスカイタワー
頂上に展望タワーがあって¥300-かかります。登らないで後で公開しては残念なので登りましたが、まあそれほどのものではありません。

展望台から駐車場を見下ろすと、さてAH3はどこでしょう。
この先、龍神温泉を抜けて、まあホントに気持ちの良い走りを楽しめました。
普段は芦ノ湖スカイライン、伊豆スカイラインを楽しんでいる私でさえも、この道の心地よさは感動ものです。普段クルマを十分に走らせることができないとストレスが溜まっている方には、三重丸でお薦めします。(ただし、紅葉シーズンは渋滞するそうです)
龍神温泉を過ぎてしばらく走り、左折して国道311号に入ると、ここが熊野古道中辺路です。もともとの歩く道は山の中に残っていますが、こちらの国道は、これでもかとばかりに整備されていて、緑一杯の山を快適に駆け抜けていきます。高い自動車税やガソリン税を払い続けましたが、道路というインフラは本当にすばらしく整備されたと感心します。道路族議員さんの功績を肌で感じました。
中辺路(国道311号) 道の駅熊野古道中辺路
バス停の名前「牛馬童子(うしうまどうじ)口」の通り、ここが牛馬童子のある箸折峠への入口です。牛馬童子とは牛と馬の2頭にまたがっている童子のことで、その像が峠近くにあるそうです。
気持ち良く走り抜けて15時30分に、本日の宿かつうら御苑に無事到着です。
勝浦温泉 かつうら御苑
海に面した10階建てのホテルで、今回は贅沢にも最上階を奢って景色を楽しみました。

部屋からの景色をパノラマ写真にしました
ホテルでは7階以上を「滝見亭」と称して、那智の滝が見えることを自慢しています。

さて、どこに滝があるでしょう。赤丸の中です。

望遠で撮ったものを拡大(600mm相当)しましたが、これでやっとわかります。
初めてでは簡単にわかりませんが、位置を覚えてから眺めていると、なんとなく見えるような気になってきます。

部屋には自慢の露天風呂
海に面していて、そのままベランダに立てますが海からは丸見えです。
開放感は抜群です。
高野山でいささか緊張していましたが、気分を解きほぐしてゆっくりできました。
それでも早朝から写真撮影を始めているのは貧乏性ですが、すばらしい景色を前にして、めずらしく少し頑張りました。

光に導かれ

朝に出で立つ
那智の滝は、一応部屋から見たということで良しとして、3日目はただひたすら家に向かいました。9時に出発したのですが、東名阪集中工事に殊の外しっかり巻き込まれて2時間はロスしてしまったため、家には17時の到着でした。

今回3日間の走行記録
出発:6/4 6:01
帰着:6/6 16:59
走行距離:1,057km
走行時間:16時間07分
平均速度:67.3km/h
多くのアドバイスをいただいたことと、お天気にも恵まれたお陰で、充実した旅ができました。
「静と動」「敬虔と享楽」という多面的な旅でした。
食事に関するレポートは別途考えておりますので、お時間あればおつき合いください。
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高野山への旅 | クルマ
Posted at
2017/06/08 00:56:08