
5月にアスパラ奥様が亡くなったために、アスパラは突然に独居老人になってしまいました。
昨年から民生委員を引受けて地元の福祉のお手伝いをしていますが、この独居老人というのは、行政にとっても、地域にとっても、まことに心配な存在であります。
週に2回テニスに行って、週に2回スポーツジムに行って、写真を撮ったりクルマを走らせたりと、いたって元気に動き回っていても、だからと言って安心できるものでもありません。異変は突然に起こります。
「何かあったらすぐにSOSして下さい、いつでも助けに行きます」と、お隣の若夫婦が言ってくれて、とてもありがたく、頼もしく思っています。しかし、突然救急車を呼んだりしたら、パニックになることは容易に想像できます。救急隊員はやって来るなり、矢継ぎ早にたくさん質問します。自分の奥さんが倒れた時でさえ、まともに答えられなかったくらいですから、隣の爺さまのことなんて、どうにも対応できないでしょう。
余程そういうことが起こるらしく、地元長泉町の役場から「救急医療情報キット」なるものが届きました。65歳以上の独居高齢者に配布しているそうです。アスパラも該当者です。

こういう筒状のケースをいただきました。

これを保管していることを示すシールを、玄関扉の内側と冷蔵庫の扉にあらかじめ貼っておきます。駆けつけた救急隊員は、玄関でシールを確認したら冷蔵庫に向かい、中からこのキットを探します。

冷蔵庫を開ければ、そこにこの筒があるというお約束です。
筒の中に、救急隊員が聞きたい情報を収めておきます。

(個人情報満載なので、モザイクだらけです)
まずは、本人の氏名、生年月日、住所
続けて、かかりつけの病院。必要によってここへ連絡して指示を得るのです。
それから、親戚知人などの緊急連絡先。入院手続き、手術の同意などのため急いで連絡したくても、これが分からず困ることが多いそうです。貴重な情報です。

写真付の身分証明書、健康保険証、かかりつけ医の診察券
アスパラ奥様を搬送した時だって健康保険証が見つからず、救急車の中や待合室でアスパラはハンドバッグの中を必死に捜索していました。
写しで良いから用意して置いた方が便利です。

「お薬手帳」の写しです。
搬送先では、飲んでる薬を何度も確認されます。でも他人の薬なんかわかりません。自分の薬だとしても、救急車で搬送された時なんか、とてもきちんとなんて説明できないでしょう。
これだけ用意したので安心という訳ではありませんが、もしもの時に周りにかける迷惑は軽減できそうです。
書類を作ろうとしたら、いろんな項目が曖昧であらためて確認ばかりで手間取りました。
ご家族と暮らしている方は、冷蔵庫に保管する必要はないでしょうが、こういった書類をお互いに分かるところに、あらかじめ置かれるのがよろしいかと思います。
行政も良く心配してくれて、ありがたいことです。
使うことがあっては困りますが、もしものときに備えて準備はしておきました。
ブログ一覧 |
雑記帳 | クルマ
Posted at
2020/09/27 15:17:19