
今年のお花見は近くだけだったので、このまま終わらせるわけにはいかないと、若い頃からアスパラが大のお気に入りにしている川奈まで、4月9日(水)に出かけてきました。
免許取り立ての大学生の頃というと55年も前のことですが、当時住んでいた鎌倉から親父様のクラウンをお借りして、ひとりで出かけていました。とにかく運転したくてたまらない頃です。鎌倉から湘南の相模湾沿いを走り、伊東から国道を離れた海沿いの旧道は川奈ホテルの前を抜ける桜並木で、もうその雰囲気は別世界でした。
その後、伊豆高原や大室山さくらの里が整備されすっかり花見スポットとして全国的に有名になりましたが、アスパラにとっては長年愛着のあるところです。
【行程】

長泉町→三島→下田街道(国道136号)
→韮山→
①狩野川さくら公園
→大仁→宇佐美大仁道路(県道19号)
→亀石峠→宇佐美→国道135号
→伊東マリンタウン
→県道109号伊東川奈八幡野線
→川奈港→旧川奈小学校→
②川奈ホテル
→富戸→城ヶ崎海岸→
③伊豆高原
→遠笠山道路(県道111号)→
④大室山 さくらの里
→遠笠山道路→県道112号中大見八幡野線
→県道12号伊東修善寺線→
⑤ライダーハウスBikePack(バイクパック)
→冷川→修善寺→大仁南IC
→伊豆中央道→函南塚本IC
→下田街道→三島→長泉町
【走行記録】

出発 : 11時18分
帰着 : 16時48分
走行距離 : 107km
もっと早く出るつもりでしたが、やはり寝坊して遅くなりました。
【①韮山 狩野川さくら公園】
国道136号下田街道を走りながら、そう言えば狩野川沿いにも桜の名所があったと立ち寄ったのが「狩野川さくら公園」です。

狩野川の土手が桜並木になっています。

見事な咲きっぷりです。

濃い色のさくらも
大仁からは宇佐美大仁道路に入ります。
この道は伊豆スカイラインと亀石峠で交差しており、伊豆スカイラインと同じ頃に作られ当初は有料道路でした。モータリゼーション勃興期に作られ、気合いの入った「走れる道路」として造られていて、亀石峠〜宇佐美なんかはカーブが連続しますが、そのカーブにはバンクがつけられスピードが維持できるようにしてあるという、なんとも楽しい道です。しかも沿道には桜が植えられ、花びらが舞う中を快走できるという、花見シーズンには最高のコースです。
【道の駅 伊東マリンタウン】
山を下りきって宇佐美で右折して国道135号に入ると程なく伊東です。

伊東に入るとたちまちリゾート感が溢れ、入り口にあるのが「道の駅 伊東マリンタウン」で、まずここでトイレ休憩。

道の駅の裏は「伊東サンライズマリーナ」というハーバーになっていて、こちらは「いとう海の駅」に認定されています。
伊東からは国道135号をしばらく走り、バイパスから離れて海沿いの県道109号伊東川奈八幡野線に入ります。

ここが大好きな海沿いの道で、桜吹雪を浴びながらゆっくり進みます。ただし気をつけなければならないのは、狭い道を反対から超高級車がやって来ますが、あきれるほど下手くそな走りのクルマばかりです。
【②川奈ホテル】

若いころは近づくことさえ憚られました。その後も泊まったことはありませんが、お茶くらいは楽しんでいます。今回は一人で来ているので写真を撮っただけで失礼します。
【③伊豆高原】
1961年(昭和36年)に伊豆急開通に合わせて開発が始まった別荘地ですから、もう60数年の歴史があり、すっかり風格ある別荘地になりました。別荘をお持ちの方々は東京のお金持ちですから、センスがあるお店もたくさんあって、アスパラ奥様はここに買い物に来ることを楽しみにしていました。

桜のトンネル通り
少し過ぎていましたが、そのぶん舞い散る花びらを楽しめました。

こちらの木は満開です。
【④大室山 さくらの里】

伊豆高原から大室山方向に上がれば山麓に「さくらの里」があります。
広々とした公園で、駐車料も入場料もかからないのは豪毅です。

大室山を背景に、桜を撮れば絵になります。
さて大室山をあとにしての帰り道はいろいろな選択肢があります。
アスパラが選んだのは遠笠山道路(県道111号)で天城高原に上がって、ここから県道112号中大見八幡野線、中伊豆パイパス(県道12号)で冷川に抜けました。天城高原から冷川は伊豆スカイラインを選ぶのが順当ですが、伊豆スカイラインは高い通行料を払う上に、誰でも簡単に飛ばせる単純な道です。それに引き換え県道112号は森の中の屈曲路です。前方をしっかり注視して譲り合えば適当な場所で交換できるという道で、みんなの運転技量がそれなりならばまったく問題ありません。ただ都会からいらしたクルマが下手くそで無理に突っこんではにっちもさっちもいかなくなることがあります。この日は慣れたクルマばかりで気持ち良く交換できました。
【⑤ライダーハウスBikePack(バイクパック)】

途中からは中伊豆バイパスとして整備された県道12号線を快走しますが、冷川の手前で「ライダーハウスBikePack(バイクパック)」に立ち寄ります。
ライダーハウスというのはバイク乗りをお泊めする宿です。奥から出てきたのが友人で、優秀な機械加工技術者だったのに脱サラして趣味のバイクに関わる商売に転身しました。泊まられるライダーの方々と酒を酌み交わしながらバイク談義に花を咲かせるようです。「全然お金にはならないけれど、こういう生き方もあるということさ」だそうです。バイクだと雨が降ると走れなくてドタキャンされることも多いそうで、思うほど気楽な商売ではないようです。

満開のお庭の桜を楽しみながら、一緒に過ごした会社の話に盛り上がりました。年寄り同士ですから昔話はいくらでも出てきます。
体力があったら、この先吉奈温泉→持越→西伊豆スカイラインも回ろうかと企んでいましたが、日が暮れてきたのでまっすぐ帰宅することにしました。
花見もですが、変化に富んだ楽しい道を舞い散る花びらを浴びながら走れて、得がたい機会となりました。
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Posted at
2025/04/13 17:05:02