
今月の写真クラブ撮影会は、みなさんのスケジュールが揃わないので中止になりましたが、秋に写真展があるのに出展作品の目途が立っていない者はそれでは困ります。6月14日(水)にもう一人のメンバーとアスパラという男二人だけで写真を撮りに行くことにしました。
もとより梅雨の時期ですから雨は覚悟の上です。前回も書きましたが、風景写真は梅雨時の方が湿気に満ちた良い写真が撮れそうです。真夏になったら滝の写真くらいしか撮れないので、いまがチャンスかもしれません。
今回は「入笠山(にゅうかさやま)」を狙いますが、二人とも入笠山は行ったことがありません。「山頂からはほぼ360度の大展望が広がり、南・中央アルプス・八ヶ岳はもとより富士山や、遠くは北アルプスなども望める。周辺には大阿原湿原や入笠湿原などがあり、これらの湿原に自生する植物を楽しむこともできる。」と案内にはあります。近くの八ヶ岳周辺は何度も行っているのに、入笠山はなんとなく避けていました。林道もありますがマイカー規制で入ることはできず、高額(往復2,000円)なロープウェイに頼るしかありません。この季節だと360度の大展望なんかとても望めませんが、植物に期待しましょう。
【行程】

長泉沼津IC→新東名→新富士IC→西富士道路
→富士宮道路→道の駅朝霧高原→精進湖
→甲府精進道路→甲府南IC→中央道
→双葉SA→諏訪南IC→
富士見パノラマリゾート
ゴンドラ山麓駅→ゴンドラすずらん→ゴンドラ山頂駅
①入笠すずらん山野草公園
②入笠湿原
③入笠山登山口 花畑
→山彦莊→入笠湿原→
④すずらん群生地
→ゴンドラ山頂駅→ゴンドラ山麓駅
→国道20号→小淵沢→八ヶ岳横断道→
→山梨県立まきば公園
→清泉寮→清里高原道路→長坂IC→中央道
→双葉JCT→中部横断道→富沢IC
→国道52号→新清水IC→新東名→長泉沼津IC
【走行記録】

出発 : 4時41分
帰着 :17時00分
走行距離:353km
連れを乗せたところでトラブルです。荷物を積んでトランクを閉めようとしても、ロックしないで空いてしまいます。何度やってもうまくいかずBMWのエマージェシーザービスを呼び出して対処を相談し、リモコンキーでアンロックを繰返してくださいと言うのを何度かやったら、やっとトランクが閉まりました。まだ原因はよく分かりませんが、とにかくなんとかなったので遅れて5時に出発です。
道の駅朝霧高原と双葉SAでトイレ休憩、朝食などをして、入笠山への入口である富士見パノラマリゾートに8時に着きました。ちょうどゴンドラが動き始める時間なので好都合です。雨の中での撮影ですから上下レインコートを着けます。傘は邪魔になるので持ちません。

2,000円の往復券を買い求めて出発です。ゴンドラで標高差730mを一気に登って山頂駅です。

ここから山頂までは片道1時間のコースですが、途中には見どころがたくさんあります。
【①入笠すずらん山野草公園】
ゴンドラを下りたところに「入笠すずらん山野草公園」があります。

晴れていれば八ヶ岳が望めるところといっても、この日は眺望なんかまったくありません。
しかし霧がかかった森の雰囲気は心が洗われます。

これは野生のドイツすずらん。
ここには20万本あるそうです。

稀少種のイチヨウラン(一葉蘭)がちょうど咲いているとのことで、矢印を辿り一生懸命探してやっと見つけました。
こういう植物はドーンと咲くのではなく、静かに慎ましく咲いているので写真に撮るのは大変です。
【②入笠湿原】

10分くらい歩くと「入笠湿原」です。

ものすごくいいところです。秋まで次々花が変わって楽しめるそうだから、毎月通っても良さそうです。

小雨の中で、しっぽりした雰囲気です。
「一緒に来たのが君だということを差し引いても、いいところだねぇ」と二人で言い合っていました。
なんでいままで来なかったのかと悔やむほどです。

湿原を出て、遊歩道を辿って登山口に向かいますが、途中もずっといい雰囲気が続きます。

クリンソウが群れています。
【③入笠山登山口 花畑】

ここには林道があり、下から仕事のクルマは上がって来ますが、マイカーは入れません。
右側の柵は鹿をエリアに入れないために作られたもので、ゴンドラの高い料金を徴収しているお陰か、山頂地区はとっても丁寧に管理されています。

霧が濃くなったり薄くなったり、刻々と変化して楽しいです。
この日は大当たりになった気がします。

霧が晴れて後ろのつつじのが見えてくるのを待ちながら、ここでシャッターを切りました。
さて、いかがでしょうか。

自然体験教室だという小学生達は元気に頂上を目指しています。ここから40分の登りです。
全身雨具で大きなカメラと三脚を抱えているアスパラは、小学生に囲まれて「カメラマンさん、カメラマンさん」と呼ばれました。カッコだけは本格的です。でもお爺さんですから無理せずここで引返しましょう。連れは「せっかくここまで来たのだから」と山頂を目指しましたが、途中で挫折しています。

連れと別れて山小屋の「山彦莊」に立ち寄って昼食を取ってから、もう一度ゆっくり入笠湿原を回りました。

いい雰囲気の中で、あっという間に時間が過ぎました。
【④すずらん群生地】

湿原から山頂駅に戻るのに、長~い階段が続いています。
みんな途中でしゃがみ込んで覗いているので何かと思ったら、ここが日本すずらんの群生地です。

日本すずらんは先ほどのドイツすずらんと違って、小さくて葉っぱの影に隠れてしまいます。
群生地というからあたり一面咲き誇っているのかと思っていたら、小さくてかわいらしいのです。
このかわいらしさを愛でるので、写真映えしないなんて言うのは無粋です。
ゴンドラで降りてきてクルマで待っていても、なかなか連れが帰ってきません。
30分遅れでヨレヨレになって帰ってきました。山頂は諦めたが別の湿地に足を延ばしていたら時間を読み違えたとのことです。せっかくだから八ヶ岳方面と言っても、もう写真はいいから八ヶ岳横断道をドライブだけして帰ろうとなりました。
初めての入笠山は想像以上に良いところで、これから何回か通いそうな気がします。
Posted at 2023/06/19 00:30:21 | |
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