
一昨日(1/30(土))は、横須賀に行ってきました。
横須賀はアスパラが生れたところです。両親は鎌倉に住んでいましたが、私たち三兄弟妹は横須賀の病院で生れました。戸籍には 【出生地】神奈川県横須賀市 としっかり記載されています。
横須賀で思い出すのは、なんと言っても山口百恵さんですが、私と彼女がそういう縁でつながっていると思うのは、たいへんうれしいことです。
親しみを感じている横須賀なのに、最近はずっとご無沙汰していました。逗子に住んでいた母が11年前に亡くなったとき、横須賀の年金事務所に手続きしに行って以来でしょう。
忘れていましたが「故きを温ねる(ふるきをたずねる)」という気分が湧いてきました。
さて、横須賀には「
YOKOSUKA軍港めぐり 」という観光が用意されています。「日米の艦船を見られる日本唯一のクルーズ」と謳っていますし、海から横須賀の街を見られるのは魅力です。ぜひ一度乗ってみたくなりました。

1月30日の行程表
行きは東名→保土ヶ谷バイパス→横浜横須賀道路→本町山中道路→横須賀
帰りは横須賀→逗子→鎌倉→藤沢→新湘南バイパス→圏央道→新東名→東名
というコースです。
【①YOKOSUKA軍港めぐり】
平日だから乗れないことは無いだろうと思いましたが、予約した方が優先的に乗船できるかもしれないという気もあって、午前11時の便を予約しました。「乗船15分前までにはチケットを購入して下さい」との案内があったのに、静岡県東部 長泉町の家を出たのが8時半と少し遅くなってしまい、途中保土ヶ谷バイパスで渋滞したときは、かなりハラハラしました。

無事10時40分にチケットを購入できました。
自衛隊艦船の写真が印刷されたチケットは10種類あるそうで、よろしければ揃うまで何度も乗りに来てくださいと言っています。

並んだ順に乗船するとのことで、さっそく岸壁に並びます。乗る船は奥に泊っている「シーフレンド7」です。写真を撮るなら2階席右側前方が良いとの事前情報がありましたので、そこを狙います。

乗船開始は出発5分前です。船は岸壁に停泊しているときが一番不安定だそうで、船酔い防止のために直前までお乗せしませんとの説明でした。ホントかいな。
進行後ろ向きではあるものの、2階席が確保できました。しかし2階はご覧のように吹きっさらしです。走り出すと帽子なんか吹っ飛ばされます。2階ばかり混むだろうと心配しましたが、「たいへんに寒いですから、ご年配の方やご婦人方には1階席をお奨めします」と乗船する時に繰返し案内していました。それが効いたのか2階で快適に撮影できました。「行きと帰りがあるので、左右どちらも同じです」という案内もありましたが、これは間違いなく右側の方が良かったです。

船内1階です。出航前にガラスはしっかりふいてくれています。窓越しに景色を見ることになりますが、確かにこちらは快適です。前方で説明しているのが案内人。その日に停泊している船の名前や、いろんな話題を、面白おかしく説明してくれます。この日の案内人は泉谷翔(いずみや しょう)さん。「本日お撮りになった写真をSNSに載せても良いかとお尋ねがありますが、結構です。ただし、そのときはぜひ案内人の写真もお願いします」と言ってましたが、泉谷さん、確かに載せましたよ。

それでは、軍艦めぐりのコースです。
これでご覧いただいても、岸壁に泊る船を撮すのならば、右側が良いというのはお分かりいただけるでしょう。
地図で気がつきますが、横須賀港というのはほとんどメインの部分は米海軍の横須賀基地です。我が自衛隊は、横須賀駅近くの一部とあとは船越地区という長浦港の方になります。
それでは、印象に残った艦船を順番にご紹介します。

米海軍イージス艦
弾道ミサイルを見張る任務ですが、1隻1,500億円するとのこと。この日は4隻並んでいましたが、それだけで6,000億円です。「百万ドルの夜景なんか、目じゃありません」とは、案内人の説明でした。

米海軍原子力空母 ロナルド・レーガン
横須賀を母港している原子力空母。さすがの威容です。

大がかりに改装中で、甲板には大きなプレハブまで建っています。

ヘリコプター搭載護衛艦 いずも
我が自衛隊最大の艦船 全長 248.0m、満載排水量26,000トン
船から距離があったのと、ロナルド・レーガンをみた直後だからでしょう、あまり大きくは感じませんでした。

住友重機械工業 横須賀製造所
横須賀本港を出て長浦港側に行くと、大きな造船所が見えてきます。
ここの隣が日産自動車追浜工場です。

真ん中奥が海上自衛隊艦隊司令部
左側が開発隊群司令部
手前の船は潜水艦救難艦 ちよだ
潜水艦が潜ったまま浮上できなくなったときに救助に向かう船だそうです。
いろんな船があるものです。

アスパラの中学校舎
ところで今回の横須賀訪問で、ひとつ楽しみにしていたのが「潜水艦救難艦 ちよだ」の後ろに見えるこの建物です。
アスパラは中学1年生の1学期だけ、ここで勉強していました。(昭和39年(1964年))
アスパラが通った中高一貫校は、終戦直後に進駐軍からの要請でカトリックイエズス会が旧海軍施設に作った学校です。横須賀を平和都市にという理念で、旧海軍の要らなくなった施設を使った訳ですが、その後自衛隊が充実してくると、横須賀の長浦港という貴重な港の岸壁を、学校が占拠して遊ばせているなんてことは許されなくなり、敷地を自衛隊に明け渡して移転することになりました。夏休みに移転したので1学期だけ通った校舎ですが、とても思い出深い環境でした。
昼の弁当を食べたあとの午後の授業は、海面に反射した日の光が教室に射込み、窓の外を自衛艦がゆっくり通り過ぎながら、ボゥ~~!なんて汽笛が聞こえてくると、もう睡魔に取り込まれてしまいます。
さて、話を本題に戻しましょう。

標的船
「さて、この船は何でしょう」と案内人が尋ねます。
役目を終えて廃船となる船に目印の塗装をして、標的にされるそうです。
変形の具合で火器の威力を検証するという大事な役割です。
水路を抜けて、横須賀本港に戻ります。

補給艦 ときわ
テロ対策特措法によりインド洋に派遣され、外国軍艦に燃料を補給したことで有名になりました。
船橋にあるホースを併走する船につないで給油しますが、給油能力は毎秒180ℓとのことでした。
勉強になります。

護衛艦 たかなみ
最後は海上自衛隊横須賀地方総監部前(旧海軍横須賀鎮守府)の岸壁に停泊している「護衛艦 たかなみ」です。
日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動を行うためという任務で、2月2日に中東に向けて出港する予定です。先日、河野防衛相も視察、激励に訪れています。
この船が出航するときは、海上警備のため「YOKOSUKA軍港めぐり」は午前中欠航するとアナウンスされています。

出港間近であり、後部甲板にはヘリコプターが既に収納されています。こういう姿はなかなか珍しいそうです。
みなさんが集まって打合せ中ですが、どうか何も起こらず無事に帰ってきてくれるようにとお祈りするばかりです。
【②聖ヨゼフ病院(アスパラ様ご生誕の地)】
ついでですから、アスパラ様ご生誕の地である聖ヨゼフ病院を訪ねてみましょう。
緑が丘というドブ板通りから坂を上がった山の上にあるようです。
「聖ヨゼフ病院で生れた」とは聞いていましたが、ものごころついてからは一度も行ったことがありません。
ご生誕の地を確かめてみたくなりました。

ドブ板通り
横須賀と言えばドブ板通りというくらい有名な場所です。実はここに来るのも初めてです。

スカジャンのお店
ドブ板通りは夜の飲み屋が有名ですが、昼間はスカジャン(横須賀ジャンパー)のお店が頑張っています。

TSUNAMI
横須賀の食べ物と言えば、「海軍カレー」と「ネイビーバーガー」です。
両方を揃えた有名店「TSUNAMI」です。店から出てきたのはアメリカ人。横須賀では、コンビニから迷彩服姿の兵隊さんが出てきたり、米兵が普通に景色に溶け込んでいます。

TSUNAMIの先から急坂を登ると、そこに「聖ヨゼフ病院」がありました。

この病院は昭和14年に海軍が作った病院が前身ですが、終戦直後に学校の場合と同じに旧海軍からカトリック聖母訪問会に移管されました。
その当時からの建物ですが、アスパラが産まれたときのままのようです。
曲線の建物なんて、当時としてはずい分洒落ていたでしょう。

奥に新しい病院ができました。3月に移転したら、古い方は取り壊されるそうです。
無くなる前に、見ておくことができて良かったです。
【③LA VERDE(ラ・ヴェルデ)】

最後は逗子にあるイタリアレストラン「LA VERDE(ラ・ヴェルデ)」です。
「横須賀に行くけど一緒に行きますか」とアスパラ奥様に尋ねたら、「何か美味しいものはあるの?」と返されて、急遽奥様お気に入りの「ラ・ヴェルデ」を予定に追加しました。
このお店は、逗子に住んでいた母が亡くなる前に3ヶ月入院したときに、病院で一日付き添った帰り道に、よく自分たちの燃料補給にと立ち寄っていました。鎌倉、逗子、葉山にお住まいの方々が、普段着よりはちょっとお洒落して、気軽にやって来るという雰囲気のお店です。
最初はよく分からないのでコースを頼もうとしたら、「コースより、いろいろ試された方が楽しいでしょう。」と薦められて、いろいろ聞きながら、その時々にチャレンジしてみました。「ポピュラーなものばかり続くと、厨房もつまらないと言うので、珍しいものを注文してやって下さい」なんて、女主人にそそのかされていました。楽しいお店です。
久し振りの訪問で忘れていましたが、ここは「店内撮影禁止」です。持って行ったカメラをクルマに戻しましたが、落ちついて食事するにはカメラは無い方が良さそうです。
写真はありませんが、食べたものは次の通りです。
・小海老とジャガイモのサラダ ~レモン風味~
・イワシのオーブン焼き
・甘エビとイカのフリット
・すずきの香草焼き
・手長海老とアサリのリングイーネ
(ラ・ヴェルデのご案内は
こちら )
普段は食が細いアスパラ奥様なのに、この日はこんなによく食べるとはと感心させられました。
私とほぼ半々です。もちろん、帰ってからの夕食はありませんでした。

1月30日の走行記録
うちにしては盛りだくさんの内容で疲れましたが、楽しい一日でした。