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納車から１ヶ月。ＡＨ３の印象シリーズ。
今日は、「パドルスイッチ」。

Ｍスポーツに標準装備となる「パドルスイッチ」。こんなもの使うのかなと思っていましたが、使ってみるとそれなりに勝手がよいものでした。

しかしながら、どうやっても取扱説明書の通りにいかないところがありました。

説明書の「パドルスイッチ」の部分

うまくできない操作は２つあります。

その１
△　できるだけ低いギアにシフトする：左のパドルスイッチを長く引きます。

その２
セレクターレバーが引き続きセレクターレバーポジションＤにある場合、オートマチックモードへの切替えが行えます。
△　右のパドルスイッチを長く引きます。
または
△　右のパドルスイッチを短く引き、さらに左のパドルスイッチを短く引きます。

ちょっと便利な機能ですが、何回やってみても動作しません。
Ｄさんに行ってセールスさんに相談しましたが、「えー。そんな機能知りません。あんまり意味無いんじゃないですか。」との答え。意味があるか無いか使ってみたいので、使い方を教えて欲しいと頼みましたが、メカニックを含め、みんなわかりません。

意を決して、日曜日の夕方「ＢＭＷカスタマー・インタラクション・センター」に電話を入れました。質問内容は良く理解してくれたのですが、即答できないので関係部門に確認した上で連絡するとのことでした。

２日後の本日夕方、回答がありました。
結果は、「取扱説明書には記載してあるが、日本仕様ではその機能は使われていません」とのこと。？？？？？？
「日本語の説明書に記載されているのに、日本仕様では使えない」では意味がわからない。ＢＭＷの言い分は「日本語の取扱説明書だが、内容はワールドワイドであって、日本仕様では含まれない場合もございます」と、いささか常識を疑いたくなる内容でした。

それでは、取扱説明書の内容が違っているのであって、我がＡＨ３が故障している訳ではないという文書を出してもらえないかと頼みましたが、電話の回答がすべてで文書での回答は一切対応いたしませんと門前払い。この辺でキレテしまい、かなりの時間きついことを言いまくりましたが、最終的に取扱説明書の冒頭に

「国別仕様などの理由により、お客様の車両には備わっていない装備についての説明と図も含まれています。」との文言があることを確認しましたので、しっぽを巻くことにしました。（そうですよ。私が悪いのですよ）　

他にも取扱説明書に記載されながら日本仕様では省かれているものがあるのか、あるならそれを教えて欲しいと質問しましたが、それは回答できませんとのことでした。

製品につける取扱説明書を、内容を十分承知しないでただ翻訳しているのだとしたら、日本の製造業に身を置く私にはすごく抵抗感がありますが、感覚の違いとあきらめるしかないのでしょう。最近の車は難しくて、確かに把握しきれないのでしょうが、もっと勉強しろよと言いたい。

散々悩んで、いろいろ試して、聞いて回った挙げ句、ハイ日本仕様に入っていません、ご了解下さい　という話でした。
いい勉強になりました。

落ち着いてみれば、理は向こうにあるし、大したことではないと、気持ちは収まっています。どちらがよい悪いではなく、そういう考えもあるのです。

納車１ヶ月が過ぎたので、ＡＨ３の印象をいくつか報告します。
今回は、「ＢＭＷコネクテッド・ドライブ・プレミアム」について。

「最新情報や話題のエンターテインメントを車内で愉しめ、利便性の高い機能も車内外で幅広く利用できます」と謳ってますが、正直言って何を言っているかよくわかりません。後付けは不可とのことなので、どのようなもの探ってみたくて装着しました。

納車日にセールスさんと二人で悪戦苦闘。マニュアルを置いて、車内にＩ－Ｐａｄを持ち込んで、設定に取り組み、何とか使い始められる状態まで持って行きました。

機能は、概ね４種類
　①ドライバー・サポート・デスク
　　　コールセンターのオペレータに目的地設定等を依頼する。
　②リモート・サービス
　　　専用アプリを使って、車をリモート操作
　　　（目的地設定、車両位置確認、ライト点滅、ドアロック／アンロック、換気ＯＮ）
　③ＢＭＷオンライン
　　　最新ニュース閲覧
　④ＢＭＷ　Ａｐｐｓ
　　　専用アプリをダウンロードしてコンテンツを利用

【ドライバー・サポート・デスク】
これは、一番簡単に利用でき、かつ便利なものでした。
ナビで目的地設定を選択すると、

「ドライバーサポートデスク」という項目が表示されます。
これを選択すると通信が始まり、ほどなくオペレータに繋がりますが、この操作は運転しながらできます。

オペレーターは男性、女性ほぼ半々くらいの確率です。応対は極めて丁寧。どこどこを目的地に設定してもらいたいと依頼すると、少々お待ち下さいと言って、一生懸命検索してくれます。できるだけ具体的、正確にお願いすべきですが、相手は優秀なオペレーターなので、曖昧な頼み方をしても何とか対応しようと頑張ってくれます。いままで途中でギブアップされたことはありません。何とかしてくれました。
目的地を見つけると通信で送られ、ナビの目的地設定画面に表示されますので、ボタンを押せば新規目的地として設定されます。

何より便利なのは、走り出してから人任せで目的地設定ができることです。いざ出かけようというときに、目的地設定に時間を取られるのがたいへん煩わしいですが、走り出してから目的地設定できるのは助かります。

いちいち人の手を患わすことは心苦しいですが、設定が終わった後で「ありがとう」と言うと、必ず「とんでもございません。他に何かお手伝いできることはございませんか」と返ってきます。納車翌日の信州旅行では、１日に４回も設定をお願いしています。

【リモート・サービス】
２番目は、リモート・サービス。Ａｐｐｌｅ版とＡｎｄｒｏｉｄ版があります。


Ａｐｐｌｅ版　ＢＭＷ　Ｒｅｍｏｔｅ


Ａｎｄｒｏｉｄ版　ＢＭＷ　Ｒｅｍｏｔｅ

このアプリをセットした、Ｉ－Ｐａｄまたはスマホで、登録した車と通信します。
地図というのは、自分の現在地を地図表示した上で、車の位置を地図に表示するというものです。使い道としては、ショッピングセンター等の大きな駐車場で自分の車を探すことができると謳っており、試してみたところ、実に精度良く車の位置を表示します。あとは、やはり車を見つけるためにライトのパッシングができます。しかし、自分がどこに車を止めたかわからなくなって、これらの機能を使うという機会はほとんど無いと思います。

車のロック／アンロック、換気についても、便利そうには見えますが、わざわざ使うことはないと思います。

使いそうなのは、やはり事前に目的地を探しておいて、その目的地を車に送る機能です。

「マイ・インフォ」とあるのが、パソコンで探した目的地を車に送ったものです。
これを選択して、「新規目的地に設定する」で完了です。

ちなみに、「ドライバーサポートデ．．．」とあるのは、サポートデスクのオペレータから送られた情報です。これも残っていますので、再度目的地に設定したり、あらためてメモリー地点に登録することも可能です。

パソコンから、車に情報を送るためには、「ＭＹ　ＢＭＷ　ＣｏｎｎｅｃｔｅｄＤｒｉｖｅ」サイトに事前に登録します。

ＭＹ　ＢＭＷ　ＣｏｎｎｅｃｔｅｄＤｒｉｖｅ　サイト

「ＢＭＷ　Ｒｅｍｏｔｅ」も「ＭＹ　ＢＭＷ　ＣｏｎｎｅｃｔｅｄＤｒｉｖｅ　サイト」も、我が愛車のＡＨ３　Ｍ　ｓｐｏｒｔｓ　グレーシャー・シルバーが表示され、これでリモートコントロールできるという満足感は大きいですが、実用性はそれほど無いように感じます。

私がマスターしたのはここまでです。肝心の③ＢＭＷオンライン、④ＢＭＷ　Ａｐｐｓはまだ手つかずですが、Ｉ－Ｐａｄやスマホを持ち歩いているのに、これらの機能が必要とは、なかなか思えません。

目的地設定がいろいろ便利にできるのは高く評価しますが、あとは付いていることの満足感はありますが、実用性は感じません。今後の大化けを期待するところです。

以上、まったく個人的な感想です。

ところで、ＢＭＷ　Ｒｅｍｏｔｅの画面では、Ａｐｐｌｅ版もＡｎｄｒｏｉｄ版もＡｃｔｉｖｅＨｙｂｒｉｄ３を３３５ＩＨと表示しています。インターネットで検索してみると、ドイツでは３３５ＩＨという呼び方もＡｃｔｉｖｅＨｙｂｒｉｄ３とともに使われているようです。３３５ＩＨという呼び方が通用するならば、そちらの方が適切な呼称のように感じます。

９／２６の納車から１ヶ月の印象を報告します。

付いてて良かった機能の一番は、ＡＣＣ（アクティブ・クルーズ・コントロール（ストップ＆ゴー機能付き）です。発注時点ではオプション（もっともキャンペーンで無償）でしたが、納車までに標準装備になりました。

本当におもしろい機能です。

ハンドル左側の６つのスイッチの内、左下がＡＣＣのＯＮ／ＯＦＦスイッチです。
そして、真ん中左側の「ＲＥＳ」スイッチが速度設定。押した時点の速度に設定されます。
真ん中右側はレバースイッチで、設定速度の上げ下げです。軽く上に上げると１キロずつ設定速度が上がります。もう１段上に上げると１０キロずつ上がります。最初に慣れずにスイッチを上げ続けたら、たちまち設定速度が２００ｋｍ／ｈになり、びっくりでした。前に乗っていたアリストのオートクルーズは、設定速度の上限が１１０ｋｍ／ｈでしたが、ＢＭＷはお構いなしに上がるようです。

速度を設定して巡航していても、前車に近づくと自動的に減速します。前車との車間距離は、その時の速度によって違います。標準では速度の半分（６０ｋｍ／ｈならば概ね３０ｍ）程度だそうです。
車間距離は好みで調整できます。ハンドル左側のスイッチ群のうち、右側の上が車間を詰めるボタン、下が車間を広げるボタンです。４段階あって標準は狭い方から３番目。車間を詰めるボタンを２回押すと、一番車間が詰まります。

一番車間を詰めたときがどの程度かというと、高速道路の渋滞で、強気の車に割り込まれる程度という感じです。どうしても割り込まれたくなければ、マニュアル介入が必要です。

前車が停止するときは、何もしなくても上手に止まってくれますが、最初はかなり怖かったです。というのは、ＢＭＷ君は近づいてからかなり強めのブレーキで止まるパターンで、早めに減速してゆるゆる近づくアスパラのパターンとは異なります。かなりきびきびした運転で、これがドイツ流ではあるべき姿なのかもしれないと、彼の癖を受け入れました。

つけて良かった機能の一つは、ヘッドアップディスプレイです。
実に見易いです。

ナビの目的地設定をして、ＡＣＣをＯＮにしたときの状況です。
設定速度７３ｋｍ／ｈに対して、速度が７２ｋｍ／ｈ。
６５０ｍ先の城山交差点を右折ですと表示しています。


次は、前の車を認識した状態です。
設定速度は同じく７３ｋｍ／ｈですが、設定速度のすぐ下に車が表示され、前車をロックオンし、車間距離を保ちつつ現在は６２ｋｍ／ｈで走っています。
３００ｍ先の交差点を右折だよとも表示しています。現在速度右側のバーは交差点までの距離で、近づくにつれ表示が減っていきます。

ヘッドアップディスプレイで前車をロックオンして追尾していると、なにやら戦闘機乗りになった気分です。慣れてくると先行車への注意はないがしろになって、車に任せてしまいます。

さらに、かゆいところに手が届くというところですが、

ハンドル右側のボタン群の内、電話の発信ボタンを押すと、


ヘッドアップディスプレイには、最近かけた通話先が表示され、真ん中左側のダイヤルを回して選択すれば希望のところへ発信できます。

真ん中右側の「ＭＯＤＥ」ボタンを押すとオーディオの選択で、ＦＭが選択されていれば放送局名が表示され、左側のダイヤルで選択できます


走りと直接関係ないことばかりですが、至れり尽くせりで、とても気に入っています。