
12月23日(水)は、写真クラブ月例の撮影会でした。
師走は何かと忙しいこともあり、昨年は12月の撮影会は中止していますが、今回は近場で気軽にやりましょうと提案があり、午後から集まって沼津の海岸で夕陽を撮り
ました。
タイトル画のところは、沼津御用邸公園裏側の海岸です。沼津は鉄道の町として栄えましたが、温暖な避寒地としても有名です。そんなことで1893年(明治26年)から1969年(昭和44年)の間、沼津には御用邸がありました。元々は病弱な大正天皇(当時は皇太子)のご静養のためにと作られましたが、昭和天皇、現在の上皇様もよく利用されたそうです。隣接地には学習院の遊泳場もあるため、皇族の方々や学習院関係者にとって、沼津は特に思い入れが深いところのようです。
タイトル画ですが、左側から伸びる半島の先が大瀬崎(おせざき)、右に見える小さな山が牛臥山(うしぶせやま)で、御用邸に滞在された高貴な方々が愛した沼津を代表する景色でございます。

沼津駅から御用邸に向けては、道の広さから八間道路と呼ばれる行幸道路が真っ直ぐに伸びています。沼津のひとつの象徴です。
【静浦(しずうら)漁港】

漁業の町 沼津らしさが漂う静浦漁港です。
日没まで時間があったので、まずは静浦漁港に行きました。
現在はコロナ対策として、「県外の方と釣り人は立入をご遠慮下さい」となっていました。釣り人がダメならカメラマンも似たようなものでしょうが、カメラマンとは書いてありません。

防波堤からの眺めです。
北側に富士山がくっきり望めます。
左の小さな山が牛臥山、そこから右に続く松林が御用邸です。

一隻の漁船が帰ってきたと思ったら、たくさんの鳥が集まりはじめました。

網にかかった小魚を、漁師さんが海に放り込み、それを狙って鳥が襲いかかります。
鳥さん達もよく知っているのです。

良い場面でしたが、慌てました。
シャッター速度を早くすべきですが、切替える余裕はありませんでした。
【島郷(とうごう)】

御用邸があるところの地名は島郷(とうごう)です。
この近辺から沼津の海沿いは、我入道(がにゅうどう)、牛臥(うしぶせ)、島郷(とうごう)、志下(しげ)、獅子浜(ししはま)、江浦(えのうら)、多比(たび)と聞いていなければ読めない地名が続きます。覚えれば、沼津通を気取れるでしょう。(魚臭いイメージだけで、沼津を気取りたいなんて人はいませんか(笑))
いずれもすぐ後ろに山が迫る狭隘な地で、駿河湾沖地震が来たら津波にのみ込まれそうなところです。この地に住む友人に「地震が来たらどうするんだ」と聞いたら、「あきらめる」とあっさり言われました。

日が傾いて、空には色が付いてきました。港に出入りする船が絵になります。

水平線に落ちる太陽と、海面に映る太陽とでダルマになるところを狙いましたが、思惑通りにはいきません。
水平線近くは雲が出てしまって、丸い太陽にはなりません。
今日なら家からもまん丸の太陽が見えたので、きっとダルマが撮れたでしょう。
そうそううまくはいきませんが、今後に楽しみをひとつ残しておきましょう。
Posted at 2020/12/27 19:57:05 | |
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