
地元長泉町で福祉関係の委員をやっている関係で、昨日(10月20日(水))の夜は説明会に動員されました。
内容は「富士山ハザードマップ(改訂版)住民等説明会」です。
富士山が噴火するとどうなるかというシミュレーションがあって、それを見直したので気象庁、静岡県、長泉町が住民に説明したいそうです。
ハザードマップを平成16年(2004年)にまとめていたが今回見直しましたと言われても、富士山噴火なんて地元に住んでいながらピンときません。
こんな大がかりな説明会に住民を集めるのだからと思って身構えましたが、やはり最初にその点が強調されました。
「噴火の兆候が高まったということでは、まったくありません。」と、まずしっかり念を押されました。
なぜ、わざわざ見直したかと言えば、
①過去の噴火事例(貞観噴火)に関する研究が進んだので、
大噴火が起きたときの溶岩流噴出量を見直した(7億㎥→13億㎥)。
②コンピュータ技術の進歩でシミュレーション精度が高まった
因みに噴出量の13億㎥という数字はピンときませんが、1辺1kmの立方体で10億㎥です。
溶岩流の到達時間

「
静岡県HP 富士山ハザードマップ 」より
長泉町で私が住むところについてですが、可能性あると予測される範囲のうち、もっとも南東の部分で
噴火が起こって、かつ予想される最大量を噴出したときに、7日~57日で溶岩が届くかもしれないそうです。17年前のハザードマップでは来ないことになっていましたが、最大噴出量を見直したために到達範囲となってしまいました。
それでも、噴火するなんてことがまずないだろうし、噴火してもそれが南東部であって、さらに13億㎥もの最大噴出量になる可能性なんて限りなく小さそうです。万一到達するにしても噴火後1週間以上の時間はあります。
枕を高くして寝ていても良さそうですが、そんなほとんど無いことについても、行政というところはしっかり準備しなければいけないようです。
これから来年4月に向けて県の広域避難計画をまとめて、その後市町の避難計画に落とし込む予定です。
頼もしい限りではありますが、それにかける労力は結局ムダになるのでしょう(そうでなければ困りますが)。
防災というのは小さな可能性にも最大限準備するという、とてつもなく効率の悪い仕事だなと、昨日持った感想です。
Posted at 2021/10/23 17:13:15 | |
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