元々の計画は熱海梅園で梅を撮ろうというものでしたが、コロナの勢いが驚異的に増しているので、人が集まるところはいかがなものかと再検討になりました。中止のつもりで①中止する②行先を変更すると二者択一のアンケートをとったところ、幹事の思惑とは違って②行先変更が大勢になりました。
寒い季節だから少しは暖かい熱海でゆっくり梅でも撮ろうという軟弱なプランだったのが、行き先変更にあたって風景派のF先輩から「この時期なら厳冬風景を撮りたい」というご意向が出され、氷のありそうな山中湖方面になりました。
参加者5名ですが、密を避けて2台に分乗します。「厳冬」の地へ行くため、ノーマルタイヤのActiveHybrid3は選から漏れて、今回はスタッドレスを履くスバルとアクアの登場です。
【③忍野 桂川】
ずっと雨が降らずに乾燥しているので、気嵐は期待できませんが、ここまで来たら通り道ですから「忍野の桂川」を覗いてみます。

多少の湯気は立っていますが、まあこんなものです。

それでも静かな落ち着いた場所であり、アスパラのお気に入りです。
【④富士吉田 鐘山の滝】
さて、ここからはいよいよ本命で「滝と氷」がテーマです。

見慣れた「鐘山の滝」ですが、いまは氷をまとっています。
岩場の上を伝って滝に近付いていくのですが、細心の注意が必要です。
滑って落ちたら一大事です。

飛沫を浴びて氷のオブジェができており、これは写欲をそそられまます。

水の流れと氷をアップで狙います。

魚の頭のような氷の塊を見つけました。
転ばずに済みましたが、以前より身のこなしがぎこちなく、安全をいちいち慎重に確保していました。こんなところへはとても単独行では来られません。
【⑤河口湖 母の白滝】
次は河口湖へ移動します。御坂峠に向かう旧国道に面した河口浅間神社の参道から、三つ峠への登山道に入り登っていくと「母の白滝」があります。
もう11時半になるので昼食にしたいところですが、食事なんかしていると陽の加減が悪くなると、風景写真の鬼F先輩が難色を示されます。ここは撮影が優先です。

母の白滝駐車場
眼下に河口湖大橋を眺め正面が富士山で、すばらしいロケーションです。

5分くらい歩くと、正面に「母の白滝」が現われます。
滝の両サイドは見事に凍っています。突然白い壁が現われてびっくりします。

滝の飛沫で氷が成長していきます。

氷のオブジェは、神秘的な色で惹かれます。

滝に光が射してきたので、滝と両側の氷柱が輝きます。
昼飯をお預けにしたのはこのためです。
【⑥ほうとう不動 河口湖北本店】

朝6時前に集合して、13時半にやっと昼食となりました。
折角山梨に来たのだから、ぜひ「ほうとう」にしたいと衆議一決です。
あんまりお腹が空いていたので、ほうとうの写真は撮り忘れています。
野菜がたっぷりで熱々なので、冷えた体に染み渡ります。
さて満腹になってこの後どうしようかと協議しましたが、「山中湖で日没のダイヤモンド富士が撮れるよ」とF先輩に誘惑されました。
【⑦山中湖 カフェ ペーパームーン】

山中湖に戻って日没までは、かねて気になっていた「カフェ ペーパームーン」でお茶しようと決まりました。
ところが時間のヨミをちょっと間違えました。
その日のダイヤモンド富士は、ペーバームーンと湖を挟んでちょうど反対側の、ホテルマウント富士あたりがポイントであり、急いで行くにしてもペーバームーンでの滞在時間が15分くらいになりそうです。とてもゆっくりお茶はできません。「ダイヤモンド富士」を取るか「ケーキ」を取るかになりましたが、「ダイヤモンド富士」は「また今度」になりました。

ペーパームーンのクリームチーズパイとブレンドコーヒー
こんなにゆっくり、おいしいケーキを楽しんだのは久し振りな気がします。
【⑧山中湖交流プラザ きらら前の湖岸】

ダイヤモンド富士には間に合わないので、近くの湖岸に移動して日没を撮りましょう。
朝と違って湖面の氷は消えましたが、波打ち際は砕けた氷が一杯です。

日没の瞬間。
富士山の肩に陽が落ちました。

陽が落ちてしばらくすると山の上が明るくなります。
もう少し赤くならないかと期待しましたが、そこまでは無理でした。
そろそろ人間も電池切れになってきたので、これにて撤収といたします。
朝6時前から夕方6時過ぎまで、今回の撮影会はみっちりと充実していました。
行った先では人との接触はほとんどありませんし、まん延防止には注意を払いましたので、どうかこの程度の旅行については、お許しいただきたくお願いいたします。