
昨日(4月15日(金))は、久し振りに電車に乗りました。昨年7月以来ですから9ヶ月ぶりです。
静岡県東部の長泉町という土地に住んでいる上に仕事からリタイアすると、電車なんて縁遠いものになります。道路が整備されていてショッピングセンターやコンビニはもちろん、本屋だってパチンコ屋だって駐車場の広さを競うような土地柄です。電車はおろかバスだって使う機会がありません。飲み会に行くときだけ公共交通機関のお世話になるのですが、その飲み会がずっとありません。
今回の行先は鎌倉市の大船です。アスパラは就職するまで鎌倉に住んでいました。鎌倉はたいへんに文化的なところである一方で、私が「神奈川県のチベット」と評していたほどに道路事情は最悪です。とくに土・日だと到着時刻なんか読めません。古都保存法でガードされているので、道路整備なんかちっとも進みません。そんなことですから仕方がありません、大船へは電車で行きましょう。
ところで三島から大船に行くときには不便なことがあります。電車に乗るならSUICAなどの交通系カードを使うというのがいまや常識ですが、この区間は熱海までがJR東海、熱海からはJR東日本に変わるため、両社をまたいでは交通系カードを使うことはできません。わざわざ切符を買わなければならないのです。なんとも不便なことですが、ずって要請し続けても改善されないので、どうやらやる気は無いようです。券売機にいちいち行くのはめんどうなので、往復のボタンを押して帰りの切符も一緒に買いました。

さあ三島駅に入場しようとしたら自動改札が閉じて「この切符は利用できません」と表示されています。駅員に「いま買ったばかりの切符なのに、なんで使えない!」と恐い顔をして文句を言いましたが、駅員はしばらく切符を眺めてから「これ帰りの切符です」と。確かに「かえり 大船→三島」と書かれていて、2枚の切符にそんな違いがあるとは気づかなかったアスパラのチョンボでしょう。またやっかいな年寄りと思われたようです。
沼津方面から東京へは朝夕数本の直通がありますが、昼間は熱海まで行ってJR東日本の電車に乗換えます。

熱海行きの電車が来ました。
見慣れない電車だと思ったら313系の8000番台という3月まで名古屋地区で運用されていて静岡に移ってきた車両です。

乗り込んでみれば、なかなか洒落ています。
車端部は固定のクロスシートで、真ん中にはテーブルも用意されているなんて、ちょっとグリーン車風です。
熱海までこの4人掛けを一人で占領しました。

熱海ではめんどうな乗換えですが、ホームを移ってみれば留置線にE257系が留まっています。いまは「踊り子号」もこれに変わっているのですね。時代が変わりました。

熱海の乗換えでもうひとつめんどうなのは、グリーン券の購入です。もうお爺さんですからアスパラはグリーン車を奢ることにしています。三島で事前に買うこともできますが、券売機では対応していないので窓口に並ばなければなりません。熱海での乗換えの間にホームの券売機でSUICAにグリーン券情報を書き込めば良いのですが、たださえ気が急く乗換えのときに余分な仕事です。
しかし今回は改善しました。アスパラは昨秋iPhone11に変えているのでモバイルSuicaが使えます。アプリのダウンロードやセッティングをこなして、
さあ本番。どきどきしながらやってみたらなんとかなりました。しょっちゅう使うのであれば苦労も仕方ないですが、たまに乗る程度ならムダかもしれません。まあ時代に取り残されないための鍛錬をしたと思いましょう。

いよいよ、上野東京ライン小金井行きの入線。
まだ「回送」には違いありませんが、ホームで待つ人のためを考えたら、「上野東京ライン 小金井行き」とセットしてから来るべきでしょう。

大船駅到着
中学・高校の6年間この駅を使いましたが、それは半世紀前の話です。根岸線も来ていない頃のことで、いまやまったく様子が違います。発展したものです。

ここで妹と待ち合わせて、ルミネ7階にある三笠会館系列のイタリアン「AGIO」でランチしました。
お腹が空いているときに良くやる失敗ですが、気がついたときはもうこの有様です。
左:ピッツァ マルゲリータ + しらすと春キャベツのピッツァ 新玉ねぎソース
右:鎌倉ベーコンとそら豆のクリームリゾット
とても美味しくて、ここのランチは正解でした。

今回の目的はこれです。
鎌倉交響楽団第119回定期演奏会
いとこの女性が団員で、妹に誘われて聴きに来ました。

会場は鎌倉芸術館大ホール
松竹大船撮影所跡地の一角に建てられた立派な施設ですが、93年の開館だそうですからもう29年の歴史があります。ついこの間できたような気でいましたが、時の移りは速いものです。
アマチュアの楽団なのに良くまとめられています。最後の「ベートーヴェン 交響曲第7番」なんて、弦楽器の奮闘ぶりが大したもので、コンサートマスターは立ち上がらんばかりの熱演でした。写真趣味と違って演奏となるとみんなでひとつの作品を作り上げるのですから、より一層ご苦労が多いでしょう。技量や熱意に差がある中で、アマチュアのクラブがまとまるのは実は大変なことです。特に年寄りが多くなってくると尚更です。
道を究めようと頑張っているメンバーから見れば、ちゃらんぽらんなアスパラなんて苦々しく感じるだろうなぁと、変なところで反省しています。

大船まで来れば、やはり大船軒の「鯵の押寿し」です。忘れずに買って帰ります。
晩飯に懐かしくいただきました。

帰りもグリーン車を奢ります。
アスパラは二階建ての部分ではなくて、車端の小さな部屋が好みです。
茅ヶ崎を過ぎたら誰もいなくなってしまい、この部屋を
熱海まで独占しました。 これなら800円も元を取った気がします。

根府川付近からの相模湾
この区間の景色は小さい頃から好きでした。
田舎から都会へ行ってきましたが、やはり茅ヶ崎を過ぎたあたりからは「人がたくさんいる」と感じます。すっかり田園生活に慣れて、人混みというものを忘れていました。
なんとか上手に電車に乗れたのは、今後の自信になります。ホッ
Posted at 2022/04/17 16:49:36 | |
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