
トヨタから「ご愛用車のリコールに関するお詫びとお願い」という文書が届きました。
いつも、いつも文句ばかり言って、「ヒマな年寄り」「クレーマー」になり下がり、運気も遠のくようで、自分としても楽しくありませんが、今回の話はいささかおかしいです。
まずは、送られてきた文書です。
タカタ製のエアバッグのインフレーター(膨張装置)についてのリコールで、私の通勤車ヴィッツは助手席エアバッグがタカタ製なのです。

ヴィッツの助手席

助手席エアバッグ
昨年案内があって、エアバッグインフレーターの気密性を確認しました。
インフレーターに傷があると、気密性が悪くなって、内部の火薬が湿気を帯び、作動時に過大な力を発生して、容器が破壊され飛び散るケースがあるとのことです。
しかし点検した結果、「気密性に異常なし」で、「どうぞ、このままお乗り下さい」でした。
ところがいまごろになって、他社の不具合事案に鑑み、前言を撤回して対策内容を変更しますので、再度修理を受けてくださいとなりました。
おいおい! 大丈夫じゃなかったのかい。
まあしかし、この辺までは、私の安全を第一に、念を入れてくださるのだと解釈して、落ち着きましょう。
ですが、読み進んでいくと、おかしな話になってきました。
「本来であれば速やかにインフレーターを交換させていただくところではございますが、交換部品の準備に時間を要することから、万一の不具合の発生を防止するため、助手席用エアバッグの機能を停止させていただくとともに、助手席サンバイザー部に助手席エアバッグが作動しない旨の警告を表示させていただきます。」
①交換部品が用意できない?
②エアバッグの機能を停止させる?
③エアバッグが作動しないと警告を表示する?
そればかりではありません。
「修理をお受けいただくまでの間、運転手以外の方は可能な限り後部座席にお乗りいただきますようお願い申し上げます。」
④可能な限り後部座席に?
「可能な限り」とはどういうことですか。なぜ、助手席に乗るなとはっきり言わないのか。
持って回った言い方で、責任を逃れようという臭いを感じるのは、私が「ヘソ曲がり」だからでしょうか。責任を問われないように、補償を要求されないようにと、お利口さんが一生懸命頭をひねっています。もっと、真っ正面から話をしてくださいよ。
トヨタらしくないのは、
「なお、1日も早くインフレーターを交換させていただけるよう交換部品の準備に鋭意努力しております。準備が整い次第あらためてご案内させていただきますので、ご理解を賜りますよう よろしくお願い申し上げます。」
という表現です。
「1日も早く」で逃げ道を用意するのではなく、目標を明示すべきでしょう。
インフレーターを用意できるのは1ヶ月後ですか、3ヶ月後ですか。まさか1年以上かかるのじゃないですよね。
努力目標にせよ、きちんと日程を示すのがトヨタ流ではないですか。
大量の交換部品が必要になって大変なのでしょうが、疑問に感じることだらけです。
保護装置であるエアバッグを殺してホントにいいんですか。
(警告があったとしても)助手席に乗っている人は、エアバッグ無しでは事故でのダメージが大きくなります。それは誰の責任でしょう。
エアバッグの機能しない車の事故に、保険会社は素直に保険金を出すでしょうか。
こんな状況では、助手席に人は乗せたくありませんね。
インフレーターの交換が完了するまで、私のヴィッツは4人乗りですか。
(だからこそ、日程を知りたい)
精一杯の対応をしているのでしょうが、「1日も早く」と言うのであれば、新車に回すインフレーターを抑えてでも、対策品を急ぐのではないでしょうか。
(リコールに追われて、新車生産に影響が出ているという話は、まだ聞こえてきません)
きっと、すごく頑張っているのだろうに、わがままを言っていることは申し訳ありませんが、交換が完了するまで、ケチのついた車を走らせる身としては、大トヨタの「ここぞのくそ力」を期待します。

私のヴィッツ(ピースケ)
Posted at 2016/05/17 22:31:00 | |
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