
先日のことですが、厚生労働省から封書が届きました。
「雇用保険に関する大切なお知らせです」と仰々しく書かれています。3年前に引退して、その後は隠居生活をしているアスパラに、一体何の御用でしょう。
雇用保険で唯一覚えがあるのは、退職したときにいただいたいわゆる失業保険です。勤め上げて引退するのに「失業保険」をいただいては申し訳ないという気もあって躊躇しましたが、「離職票」を渡されてハローワークに行ってきました。失業保険というのは、もちろん働く気があって仕事を探していることが前提です。う~~ん、仕事を探しているかと言えば微妙です。確かに美味しい仕事があれば働きたかったのですが、口うるさい私を使ってくれそうな働き口なんて、とてもなさそうです。失業したという自覚がありませんでしたが、間違いなく自分は「失業者」だと、やっと納得しました。65歳になっているので、確か50日分の手当をいただいたと思います。今使っているパソコンや書斎の備品なんかは、その時に気が大きくなって買ったものです。
さて、封書の中味ですが、

出てきたのは「統計調査に関するお詫び」でした。
「厚生労働省が所管する統計について、長年にわたり不適切な取扱いをしたことにより、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。」
ニュースで取り上げられていた統計不正に関してで、「雇用保険の追加給付に関するお知らせ」とあります。
これは期待出来そうです。
続いて
・対象の方に追加の支払いをする準備を進めています。
・調査した結果、お客様が対象であることが分かりました。
・振込先の口座を同封書類に記載して、返信用封筒に入れて回答ください。
いゃ~っ、うれしいですね。予期せぬ臨時収入です。
ところで、一体いくらくれるのだろう。

私が該当するのは、「高年齢求職者給付金」です。
「(追加給付額の平均は約414円)」。
414円!!! 期待して損しました。
それにしても400円程度を返すために、なんとも大がかりなことです。郵送料、振込手数料、調査費用など、どれだけのコストがかかるのでしょう。
私にとっては「支給された失業保険は50日分ではなくて、実は49.xx日分」ということで、一番偉い人が首でも差し出した上で、「この作業にかかる膨大な費用は福祉予算に回すので、もう勘弁してください」と言うならば、それで矛を収めて構いません。
間違ったことはきちんと正すというのは、お役所としてはぜひやっておきたいのでしょうが、そのために多くの税金を費消してしまうことをどう思っているのでしょう。なんとも割り切れない気持ちです。
笑ってしまうのは、留意点として「精査の結果、追加の支払いが発生しないことがまれにあります。この場合、送付いただいた届はご返送させていただきます。」とあります。なんだよ、まだ精査してなかったのか。お役所らしい仕事ぶりです。
よっぽど届けを提出しないで無視しようかと思いましたが、繰返し問合せなんかされて、さらに血税を浪費されては困るので、素直に提出しました。
予算の3倍も金をつぎ込んでも平気な「桜を見る会」みたいに、お役所というところの金銭感覚はおかしくなっています。長期政権の弊害でしょう。
Posted at 2019/11/28 19:15:37 | |
トラックバック(0) |
雑記帳 | クルマ