
京都の2日目です。
老舗旅館柊屋さんですっかり寛いで、本当に京都に来て良かったと翌朝はつくづく嬉しくなっています。
帰りがけに玄関で、若いかわいらしい仲居さんを真ん中にして記念写真を撮りました。困ったお客ですが、もちろん嫌な顔なんかいたしません。すっかり舞い上がっている様子がお分かりいただけるでしょうか。
あんまり舞い上がったために、ここでとんでもないミスを犯しました。旅館の方々のお見送りを受けて出発しましたが、国道9号線を西に最初の目的地光明寺を目指していたら、アスパラのスマホが鳴りました。覗いてみると柊屋さんからのお電話です。「やばい、何か忘れ物をしたか!」と思いながら電話に出てみると、「申し訳ございません。お部屋の鍵をお持ちではないでしょうか?」。いや~、やらかしました。ズボンのポケットに鍵があります。帰りにお届けすることにいたしましょう。昔から忘れ物の多い子でしたから、この程度で済んだのならまだ軽症だと思うことにしましょう。

舞い上がりながら撮っている写真です。
【行程図】

12月1日(木)
柊家→国道9号→長岡京→
⑤光明寺
⑥善峯寺(よしみねでら)
→阪急桂駅→
オークフード桂本店(昼食)
→松尾大社→
⑦嵐山渡月橋
→嵯峨釈迦堂→
⑧大覚寺
→柊家→京都駅
【⑤光明寺】

この日は京都の市街から離れて長岡京の光明寺から始めます。
ドライバーさんは昨日と同じ方で2日続けてお世話になります。
ドライバーさんはクルマを安全に転がすだけでなく、案内しながら客の様子を観察して、スピード派かじっくり派か、どういうものに興味を示すかなんて一生懸命見ています。客から注文されてその通りにやるのでは、京都では「おもてなし」になりません。どうも、ご苦労をおかけいたします。

鐘楼と紅葉

山の緑にも心を洗われます。

ここが光明寺を代表する景色です。
みなさん写真を撮るので、なかなかシャッターチャンスがありません。
タイトル画は光明寺さんのお部屋から見た庭です。
【⑥善峯寺(よしみねでら)】

次は山の上にある善峯寺を目指します。自分でプランを立てるのだと絶対に選択しないところです。今回は知らないところにたくさん連れて行って貰います。

善峯寺は長岡京市の山の上で、南西方向から京都の町を見下ろします。

山の紅葉は、また違った勢いがあります。

手前の緑は「遊龍の松」と呼ばれ、樹齢600年以上の松が37mにわたって地面を這っています。
【オークフード桂本店】

さて、また昼食の心配です。
「何が、よろしいですか」と聞かれて、「朝もしっかり食べたし、こだわりは無い。」と答えたら横から友人が「こだわりはある。パンとコーヒーがいい!」と主張します。さあドライバーさんは大変です。寸暇を見つけては調べまくっています。候補に考えた嵐山のイタリアンが2軒とも木曜定休でやっていなくて、通り道のそれなりの店を必死に探してくれます。「そこらの喫茶店に毛の生えたようなものですが」と用心しながら案内してくれたのが、阪急桂駅前のオークフードでした。
ところがどっこい。出てきたパンのおいしいこと。温かいパンとコーヒーに生き返りました。実は「京都に来ているのになんでパンなんだ」と思いましたが、これは不見識でした。京都はパンがおいしいことで有名だと後から知りました。
【⑦嵐山渡月橋】
2日間紅葉を見続けて些か疲れてきましたが、嵐山の賑わいはぜひ見ておきたいところです。

渡月橋は渡るものではなく、眺めるものです。
この後は天龍寺の塔頭 宝厳院か昨年素晴らしかった常寂光寺に寄ろうかと話してましたが、紅葉に疲れてきたので、人の少ない落ち着いたところをと所望して旧嵯峨御所 大覚寺にしました。
【⑧大覚寺】

高貴な雰囲気が漂っています。

大沢池
目に入る人工物が無いので、よく時代劇のロケに使われているとのことです。
この日訪ねたお寺は、JR東海の「そうだ京都、行こう」キャンペーンのポスターに採用されています。

左:2009年 光明寺
中:2005年 善峯寺
右:2007年 大覚寺
これにて京都の紅葉巡りは完了。柊屋さんに鍵をお返ししてから京都駅に向かいました。
今年も京都の紅葉を存分に堪能しました。クセになっています。
今回は新幹線で来てみましたが、時間は圧倒的に短くなっても気分的にはクルマの方が楽だと感じます。
ハイヤーにも宿にも「紅葉の時期だけでなく、他のシーズンもよろしいですよ」と奨められました。
Posted at 2022/12/08 16:34:41 | |
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