駅前では・・・

JR高崎駅の西口駅前ステージ

若いアーティストが歌っている
いま、「高崎音楽祭」が開催されているようだ

男は立ち止まり、その歌を聞き入る
１曲をまるまる聞いた男は、また歩き出す

やはり、音楽、歌は生演奏がいい
男は先ほどの曲を鼻歌で歌いながら歩いていく

珍しい男が表通りを鼻歌を歌いながら歩くなんて

そう　今日は男の会社のゴルフコンペだった
やればやるほどスコアが悪くなる男であるが、ラウンド後のお風呂で、スコアのことはきれいサッパリ洗い流し、さらにラウンド後の親睦会でビールを飲んで上機嫌なのだ

心地良い疲労感と、心地良いほろ酔いかげん
夜の高崎は寒いが、その寒さもまでもが心地よい

昨日、目指していたラーメン店がなくなっており、「環七ラーメン　周麺」にいった
その帰り、新たなお店を発見し、今日はそのお店を目指していた

とある雑居ビルの１F　
お店はその中にあった

お店には暖簾がかかり、中には５～６人の若い男性が



しかし　である

お店の外にある券売機に目をやると・・・

「売り切れ」


さすがの上機嫌もぶっ飛んでしまった

雑居ビルが出てくる男
外の寒さが身に染みる・・
夜空を見上げるながら「どうすんべぇ～」

おもむろに携帯電話をとりだす
本体をスライドさせ、ｉメニューから「ラーメン」を選択

そして「高崎　ラーメン」と検索

「お！」

なんと男がいる場所からすぐ近くにお店が！
男はノーチェックだった

そのお店は「上州山賊麺　大大坊」さん


である

場所は、高崎駅前プラザホテル横の細い路地を入ったところである

店内はカウンターが６席でとても狭い


奥のほうにこ上りがあるようである。

「上州山賊麺」

どんなラーメンなのか？



メニューには「上州地鶏、魚介、きのこ、野菜の旨みたっぷり」とある
男の期待は膨らむ

そして　出てきたのが

これだ！



複雑な旨みがあるおいしいラーメンだ
鶏だしのこってり感があるが、スープはさらさらである。

がたいのがっつりした若い主人と、奥さんと思われる若い女性の二人で、狭い厨房を切り盛りしていた

「うん　うまい！」

男は先ほどの「売り切れ」から立ち直っていた



そして　今


男はスイーツを食べていた・・・