男は愛車と林道走行を楽しんでいた
林道を走りきり、合流した道路の行き先を確認する
右に行っても、左に行っても中途半端な場所にでる
「う~ん どっちにいこうかなぁ」
しばらく悩んで 「よし!こっちだ!」
男は来た道を引き返していた
男の愛車は泥だらけであった
それから 数時間後・・・
男の姿は「氷見漁港」にあった
ここは氷見の閉鎖したフィッシャーマンズワーフの近くである
以前、この近くには「ラーメン亭」というお店があった
早朝7時からの営業であり、漁師さん、漁港関係者の方たちがよく利用していたラーメン屋さんだ
それが去年3月に閉店していたのである。
男の頭には氷見のラーメン屋さんといえば
「紋食堂」さん、「我楽」さん、「ホリエ」さん、「氷見らーめん」さん、「多爺」さんなどが整理されている
もちろん「ハッピータウン」内の「ラーメンハウス彩菜」さん、「氷見番屋街」の「いく蔵」さんも
厳密には氷見ではないが、「千年寿」さんも氷見のグループに整理されている
そう そこで見つけたものは
パッと見はラーメン屋さんに見えない
そうここは「LAID BACK」さん
ラーメン屋さんである
男はしばらく氷見に関して情報収集を怠っていたのだ
店内はラーメン屋さんというより、おしゃれなバーの様な雰囲気である。
しかし
メニューは「ラーメン」である
「豚骨しょうゆ」のラーメンと「魚介しょうゆ」のひみらーめん・・・
「氷見らーめん」というお店もあり、メニューにあるひみらーめんと混同しそうだ
男は数量限定の「ひみらーめん」を注文した
しばらくして男の前には
「ひみチャーシューメン」大盛り、煮たまごトッピングが鎮座していた
丼のなかには なんと ワタリガニが♪
スープをすする男・・・
カニの風味がガツンと来る
「うまい」
濃い目の醤油にカニの風味が効いており、細身の唐辛子もピリっと効いている
にんにくチップがかなり入っているが、スープはそのにんにくに負けていない
「これ スープ飲んじゃうとにんにくの匂いがしそうだなぁ」
「嫁はんにらーめんバレるかな?」
男はぶつぶつ独り言をいいながら
完飲していた・・・
「ごちそうさまぁ」
『ありがとうございましたぁ』
若い店主の声を背に受け、歩き出す男
街の該当のほのかな灯りが夕暮れにうかぶ
男は「次は豚骨しょうゆだな」とつぶやきながら、愛車を走らせる
県境を超えるころ
あたりはすでに夕闇に包まれていた・・
つづく
Posted at 2014/04/30 22:47:10 | |
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