試乗後、担当営業に電話をする
男:「このクルマの見積もりをお願いします」
平成22年登録 そう二年落ちである。
車検はまだ一年残っている
色は黒 走行距離は一万キロだ!
後日、出てきたその見積もりとは・・・
それがこれだ
見積もり金額は、ほぼ270万円
試乗車にはナビ、バイザーなどは付いていなかった。
だが、見積もりには新品のHDDタイプのナビ、バックビューモニターが載っている
しかも金額が入っていない。
男は担当営業さんに聞いてみた
どうも、DラーでHDDナビを大量に購入し、車体にセット価格として盛り込んでいるとのこと。
基本的に中古車担当は別の人なので、詳細は分からないとのことであった。
男の妻は「これなら予算内だし、いいんじゃない?」
妻の言葉は当然だろう
これなら、母親に借りるのもお金も70万円で済む。
しかし・・・
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クルマに特に問題があるわけではない
全込みで予算内に入っている。
それなのに、男は納得していない様子であった。
それが何なのか、男にもわからない。
男の妻は、これで決まりだと思い、台所へ
次の日
男はまだ悩んでいた。
男の目の前には・・・
新車のエクストレイルの見積もりがあった。
妻:「まだそんなの見てるの?」
男:「うん・・・」
妻:「もうでないよ」
男:「・・・」
それはそうだろう
これ以上の出費は無理だ
しかも、試乗車上りで、走行距離も少ない、素性の知れたクルマである。
こんなクルマはそうそうでてくるものではない。
しかし、男にはプレサージュに感じた「ピ!ピ!ピ!」がなかったのである。
確かにいいクルマであった。
だが、男には「ピ!ピ!」 どまりだったのだ
その最後の「ピ!」がなかったのは何なのかわからない
それと、赤字で書かれた「20万円補助金」
これを考えると、その差は80万円になる。
また、中古で買うと、石川日産としては商売になるが、お世話になっているDラーさん
さらには、いろいろ面倒を掛けた営業さんには全然関係がないことになってしまうのだ
担当の営業さんの成績にするには新車しかない!
とうぜん、男も新車がほしいはずだ
だが、その80万円をどう工面するのか・・・
普通、クルマ選びは楽しいはずである。
しかし、今の男にとっては苦痛そのものだ
いや、男がわがままいわなきゃいいだけなのだが・・・
次の日、男は営業さんに電話をする
男:「ホワイトパール外して、とりあえず、黒にして」
営:「わかりました」
男:「あと、ベーシックセレクションだけど、バラにして、BOXはいらない」
そう、男はオプションのボディカラーを変更し、金額を下げた
また、セットオプションを単品にした
割高にはなるが、いますぐ必要でないものを買う必要はない
これで、少しは金額を下げることができる
あと、大きく悩んだのがミッションである。
MTにするとさらに金額がさがるが、今後10年以上付き合っていかなければならない
日々の足として付き合っていけるのか?
さらに男の妻はMTに乗れるのか?
男の娘たちはAT限定である
これらを考えると、やはりATになる・・・
実は、この男、今年3月に乗り換えを考えたことがあった。
それはエンジンからのオイル漏れで入院した時である
最初の見積もりは2万5千円
エンジンをバラすとさらに別の場所でオイル漏れがあり、3万五千円になった
Dラーさんからの「修理しますか?」の問いに躊躇したのだった
当然、この時も予算はない
いろいろネットでYDのU30を探してみると、ちらほらと存在するではないか
だた、年式は走行距離はそれなりだ。
男のプレサージュがここまでくるのに、どれだけの部品、消耗品を交換してきたか
特に年式が古いものはゴム系がやばい
いずれは交換しる必要性がでてくるだろう
男は買い換えをしても、結局あちこちの部品を交換するぐらいなら、今のプレサージュを修理したほうがいいと思った。
男:「どうせばらすんなら、交換できるものはすべて交換してください」
最終的に、修理代は5万4千円になった
それでも、男は納得していた
話しがわきにそれてしまった。
本題に戻そう
なんだかんだと言って男は最終的に358万円まで、支払価格を下げた。
予算は3本ある
あと60万円だ
しかもこの金額は・・・
そう、重量税、取得税が免除になっているのだ!
補助金もいれれば、36万のお得である
それともうひとつ、実はエクストレイルはこの7月にマイナーチェンジを行っている
法律改正によるものだかが、ひとつ大きな変更が
そうエクストレイルの代名詞でもある防水シートがGTに標準になったのだ
他にもシートヒーターが
これらの装備は試乗車にはない装備である。
さらに中古は1年後に車検が・・・
これらを考えれば、差額以上に価値があるのだ
男は装備の事、車検の事、補助金の事、税金のことすべてを妻に話をした
60万円!
ローンを組めばなんとかなるのか?
しかし、今ローンを組める状態ではない・・・
妻の機嫌はあまりよくない、怒ってはいなが、呆れているようすだ
男は思い切って言った
男:「俺、20万円持ってるけど、それ使ってもいい?」
妻:「・・・もってるんなら使えば」
ちょっとした間のあと、よそよそしい感じで妻が答える
男は心の中で思った 「は~ん 嫁はんもヘソクリ貯めてるな」
しかし、まだ40万円足りない
男の妻は「好きにしていいけど、家計にだけは影響させないでよ!」
「影響させないでよ!」「させないでよ」
「させないでよ」「させないでよ」「・・・」
男の胸に妻の言葉がこだまする
実はこの男、前歴があるのだ
プレサージュの前のクルマ、「ライトエース」を買う時も似たような状況であった
この時は、下の娘が生まれ、大阪から石川に帰ってきたばかりでお金がなかった。
だが、実家に帰り、7人家族となり、1BOXが欲しいと思っていたのだ。
カムリ君もかなりくたびれていた
そんなおり、これも偶然2年落ちのライトエースが見つかり、乗換換えの話しに
男は妻に「月額1万5千円! ボーナス5万円以上なら契約しない!」っとタンカを切り、
「月額1万6千円、ボーナス7万円」で契約してしまったのだ
かなり長い期間、この件でグチグチいわれたそうである orz
男:「この二の舞は絶対に踏めない!」
男はそう決心した
だが、男の目の前には40万円という「壁」が・・・
次の日の会社、お昼休み、男の目の前には銀行員がいた
まさかローンなのか?
そう そのまさかである
男:「40万円を5年ローンだと月々いくらになります?」
銀:「そうですねぇ~ 短期レートでいくと7千円くらいかと」
男:「40万円を5年ローンする人っていないよね」
銀:「私は聞いたことはないですね」
そうだろう
しかし、今の男には銀行に頼るしか・・・
月々7千円
これなら、なんとか男のお小遣いでまわせる金額だ
しかし、大好きなラーメンを控えないといけない、できるだろうか?
だが、男には勝利の方程式が!
そう、新車を買えば、20万円の補助金が入ってくるのだ
いましばらく、ローンを組むが、補助金と冬のボーナスで何とかなる金額である
ほんとにそうなるのか?
たぶん
そして・・・
晴れてブレードシルバーの新車の購入となった男であった。
めでたしめでたし(笑