続・『現場監督』　シーズンⅡ・二日目

「ふぁ～」
男は目覚めのあくびをする

昨日は報道ステーションを見ていた記憶があるが、途中で寝落ちしたらしく気付いた時には日付が変わっていた。
「あ～ぁ　カードがもったいない」とテレビのスイッチを切り就寝したのだ

時間は６時
７月は５時に目覚めていた
『俺も年寄りになった？』と思っていたが、明け方の明るさで目が覚めるようだ

「ふっ」😏

男は小さく笑う

ふだん仕事がある日はこんなに早く目覚めることはない
どちらかといえばもっと寝ていたい願望が強いのだが・・・

仕事がない日は、早く目覚める
「体は正直だな」

『しゃっしゃっしゃ』ブラインドをあげ、外を見る




昨日と同じ景色があるが
まだ作業は始まっていなかった。

「こんこん」ノックの音
「はぁ～い」男は応える
「『男』さん　おはようございます♪」
女性看護師さんである

「昨日は眠れましたか？」
会話を交わしながら、血圧、体温、血糖値と手際よく計測していく

「じゃあ　毛を剃りますねぇ～♪😉」
笑顔で言われる

男はなすがままである
『ぶぃ～～～～～ん』静かな部屋にバリカンの音が響いていた

バリカンは男はヘソ下から両太ももまでを見事に完走したのであった

「じゃあ　残った毛をとりますね♪」
女性看護師は粘着テープ式のクリーナーで男の下半身を「コロコロ」したのであった。

「終わりましたよぉ」の声にそそくさとトランクスをあげる男

このあと別の女性看護師が２回も毛ぞりにきたのだ
男はその都度トランクスを下げ、おへその下側を見せて作業が終わっている事を説明する

たぶん男は「やってもらってもイイけど・・・」と思っていたに違いない
この男　変態か？

そうこうしているうちに、工事は始まっていた



一般道を走るダンプカーでは絶対にできない積み方だ


三ヶ月ぶりに戻ってきた男である
前回お世話になった看護師さんと顔を合わすたびに、「前回はお世話になりました。　またお世話になります」と頭を下げる男

すると会う看護師さんすべてが



こんな顔をする・・・
この顔の意味はみなさんのご想像にお任せする

リハビリでお世話になった指導員はわざわざ部屋まできて、お腹、足、背中をしっかりチェックしていった

さぁ　検査の本番はこれからである・・・