男は大きなくしゃみで目が覚めた・・・
「お~ 寒!」
布団の中にいるのだが、かなりの寒さである…
男は布団にもぐりこんだが、目がさえてしまい、二度寝は無理なようであった
時計は朝の6時…
仕事だと絶対に目覚めることがない時間である。
それなのに、こんな時間に目覚めるとは・・・
歳をとった証拠なのか・・・
男は仕方なく1階の居間へ降りていく
外はいい天気であるが地面は濡れている
西側の空を見てみると、真っ黒い雨雲がみえる
地元ケーブルテレビのスポット天気予報でも雨である
しかし、お天道様がさんさんと輝いている・・・
男はもどかしさを感じながら着替えをする
しばらくランに乗っていないので、連れ出したいのだ。
しかし、この天気では無理・・・
男はあきらめた
3時間後、男の姿は金沢にあった
小雨が降る中、彼は愛車を走らせていた。
街の木々も少しづつ色づきを見せている
「もう こんな季節なんだなぁ~ 寒いはずだぁ」
とつぶやきながら目的地を目指す。
しかし、その30分前に、彼はもう一台の愛車、「ラン」ちゃんをお店に預けてきたのであった
彼女が嫁いできてから、約2か月が経過していた。
10月は男の仕事が忙しくてあまりかまってあがられなかった・・・
それでも、走行距離は約500キロ近く走っていた
「彼女もタフだよなぁ~」
っと お店のおにいちゃんと話を交わしていたのである。
「じゃ あとはよろしく!」
っと おにいちゃんにランを頼み、いま、50メーター道路を走っているのである。
目的地はどこなのか?
ナビは道案内をしていない・・・
過去にいったことがある場所なのだろうか・・・
しばらくして、「あっ!」 っと 男が叫ぶ!
どうやら目的地を通りすぎてしまったようである。
次の交差点でUターン
ついた先は・・・
「太陽軒」さんである。
この9月に2号店としてここにオープンしたようだ
お店の看板があたらしい
店内に入ると、5~6人の店員さんがフロアを忙しく行き来してる。
厨房にはさらに数人の人が・・・
お店の規模を考えると少し多いような気がしないでもない
まぁ 開店当初であれば少し多めに人がいてもいいかもしれない。
男はカウンターに通されたが、少し気になることが・・・
雨のせいなのかもしれないが、床がすべるのである・・・
ラーメンの脂のせいなのか?
しかし、新規オープンのお店である
う~ん なぁ~ぜぇ~
「ご注文は?」
若いおねえさんが注文を聞きにきてくれた
メニューを見ると、基本はとんこつの「白」、「黒」、「赤」
その他に醤油味で「肉そば」などもある
男の目にとまったのは「こってり味 一日50食限定」の文字であった
男はおねえさんに「こってり味ってベースはとんこつ?」と聞いてみる
「はい 普通のとんこつがさらにこってりとした味になってます」
「こってりの黒は白にマー油がのったものになります」
きまった
「じゃぁ こってりの黒で」
・
・
・
・
しばらくして
「お待たせしました!」
でてきたのは・・・
一日50食限定の「こってり黒」のチャーシュー、煮たまごトッピングである。
たしかにこってりである。
しかし、「天下一品」ほどのどろどろさではない
遠いところで「一蘭」に似た甘さがあるが、マー油で味が締まる感じである。
チャーシューもまぁまぁ
麺は細めんストレートで歯ごたえもあり美味しい。
男は「ラーメン」を食べながら、厨房のやりとりを聞いていた
やはり新しいお店である。
注文の再確認が多い
間違ったものが出ていくことはないようだが、ちょっと危なっかしい
まぁ 経験を積めばどうということはないであろう
だた、最初が肝心でもある。
ここでまちがったものを出してしまうと、そのお客は二度と来ないだけでなく
「あそこは違うものをだす」なんて言いふらされると命取りである。
「ごちそうさま」
男は満足そうに席をたつ…
ここから、「ラン」ちゃんを預けてきた場所は近い
らんチャンを迎えに車を走らせる男であった・・・
そのころ・・・ ゴンは・・・
悪さをして、嫁はんに怒られているのであった。
Posted at 2009/11/04 20:59:08 | |
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