「ピッピッピ」
男は事務所のセキュリティをセットした・・・
「腹減ったなぁ」
男はそうつぶやきながら表玄関をでる。
「う― さぶ!」
男は表玄関を施錠し、男の愛車まで約20メートルを小走りに駆け抜けた
「ピ!」 「ガチャ」
運転席に座りイグニッションを「ON」に…
グローランプが消えるのを待ち、更にキーをひねる。
「キュルキュルキュル」
「ぐろぉ~ん」
いつもより長めのクランキングのあと、彼の愛車は目覚めた。
やはり寒さのせいだろうか、アイドリングが落ち着かない・・・
しばらくそのまま待つことにした。
サンヨー ゴリラの画面をタッチし、「AV」を選択する。
ナビのディスプレイにワンセグ放送が映し出される。
「なんか おもろいのやってないかなぁ」
男はチューニングを弄ってみる。
「まぁ ここでいっか」
画面上には「クイズ タイムショク」が映し出されていた・・・
男はシフトをドライブにいれ、ゆっくりと愛車をスタートさせた。
会社をでて、国道へ向かう。
国道159号線 彼は愛車を左に進める
自宅は右方向なのに・・・
テレビは相変わらず「タイムショック」を映してしるが、男はただまっすぐ前を見てクルマを走らせる・・・
クルマの流れは穏やかであった。
とくにせっつくクルマがいるわけでなく、みなが車間距離をあけることによって、スムーズに流れているようである。
やがて1時間も走っただろうか
男はとある駐車場にクルマをとめた
そこは・・・
「横浜らーめん 六七家」さんであった
このお店、以前はこの場所から数キロ離れた場所にお店を出していた。
ところが、気づいた時には閉店していたのだ。
その時に男は少なからずショックを受けていたのであった
その後、定例会のメンバーから「あそこで六七家がオープンしてるでぇ」の情報を得ていたのだ
行きたくてうずうずしていたのであるが、とにかく今日まで我慢の日々であった。
店に入る
入口に近いカウンターで若いおにいちゃんが"まかないラーメン"をすすっていた。
「いらっしゃいませ!」
「お好きな席へどうぞ!」
女性店員の声に従い、男はカウンターの奥に座った。
とんこつの甘い香りが漂ってくる・・・
そうこの店は、横浜家系らーめんである
金沢では、もう一軒、横浜家系の人気店がある。
男が年末に食べた「真打」である
男は、「六七家」を食べる前に、「真打」の味を確認しに行っていたのであった
注文したものは・・・
チャーシューメン大盛り、味玉トッピングである。
スープは横浜家系のちょっと甘めのとんこつしょうゆラーメンである
基本的にはこってりであるが、男は「真打」では鶏脂を多めにするので、それにくらべればまだ「さら」っとしている。
鶏脂のこってり感がないだけ食べやすい
麺は丸太麺である。
「真打」は平太麺と形が違うが、やはり食感も違う
「真打」が"しこしこ"なら、「六七家」は"もちもち"である
男の好みは「真打」であるが、「六七家」のほうがお腹に"ずし"っとくる
とにかく、空腹の男の腹は、らーめんで満たされたのである。
おとこはしばらく携帯とにらめっこをしていた。
「いらしゃいませ!」
男が店に入ってから4人目の客だ
ほとんどが男性一人である。 時間帯を考えればそんなものか
「カチん」
男は携帯を折りたたみ、「ごちそうさま」っとカウンター越しに声をかける
「ありがとうございました!」
元気な女性店員の声に、さらに満足度が高まる
店をでると、やはり寒い
しかし、男は満腹感の余韻に浸っているので、寒さを感じない
さぁ 自宅まで
76キロ・・・
ゆっくりと愛車と下道ドライブを決め込む男であった
そのころゴンは・・・
ほっぺた
ムギュ
さすがでぶニャンコである(苦笑
つづく
Posted at 2010/01/05 22:32:32 | |
トラックバック(0) |
ラーメン | グルメ/料理