それは昨日のことであった。
男は社内で使用しているハンディホーンの内線ボタンを押す・・・
「はい! ○○です!」
受話器の向こうから元気な「辰ちゃん」の声がする
と・「もしもぉ~し とどですぅ~ ○○さん きょうはどお?」
辰・「えっ? 今日? ・・・ 問題ないっすよ」
『今日はどお』これだけで会話が成立してしまう
いったい なんのことなのか?
辰・「でも、今日は◎◎さん 休みやよぉ~」
と・「えっ そうなん?」
男は絶句した・・・
そして心のなかで「松っちゃん ゴメン!」
男は次に携帯電話をとりだした。
電話帳からある番号を呼び出し、電話をかける
「
うぉ~い!」
携帯の向こう側から野太い声が返ってくる・・・
と・「社長! 今、電話大丈夫ですか?」
社・「
あ~ いいよぉ~」
と・「社長! 今日・・・ どうけ?」
社・「
おっ 今年初のあれか!」
と・「そうそう」
社・「
ほな 仕事はかぁちゃんに任せていく!」
ここでも『今日どお』で話が決まる。
そう、定例会の開催である。
この日、牛ちゃんは東京出張であった
「牛ちゃんごめん!」
かわいそうに、牛ちゃんはここ数回、出張で参加できていないのであった・・・
しかし 男にはメンバーが2人欠けてでも行かなければならない理由があった!
それは・・・
昨日の「
味噌ガーナ」にあった
なんとしても口直しをしたかったのである。
本来なら、「いつもの時間に、いつもの場所へ」となるが、今回は参加人数が少ないので、男がみんなをピックアップにまわった。
そして約1時間・・・
クルマの中で「あの店はどう」「この店はこうだ」と話が弾む。
目的地は金沢だ。
運転している男はあまり金沢を知らない
「辰ちゃん」と「社長」は金沢をすみずみまで知ってる
今回のお店は去年できたばかりで、男のクルマのナビにも乗っていない。
がっ そのお店を知っているのは運転している男だけである・・・
辰・「どこらへんにあるの?」
と・「住所はわからん」
社・「
近くになんかある?」
と・「なんか近くにパソコン屋さんがある」
しかし2人ともそのパソコン屋さんをしらない・・
と・「車線このままでいいのかな」
辰・「あれ? いまの交差点右折じゃない?」
社・「
たぶんあそこだとおもうんだけどなぁ」
話が噛み合わないながらも、男のうる憶えの記憶をもとになんとかたどりついた
そこは・・・
「太陽軒」さんである
ここは男は2回目である。
前回はとんこつ黒を食べたが、看板の「元祖 肉そば」の文字が頭から離れなかったのである。
で注文したのが・・・
「ネギ肉そば大盛り」である。
スープは澄んだ少し甘い醤油である。
背脂も浮いている。
豚ばら肉が載せているので、背脂とマッチして豚肉の甘さがでているようである。
また、大根おろしがのっており、香り付けにゆずが降りかけられている。
和風でとてもあっさりとした懐かしい感じの中華そばである。
お昼にどぎついチョコラーメンを食べた男にはちょうどいい口直しになった。
帰りのクルマでも、今日のお店の評価で盛り上がった。
それぞれのメンバーを自宅に送り、一人になった男・・・
急に男の表情が硬くなる・・・
自宅まで30キロ、やく40分ほどのドライブであろう
男は考えていた・・・
白いトレーナーのお腹まわりに付いたラーメンスープの大きなシミのいい訳を・・・
その後、帰宅した彼の身になにが起こったのか・・・
ゴンは冷たい目線で男を見ていた・・・
Posted at 2010/01/23 15:00:33 | |
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