男はそういい残し、部屋をでる・・・
妻と娘二人をホテルに残し、外にでる。
土曜の夜であるたくさんの人が通りを歩いていた
男は人並みに流されないように歩き出した。
加納3丁目に差し掛かり、男は歩道橋を渡る。
渡り終えたところで、神戸女子大方面に歩き出す
途中のオープンスタイルのカフェでは結婚式の二次会であろうか
たくさんの人が若い二人を取り囲んでにぎやかに盛り上がっている
男はその横を黙々と歩いていく
その間もスーツ姿のサラリーマン、リュックを背負った夫婦、着飾った若い女性とすれちがう
さすが神戸の街だ 東京や横浜とも違う雰囲気である。
こんな時間でもキャリーバックを引く2~3人の女性たちが目に付く
歩道橋を渡り7~8分ほど歩いたであろうか・・・
目の前に・・・
「中華そば 丸高」さんである。
店内にはそこそこ人がいたが、団体さんだったらしく、男が入ってしばらくすると、男だけになった
しかし、若い男性の店員が2名、若い女性の店員が1名の厨房はあわただしい状態である。
「おまちどうさまでした」
男の目の前にでてきたのは・・・
大盛チャーシュー麺である
男はなんの予備知識もないまま飛びこんだお店だ
スープはかなりどろっとしている。
男好みである
しかし、見た目以上に後口がスッキリしている。
しょうが系の何か? が入っているのだろうか…
それが、ぎゃくに男には少し物足りなさにつながる…
「ごちそうさまぁ」
事件はこのあと起きた
店「ラーメン大盛700円です」
と「え? 頼んだのチャーシュー麺じゃ?」
店「え? チャーシューでしたか? すいません普通のラーメンだしちゃいました」
と「普通のラーメンであのチャーシューなの?」
店「はい」
う~ん 普通のラーメンであのチャーシューの量・・・
チャーシュー麺だとどれくらい入ってるんだ?
男は
「じゃチャーシュー麺 もういっぱい
」
という衝動に駆られたが、なんとかを抑えこんだ
「ごちそうさま」
"しかたがない 次の楽しみにとっておこう" と心の中でつぶやき、男はホテルに向かってあるきだした
「北野坂」にさしっかかったところで、左に曲がる
坂道が続いている・・・
進めば進むほど勾配がきつくなる
旧パナマ館、英国館を見ながら散策する男
昼間は観光客で賑わう通りであるが、時間的にクルマも人通りもない・・・
1時間ほど散策したであろうか
ぽつり・・・
ぽつり・・・
と雨つぶがおちてきた
「そろそろかな?」
「次は・・・」
男はそうつぶやくと、夜の帳にきえていったのである
つづく?
Posted at 2010/05/23 08:20:18 | |
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