とど＠のブログ一覧

「"とど＠"さ～ん」
「社長宛に宅急便が届きましたぁ～」
若い男性社員が、そう叫びながら部屋に入ってくる。

「これ　なかみグリコってなってますけど、あのグリコですか？」
「まさかぁ～　社長にグリコおくるやつなんていないだろう」
「そうですよねぇ」

男はその小包を受け取り、男性社員を送り出す。
男は受け取った小包を大事そうに抱えながら、社長室へ

社長は、今日は出張で不在である。
社長室の蛍光灯を点け、ソファに腰をおろす

胸ポケットからハサミを取りだし、箱を開け始める男・・・

社長宛の小包である。
この男が勝手に開けてもいいものなんだろうか？


いや　いいのである。
発注の主は、実はこの男だったのだ。

社長の名前を使ってまで取り寄せをする、その小包の中身とは・・・

















グリコである。

その赤いパッケージを見て、ニヤリと笑う男

いいとしこいたおっさんが・・・
きっと　パッケージの中身を想像しているのであろう

不気味である。




おもむろに赤いパッケージを開ける男



中には、グリコの代表的なお菓子がぎっしりとつまっていた

にやにやしていた男の顔がさらにほころぶ


とそこに　「あっ！　」

秘密の取引場所に女性社員が入ってきてしまった

"しまった！" と男は思ったが、時すでに遅し・・・

"仕方がない、ビスコとポッキーで手を打ってもらおう"

と考えながら、中身を広げだした。






ビスコにもいろいろある。
クリームサンドビスケットだけだと思っていたが、「いちごヨーグルト」や「抹茶ミルク」味があるらしい

新しい発見である。

女性社員は「あたしねぇ～　これとこれとこれとぉ・・」

「おいおい 　いくつ持ってく気だ！」

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結局、男のもとに残ったのは、抹茶ビスコ　ひとつだけであった・・・
「あ～ぁ　やられちゃったよ・・・」

がっくりと肩を落とす男
「まぁ　いっか！」

立ち直りも早い

そう　今日の男のおやつ




「スペイン風カスタードプリン　ケレマカタラーナ」　が無事だったのだから・・・




男はこれを食べるときは、絶対に社長室のカギを掛けようと心にちかうのであった