
男は男の妻とリビングで話をしていた。
リビングといえば聞こえはいいが、単なる8畳間にちゃぶ台があるだけである。
書類が散らばっている
そう、クルマの見積もりである。
・
・
・
・
先々週の事である
男はプレサージュの修理見積もりを持っていた。
「修理するの?」 男の母親である
男:「修理するよ」
しかし、男の母親が修理に猛烈に反対した。
・
・
男は修理の可能性を残したまま、ネットでいろいろ情報を集めていた
ただ、突然のことであり、乗り換えの予算はない
男の妻からとりあえずなら、1.5本出せるとの話があった
1.5本・・・
新車ならマーチである。
中古でもそれほど大きいクラスのクルマは手に入らない
男の妻のクルマはヴィッツである
似たようなクラスのクルマをそろえても仕方がない。
妻は「つなぎで2~3年乗ったら?」というが、つなぎなら登録手数料がもったいないし、つなぎというのも、そのクルマに対し失礼である。
男は納得したクルマに乗りたいと思っていた・・・
セレナハイブリッド、エクストレイル、新型ノート などなど
見積もりを貰ってくるが、予算に合わない。
妻が口を開く
「もう0.5本追加する?」
予算は2本になったが、この予算に新車で合致するのは、新型ノートだけであった。
セレナハイブリッドは見積もりは3本・・・
買い取り前提で、「残価設定」ローン(頭金2本)にすると、月々2万円のローンになる。
しかし、男の給料は、娘たちの学費積立と家庭への生活費でほとんど残らない
それに残価設定だと、5年後に100万の借金が残る
男は悩んでいた・・・
・
・
・
数日後、男はまだ結論をだしていなかった
いやだすことができなかったのだ
プレサージュに対する未練、予算2本でローンなしで納得のいくクルマが見つからなかった。
すると、男の母親から・・・
「乗り換えを言った手前、1本貸してあげようか?」
男が乗り換えを決意した瞬間だった
出世払いは年齢的に無理だろう
「あるとき払いの催促なし」で話は決まった。
予算が3本になれば幅が広がる
次の日、男はDラーに走る。
そう 男には心の中で決めていたクルマがある
それは「エクストレイル GT」である
やはり男はDゼルエンジンにこだわっていた
ネットでいろいろ情報を集めていたが、やはり、年式が新しいクルマは高い
それと、遠方のクルマは現車確認ができない、
中古車は現車確認が基本である。
Dラーさんで、
男:「試乗車上りのエクスGTってない?」
営:「探してみます」
次の日、男は妻と金沢にいた。
男の携帯がなる。 相手は営業さんである。
男:「もしもし、『とど@』です」
どうやら 試乗車上りのクルマが見つかったようである
しかも、男がいる場所からクルマ20分のところに!
男は妻を電話で呼び出し、早速現地に向かった。
30分後、男は黒いエクストレイルに乗っていた
助手席には妻が、後席にはDラーの店長が乗っていた
このエクストレイルは、現役の試乗車だった
エンジン、足回りには特に問題はない様子である。
ただ、試乗車ゆえナビ、バックビューモニター、バイザーなどは付いていなかった
ボディ周りはやはり時間の経過を伺える状態である。
しかし、まだまだ美しい
試乗後、担当営業に電話をする
男:「このクルマの見積もりをお願いします」
平成22年登録 そう二年落ちである。
車検はまだ一年残っている
色は黒 走行距離は一万キロだ!
後日、出てきたその見積もりとは・・・
つづく
Posted at 2012/08/27 18:35:48 | |
トラックバック(0) |
くるま | クルマ