男は黄色い声に見送られ、外にでる
夜の鍛治町・・・
綺麗に着飾った若い女性やスーツに身を包まれた若い男性があふれている
そんな中、スーツ姿のおっさんも見かけるが、こっちが客なのだろう・・・
夜の鍛治町・・・
細い路地でタクシーが列を作っている
そんな中、路地裏の駐車場でおしぼりを降ろす1BOX、フロアの掃除をおこなうのであろう掃除用具一式を積んだ1BOXが停まっている
華やかな街を陰で支えている人たちであろう
先ほどまでの余韻に浸りながら、男は商店街を歩く
一度、ホテルに戻り、コロコロキャリーを置いて、再び街にでる

「京町・中銀通り」を南に向かってあるく男
どれくらい歩いただろう
男の目の前に大きな交差点が
信号が変わるのを待つ
今日の小倉はそんなに寒くはなかった
信号を渡り、そのまま男はお店の中へ
正確にはお店ではない 歩道にある
そう屋台である
「いらっしゃいませ!」
威勢のいい声で迎えられる男
「ここいいですか?」 「はい!どうぞ!」
「え~っと 牛すじとたまご」
ん? いつも「あれ」を食べにきたのではないのか?
「それと おいなりさんもちょうだいね」
しばらくして 男の目の前に
「ねぎラーメン」が鎮座していた
そうここは「丸和前らーめん」さんの屋台である
いつもなら「らーめん」と「おでん」であるが、先ほどのチョコレートが効いたのか、「おいなり」さんまで注文していた
らーめんは当然として、おでんもおいなりさんも美味しい
「ごちそうさま」
おとこはそう言い残し、先ほど来た「ちゅうぎん」通りを歩く
ホテル前の商店街
人の気配はない
歩いているのはにゃんこぐらいだ
ホテルに向かってあるく男
自動販売機の前で立ち止まる
なにか気配を感じたようだ
おもむろにポケットから100円玉を取りだし、その100円玉を投入する
ボタンが一斉に明るく光り、ボタンと押す男・・・
「がチャン」 と商品がでてくると同時に「ぱらぱらぱら」 いや7蓮ホーンの音ではない
自動販売機からファンファーレが、人気のない商店街に響きわたる
さらにもう一度ボタンを押す男
そう自動販売機のルーレットであたりがでたのである
この男、お店のおねえさんのチョコだけでなく、自動販売機からもチョコをプレゼントされたのだ
今日はいいことづくめであった
この調子で、明日の会議でのプレゼンテーションも「キットカツ」と自信を持った男であった・・・
つづく
Posted at 2013/02/14 02:32:23 | |
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