
「さぁ いくか」
男はルパン三世vs名探偵コナンを見たあと、パソコンの電源を切る
フロントで部屋のカギを渡しホテルの外へ
「ぷしゅぷしゅ」っと音をたてながら

西鉄バスが男の目の前で停まる
「ふぅ~ さすがにこの時間になると冷えるなぁ」
男は首をすくめながら歩き出す
日中は暖かく感じるくらいであった
ホテルをでて、「京町四丁目」の交差点を右にまがる

通りの街路樹 「いちょう」がネオンに照らされ、夜の風景に浮かんでいた
そのまま まっすぐ歩いていく男

「勝山通り」を超え、さらに浅香通りを進んでいく

紺屋町の歩道橋
この時間、やはり人の姿はまばら・・・
いや ほとんどいない
紺屋町の歩道橋を渡り、男が振り向く

そこには「栗ちゃんラーメン」の看板が
だが、男はそのまま歩みをすすめる
男の頭のデータベースには「栗ちゃんらーめん」は
こってり・甘めに整理されている
ここも美味しいのであるが、今日の男が求める味ではなかった
しばらくして
レンガ造りのようなビルが現れる
その明るい看板の向こうに
「万龍」(ばんりゅう)さんがある
ここは男のデータベースでは こってり・ちょっと甘めである
ここは男のお気にのお店である
店内に入る
店内には先客が9人ほど ほぼ満員状態である
男の視界がかすむ、店内には霧がじゅうま・・・
いや

男のメガネが曇っただけであった
男は注文のあと、携帯を弄っていた
その間、らーめんを食べ終えた客が店を出ると、間髪いれずにお客さんが入ってくる
外には人がいなかったのに、いったいどこから湧いてでてくるのか・
男は自分もそのうちの一人であることに気づいていなかった
「お待たせしました」
目の前に

「大盛りラーメン」が♪
「いっただっきまぁ~す♪」
男は両手を合わせ、割りばしを割る
男は無口になり、ラーメンを食べることに没頭していた
そうれほど おいしいのであろう
「ごちそうさま」

ハンカチで大粒の汗を拭き上げながら、両手を合わせる男
お店のおばあちゃんに「ごちそうさま」と声をかける
「はい ラーメン おつり400円」
「おばちゃん 大盛りやよ」 といいながら、100円をもどす
おばあちゃんは、男の顔をみながら「アそう ありがとうね」っと男の手をポンとたたく
「ごちそう様」と大きめの声でお店をでる
男の顔には満足感が浮かんでいた
単純にラーメンがおいしかっただけではないであろう
30分後・・・

パソコンの前で、しろくまを食べながらにやつく男の姿があった・・・
明日に続く・・・
のか?
Posted at 2013/12/07 01:37:06 | |
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