「おはようございます♪」
男はアラームではなく、女性看護師さんの声で目覚める
「おはようございます」
とても目覚めがいい やはり携帯のアラームとは違うようだ
外はいい天気だ
今日も暑くなるのだろう
「ごめんなさいねぇ ちょっといたいかも?」
「大丈夫ですよ」
『パチン』
指先に軽く痛みが走る
そう 血糖値の検査だ
「89ですねぇ ちょっと低いかなぁ」
「気分が悪いとかないですか?」
「いや 大丈夫ですよ」
一般成人男性の空腹時血統は100前後である
男の数値は低血糖ではないが、薬を使用している状態では少し低めである
そこからしばらく うつらうつらとする
そして
朝ごはんである
当然薄味であるが、シャケのハラミの部分の脂がおいしい
今日は男の検査本番日である。
この食事のあとは絶食絶飲である
我慢できるのだろうか?
もっとも 一日中ベッドの上にるのでお腹は減らない
男の順番は2番目予定時間は13時からだ
10時ごろ女性看護師が
「『男』さん 準備しましょうかね」
「はいわかりました」
男はベッドに横になり・・・
ズボンとトランクスをおろす
『ヴぃ~ん』
部屋にひびくバリカンの音
男は女性看護師と世間話をしていた
『ヴぃ~ん』 『ヴぃーん』
「昨日はほんと暑かったですねぇ」
「私夜勤だったんですけど、あまりに暑いんで早めに出勤しました」
「ここは涼しいですからね♪」
「みなさん暑い中大変でしたね私は一日ここで涼しく過ごさせてもらいました(笑」
会話はつづく
『ヴぃーん』
バリカンの音が徐々にちいさくなる
『ヴぃ・・・』 ついに止まってしまった
「うん♪ これで大丈夫でしょ♡」 おいおい バッテリーがなくなっただけじゃないのか(^_^;)
「じゃお風呂で入ってきてくださいね♪」
男がシャワーにいこうとすると
病衣を二組もってきてくれた
「シャワーのあとと検査のあとの分もってきましたから」
ありがたい心配りだ
検査前の点滴を受ける
検査まではまだ時間がある
昼のワイドショー
昨日は石川県もとんでもない気温だったようだ
男の地元も観測史上1位を観測したようだ
そうこうしているうちに呼び出しがかかる
男は術衣に着替え、ベッドに横になる
ドラマのイチシーンのように、天井を見上げながらベッドで運ばれていく
そしてカテーテル室へ
引き継ぎのあと、自分で施術台に移動する
するとカテーテル室のスタッフさんから「あらぁ ずぶんやせたねぇ~」と声を掛けられる
半年前の私のことを覚えてくれているのだ
男の緊張も緩む
「ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ」 男の心拍音の音が響く中、先生が周りのスタッフにいろいろと指示をだす
「はい 『男』さん 息をすってぇ~ はいてぇ~ はい とめて!」
男も指示に従う
やく1時間半が経過した
首、胸、おなか、足と検査したが問題なしとのことであった
カテーテル検査が終わり、施術台からベッドに移される
「いいですかぁ イッチ にの さん!」
今回は6人で移動 去年の7月は8人がかりだった
病室に戻る男
また移動用ベッドからベッドに移される男
ここでは女性看護師6人での作業だ
けっこうな重労働だ やはり看護師さんも体力勝負だと思った
と そのうちの一人が
「あらぁ『男』さん 工事終わっちゃいましたねぇ」
「まいにち見てブログにあげるの楽しみにしてたのにね♪」
この女性看護師、男がブログを上げるために工事現場の写真を撮っていたことを覚えていた
この病院のスタッフさんは優しい人が多い
男も笑顔で「そうなんですよぉ~ 時間つぶしに見てたんですけどねぇ~(笑」と答える
男は笑っていたが、実はここからが大変なのだ
検査終了後、5時間動けないのである
検査後は眠気に襲われ、眠ったのだが
目覚めると30分しか経過していない
窓の外はあいかわらずいい天気だ
しばらくするとやはり腰が痛くなる
そして背中も少しずつ・・・
そうなると集中力がなくなるので、テレビを見ても面白くない
男が持ち込んだ雑誌を見ても
「アヴェンタドール LP750-4SV」 まったくもって男には縁のないクルマである
宝くじがあたっても買う気に・・
っていうか こんなの買っても似合わないと思う(^_^;)
男はベッドの上でもんもんとしていた
携帯をいじっても、テレビを見ても、雑誌を読んでも 時間が過ぎないのだ
それでも なんどか5時間が経過した
すると 「『男』さん 悪い知らせが・・・」
女性看護師さんが恐縮しながら入ってくる
男は一瞬「えっ どっか悪いとこあった??」
「先生の到着が遅れてます」
男は「なんだそんなこと・・」と思ったが
「なので、ベッドから動かないでください」
「え~! うごいちゃだめなの??」
「寝返りはうっても大丈夫ですけど、起きたりしないでください」
・
・
・
男の心は折れそうになったが、そこからまた2時間頑張ったのである
先生のOKもでた
そして
遅い食事
とうぜん味は薄い
しかし 空腹の男にはごちそうである
明日もまだ検査が続くのであった
夜の見回りにきた看護師さんに
「早く休んでくださいね♪」と声を掛けられる
23時42分 ここは病院である
消灯時間はとうに過ぎていた
つづく・・・
Posted at 2015/07/14 23:42:01 | |
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