『ぴるる ぴるる』
携帯のアラーム音が寝室にひびく
「ふぁぁ~ ・・・・」 男は携帯のアラームを止め、眠い目をこすりながら
「・・・ あと10分 ・・」 タイマーを10分後にセットし 携帯をグレードルにセットしなおした
20分後
「う~ さぶい・・」 男は家をでて歩いていた
外はまだ真っ暗である
5分もしないうちに到着 そこには
男の妻と娘のクルマが・・・
ここは自宅の駐車場ではない
昨日のことである
仕事の帰り
バイパスの圧雪路は「がったがた」になっていた
雪国を走った経験がある方なら わかるだろう
段差5~10センチ程度の「穴」や「こぶ」がそこかしこに・・・
ダッシュボードに設置されている携帯もまともにピントを合わすことができない
クルマは上下左右にゆすられ、インパネのVDC(横滑り防止装置)の警告ランプが頻繁に点灯する
流れは20~30キロ ほとんど3速で走っていた
市街地に入っても状況は変わらない
逆に交差点などは悪くなっているのではないか?
ハイエースも左右におしりを振りながら上下に「シェイクシェイク ブギーな胸騒ぎ♪」である
男も1BOXに乗っていたことがある
運転席が前輪の上であるからゆすられ感はハンパない・・
「林道かよ!」 男はつぶやく
しかしVDCの警告灯が点灯するような林道はそうそうないだろう
林道であればよほどの泥濘地かハイスピードでダートコーナーにつっこんだ場合だ
男はゆすられながらも自宅に向け愛車を走らせる
途中
倒木が道路を半分ふさいでいる
「おいおい たのむでぇ 道ふさがんといてやぁ~」
と ぼやきながら 倒木の横を通りすぎる
さらに
杉の木が道路上にアーチをかけていた
「林道かよ!」
男よ 周りをよく見ろ 間違いなく『林道』だ・・・
ルーフラックを積んでいたが問題ないく通過できた
自宅までたどり着いた男 だが・・
自宅駐車場の前
本来なら右折する道路があるが除雪された雪でふさがれていた
それで男の妻も娘も駐車場にいれることができなかったのである
さすがの男も「エクさん ブルドーザー」は発動しなかった
除雪された雪の塊 これは手ごわい
時間的にも氷の塊になっている可能性がある
無理につっこめばさすがのエクさんもただでは済まないだろう
除雪してもらうのは助かるのだが、もう少し考えて・・
と いうか住民の立場になって考えればわかりそうなもんである
話しを元に戻す
昨日は除雪の雪の壁で自宅駐車場に入れることができなかった
なので、娘のクルマも港の退避場所に停めていた
男の妻のヴィッツ君 実は月曜日ここから脱出できなかったのである
特に雪が積もっていたわけではない
男の吐く息も白い
タイヤの前を30センチほど雪をどける
この雪をどかした30センチの部分はヴィッツ君は動く
だが その先のほんの5センチの段差が越えられない
圧雪された雪が緩み全然グリップしないのだ
ギヤをドライブ、リバースと断続的にチェンジし、ヴィッツ君を前後にゆする
そして 勢いをつけてなんとか脱出できた・・
ヴィッツ君はアスファルトが見えている場所に移動させた
今朝のバイパス
大通りはほぼ雪はなくなっていた
だが
それ以外の道は昨日同様 がったがたである
とうぜん スピードも遅い・・・
普段なら リッター14キロ、15キロを表示する 瞬間燃費計も
10.5キロ と久しく見たことのない数値を表示していた
つづく・・・
のか??
おっ あと少しで13万キロだぁ~(笑
Posted at 2016/01/26 18:23:21 | |
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