コロコロコロコロ・・・
「ふぅ~」 「男」はため息をつきながらホテルの廊下を歩いていた・・・
『カチャ!』
カードキーをかざし、カギを開け、部屋に入る
「へぇ~ 新しくてけっこういいじゃん」
と 誰もいないのに大きな声でつぶやく
アメニティも充実していた
「さて どうしようかなぁ~」
「男」の所属する会社・・・
以前は赤坂にあった だが 引越しをして東京駅近くになったのだ
今回の出張は、赤坂の常宿ではなく、初めて泊ったホテルであった
赤坂であれば知った店もたくさんあったが、引っ越しをしてから始めての出張である。
周辺にどんな店があるのかわからない
とりあえずホテルをでて大通りを歩く「男」・・・
なにかのあてがある訳でもなく ひとりぷらぷらとあるく
歩道には会社帰りのサラーリマンが足早に「男」を追い抜いていく
気が付けば八重洲口である
家路を急ぐ多くの人が横断歩道を渡っていく・・・
「男」は渡るでもなく、人の流れを見つめていた
東京駅の地下街にいけば美味しい店がたくさんあるのはわかっている
だが「男」は地下街の食堂街は何か違うと感じていた
八重洲口からさらに歩き、イルミネーションが奇麗な通りへ
写真にはあまり写っていないが、たくさんの人が歩いている
道路の真ん中で写真を撮る人もたくさんいた
もちろん「男」もその中の一人だ
東京駅である。
時刻は21自48分 さすがに人通りも少ない
東京駅のレトロな建物とその奥にそびえる近代ビル
この写真・・・
男のお気に入りである
しばらく景色を眺めていた「男」であったが、さすがにお腹が減ってきた
夕方に「かりんと饅頭」を2個口にしただけである
さらにさまよう「男」
ふと いい香りが漂ってきた
男が視線を向けると そこには
ラーメン屋さんが
気づけば「男」の目の前にラーメンが(;^ω^)
ここは「喜多方ラーメン 坂内」さんである
喜多方ラーメンのチェーン店だ
「うまい!」
空腹の「男」のお腹に染み渡る美味しさ
男は7年前
「坂内食堂」さんで
ラーメンを食べていた
「喜多方ラーメン 坂内」さんと「喜多方ラーメン 坂内食堂」さんとどんなつながりがあるのかわからないが、「坂内食堂」さんに近い味である。
「ごちそうさん!」
「男」は満面の笑みを浮かべ、裏通りへと消えていったのである・・・
この夜「男」は
7キロの距離を歩いていた・・・
つづく
Posted at 2021/12/02 19:23:11 | |
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