前日の続きです。
昨日のブログを読んでない方は、
こちらを見てからどうぞ(笑
では どうぞ!
彼と彼の愛車のドライブは順調であった。
そう・・・
コレを見るまでは…
彼の目にコレが映った瞬間、彼の愛車が減速をした。
「ふっ おまえわかってるじゃないか」と男はつぶやき、ステアリングを左にきる。
彼の愛車は砂利敷きの駐車場に滑り込んだ。
ここは以前から男が気にしていた処である。
彼の愛車にも彼の気持ちが伝わったのであろう…
クルマを降りて、お店に向かう
お店はテント張りの屋台である。
軽トラの荷台が調理場兼カウンターになっており、小さい丸椅子が3個つつましくならんでいる。
「はァ~寒い」と言いながら男はテントに入る。
「いらっしゃいませ!」と主人が迎えてくれる。
「今日は寒いねぇ」、「ほんですねぇ~ 風邪ひきそうです」と二言、三言、主人と会話を交わす。
お店の名前は「久志屋」(くしや)という。
お昼は別の場所で営業しているようである。
メニューは、「しょうゆ」と「みそ」のみとシンプルだ。
男は「しょうゆ」を注文した。
屋台の中とはいえ、吐く息が白い…
男は注文の品が出てくるまで、携帯を覗き込んでいた。
その向かいで、主人の携帯にワンセグのTV放送が映っている。
カウンターのはしっこは、雨漏りが…
しばらくの沈黙のあと、「はい! お待ち!」と主人の威勢の良い声がする。
でてきたのは
男は「おっ」と声をあげ、主人から器を受け取る。
器は発砲スチロール製である。
屋台でのどんぶり洗いを考えれば、手間もかからず、衛生的観点からもいい選択である。
ただ、コスト的にあうのだろうか?
男はまずスープに口をつける。
寒いなかでの暖かいらーめんに男の気がゆるむ…
懐かしい中華そばである。
具には、もやし、メンマ、やきぶた、 そして・・・ ふえるわかめである
ふえるわかめ…
スープに浸かっている部分は、普通のわかめである。
男はあえて固いわかめを食べてみる。
スープにわかめのしょっぱさと、パリパリの食感が新鮮である。
「うまい」と男はこころのなかで呟いた。
そのほかはなんの変哲もないらーめんである。
男の好みとしては麺はもっと固くてもいいと思った。
どちらかとゆうと、茹ですぎなのか?
飲んだ後に食べるとおいしいであろう
男はスープを飲みほし、「ぷはぁ~」と大きく息を吐いた。
吐いた息はやはりまっ白だった。
「ごちそうさん」と男はカウンターに料金をおく
「ありがとうございました。 またよろしく!」と主人の声を聞きながら屋台を離れる…
仕事の疲れも少しとれ、至福の時を愛車とともに過ごし、帰途につく男であった。
完
Posted at 2009/03/04 12:28:19 | |
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