・・・
ピンポーン・・・ 「リョウキンハ センエン デス」
いかにもつくりものの女性の声でETCからアナウンスが流れる。
彼はゲートが開いたことを確認し、アクセルに力を込める。
彼の愛車は快調にスピードを上げていく・・・
ここは某インターチェンジ
休日の1000円乗り放題でやってきたのである。
ナビが順調に道を案内してくれる・・・
以前のナビだと、こうはいかなかったであろう・・・
彼は、ラジオも音楽もかけず、ただ彼の愛車のエンジン音を聞きながら走り続けた・・・
インターを降りてから30分ほどであろうか
「ピンポーン」
「目的地付近です」
「ルートガイドを終了します」
目的地は目の前であった。
彼は左にウィンカーを出し、スピードをゆるめる
道路との段差を確認し、ゆっくり駐車場へと愛車をすすめた
そして・・・
暖簾をくぐったのである。
そう ここは「
岩本屋」本店である。
福井でもトップクラスの人気店である。
彼が店に入ると「いらっしゃいませ!」と若い女性の威勢のいい声が響く
店内にはすでに30人ほどの行列が・・・
彼は一瞬考え込んだが、そのまま券売機へ歩いていった。
実はこの「岩本屋」は石川県にも2店舗出店している。
石川の1号店で彼は食べているのであるが、どこか納得できなかったようである。
それが何か! を確かめるために「本店」となったようだ・・・
彼は食券を買い、列にならんだ・・・
お店はテーブル席が2つ、カウンターが5席、8席、5席の配置である。
厨房の中でとても若い店主と店主よりちょっと年上?な感じの主任、とても若い見習店員
そして女性店員が2名 とてもめまぐるしく、しかし丁寧で確実にラーメンを仕上げていく
その間彼は携帯をのぞきこんでいた・・・
このお店は、空きができても、とにかく順番に客をさばいていくようである。
1席があいたからといって、一人の客をいれるようなことはしない
人数分席が空いてからそのグループを通すのである。
効率的にはどうか? とも思うが、待つ身とすれば抜かれることがないので気分的にも良いシステムである。
20分ほど経ったであろうか・・・
「2名でお待ちのお客様 どうぞぉ」の声に彼が立ち上がる・・・
うん? 2名?
もう一人はだれだ?
彼の奥さんは今日は仕事のはずだ!
私があれこれ考えているスキに注文に品が出てきていた
ラーメン大盛り、煮たまごトッピングである。
豚骨しょうゆラーメンである。
背脂も乗ってるが、見た目よりはすっきりでコクがあるラーメンである。
彼は一口スープをすする
「うまい」
彼は納得したようである。
石川のアレはなんだったんだろうか・・・
私には分からない・・・
それは彼のみぞ知る である
ラーメンがでてきて、2分ほどしたところで、店員が
「お食事中すいません。 味や麺の固さはいかがですかぁ」
と聞いてくる。
そう、このお店は麺の硬さ、スープの濃さ、背脂の量など細かく注文ができる
と ここまでは普通である
「もし、お口に合わなければ作りなおしますので!」
そう!
もし食べてみて麺の硬さ、スープ濃淡などが口に合わなければ作り直してくれるのである!
実際に作り直すことがあるかどうか不明であるが、すごいことである
その言葉に関心している彼の横で、若い女性がラーメンを食べている。
あまり会話がない・・・
そしてラーメンを食べ終えた二人は彼の愛車に乗り、街の渋滞へと消えていったのである・・・
続・・・ かない(爆
Posted at 2009/09/24 21:42:49 | |
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