「じゃ 特製薬膳ラーメンの大盛りお願いします」
店内を見渡す男
壁にはいままで来店した有名人のサインが飾られていた
しかし、男にはどれが誰のものなのかわからなかった・・・
薬膳ラーメン・・・
さぁ どんなラーメンがでてくるのであろうか・・・
「辛さはどういたしましょう」
そうだった
ここの売りは「薬膳」と「辛さ」である
「う~ん・・・」
男は辛すぎるモノは苦手である。
「普通辛」か「控えめ辛」で悩む男
しばしの沈黙の後、「辛さ控えめでお願いします!」
メニューは「控えめ辛」なのに・・・
しばらくして、男の目の前に運ばれてきたもの・・・
そう!
これが!
なんと!
とんでもない!
は 騒ぎ過ぎである(笑
でも、おいしそうな
「特製薬膳ラーメン大盛り」である
とても澄んだスープである。
男はレンゲでスープをすくい、香りを確かめる。
しかし、鼻の調子が悪いのか、今一つ香りがわからない・・・
そのままスープを飲んでみる。
すっきりしているが、味がよくわからない・・・
確かなことは、一口飲んで「うまい!」となるスープではないということだ。
基本、醤油ベースの味である
「薬膳」という看板から、もっと漢方っぽいものを想像していた
しかしなにか安心できる味である。
カウンターには
薬膳ラーメンの解説が掲示してあった。
「ふ~ん」 男はわかった様に相槌を打っていたが、本当に理解できたのだろうか・・・
「控えめ辛」なので、”辛い”という感覚はあまりない。
これなら「普通辛」でもよかったのかもしれない・・・
具はいんげんとのりにチャーシュー
「え? いんげん?」っと一瞬思ったが、このスープと合うのだ
チャーシューは見てのとおり、普通のチャーシューではない。
聞いてみると、牛の頬肉を使っているらし。
とても薄く、ラーメンのチャーシューとしては食べたことの無い味であった
「ちょっと 好き嫌いがでる味かなぁ」 と 男もつぶやいていた。
俗にいう「好きな人にはたまらない味」である。
たが、男にはボール半分外れていたようだった・・・
しかし、食べ進んでいくと確かに 体がほかほかしてくる。
麺は極細麺で食べやすい。
ちょっとだけの辛さも手伝って、男の額には汗が・・・
まぁ この男、どんならーめん食べても汗だくになるのだが(苦笑
食べ終わるころ、男の表情には満足感がただよっていた・・・
電車で6時間以上座りっぱなしであったが、「薬膳」のなせる業なのか、大盛りの割にはお腹に負担がかかっていない
男は浅香通りを古船場町の交差点まで戻る。
この通りをまっすぐ戻ればホテルである。
が 交差点を左折し、丹過を目指す
平和通りをコレットの近くまで歩き・・・
ポプラの角をひだりに
そして オレンジ色の看板の店に消えていった
Posted at 2011/04/08 17:33:26 | |
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