男は朝7時にホテルをでた。
だてに赤坂とはいわない
とても勾配がきつい坂があちこちにある。
下りではあるが、その下り坂でも、スピードのコントロールが難しい
赤坂5丁目でタクシーをひらう
朝が早いと、意外と流しのタクシーはいないものだ
運「おはようございます」
お「おはようございます」
運「どちらまで?」
お「東京駅までお願いします。」
運「どちらにつければよろしいでしょうか?」
お「八重洲にお願いします」
タクシーを走らせながら運転手と男の会話は続いていた・・・
タクシーは桜田門を通過した
日比谷通りに入ると皇居ランナーがたくさん走っている
今朝はそれほど冷え込みもきつくなく、天気も良い気持ちのいい朝だ
みな白い息を吐きながら、気持ちよさそうに走っていた
15分後
男は上越新幹線のホームにいた
ここから約1時間で越後湯沢、越後湯沢で乗り換え金沢である
今朝は6時起き
昨日寝たのは・・・ 正確にいうと、寝たのは今日だ
新幹線が動き出すと同時に眠りにつく男
『ブーブーブー』 携帯のバイブで目覚める男
お「ふぁい」
○「あれ 寝てた? わりぃわりぃ まだ電車?」
お「ふぁい」
○「わかった じゃよろしくね♪」
お「ふぁい」
電話の先はいったいだれだったのだろう
男の対応も不誠実だ
窓の景色は

コンテナ基地に変わった。
まもなく 鼻にかかった声で
『まもなくぅ 終点 かなざわぁ かなざわぁ でございます』
『お手荷物、お忘れものぉ がないように もういちど お確かめ・・・』
アナウンスを聞きながら席を立つ男
定刻の12時に特急はくたかは4番線ホームへと滑りこむ
改札をでたところで『○○君 こっちこっち』 と男を呼ぶ声が
男『□□さん お待たせしました』
そう男を呼んだのは、男の会社の・・・ 社長であった
この男の会社は部長でも社長でも役職は付けづに「さん」付けで呼ぶ
社長は飛行機で小松まで移動し、金沢で男を待っていたのだ
社「お昼まだだよね」
お「はい」
社「で どこ連れてってくれるの?」
お「はい?」
社「お昼 らーめんなでしょ♪」
男の行動は読まれていた・・・
車内で行く予定のラーメンのレクチャーをする男
20分後
某・「吉宗」さん
食券機に1000円を投入する社長
お「□□さん おすすめは・・・」
社「君が先に買いなよ♪」
お「えっ おごりですか?」
社「連れてきてもらったんだら当然ジャン」
お「ありがとうございます!」
とはいったものの、男は焦っていた
男が食べたいのは「かつおらーめん」 これは問題はない
問題なのは「大盛り、チャーシュー、味玉」という男のデフォルトである
社長が投入した1000円では足りないのだ
男は心の中で『あと200円 追加すべきか? いやそれはそれで社長に対し失礼だ』
社「どうした?」
お「いえいえ」
と男が押したのは
「ダブル炙りチャーシュー麺 かつお3 大盛り」である
社長も同じダブル炙りチャーシューであるが、普通盛りのかつお2 であった
ダブル炙りチャーシューは980円である、なぜ大盛りにできたのか
そう「吉宗」さん お昼に二人でくると、大盛りが無料になるのだ
スープの色を見て、「これってとんこつ?」
"さっきクルマの中で鶏ガラって話ししたじゃん” と心の中で思いながら
お「いえ 鶏ガラですよ」
社「鶏ガラって 透明だと思ってた」
そう 以前、男と社長は鶏ガラのおいしいらーめん屋さんにいったことがある。
そこのスープは澄んでいたのだ
社「ここは太麺だね おいしいね」
社「チャーシューも炙ってあるし、とても柔らかいから食べやすいし、大きいから食べごたえもある」
その言葉を聞いて男はホットした
男が寝たのは今日になった理由
昨日、
ロックン ロール のあと
赤坂麺処 友 さんに行っていたのだ
特製濃厚鶏塩ラーメン
まるで、コーンポタージュのようなラーメンであった
この時、お店の客は10人ほど、しかしラーメンを食べていたのは男を含め2人
あとはつけ麺であった、東京はやはりつけ麺がはやりなのか?
赤坂で男のお気に入りも鶏白湯である
最近の男は鶏にハマっているようだ
出張から戻ってきて、机の上は書類、郵便物の山である。
「あ~ はらへった」 お昼大盛り食べたのに である
「やぁ~めた 帰ろうっと」
つづく・・・
Posted at 2014/02/19 19:59:01 | |
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