「ふぅ・・・」
男は深いため息をついた
いつもの男の仕事場とは雰囲気が違う
いつもであれば窓の外は穏やかな田園風景が広がっている
いまは
窓の外には高層ビルが立ち並んでいた
今日は本社で会議であった
会議であるが会議室ではなく、社長室での会議
やはり 男も緊張しているのだろう
過去には社長の椅子に座って遊んだりしたものだが・・・
今日の会議のメンバーと夕食を済ませ、赤坂・一ツ木通りを歩く男
数分後
男は地下鉄で移動を開始した
途中で地下鉄からJRに乗り換え、さらに10分ほど経過しただろうか
とある 駅前に立つ男
駅前は帰宅する人の波が続いていた
その流れに乗り、そのままホテルへと歩いていく
・
・
・
・
「いってらっしゃませ」
フロントの男性の声を背にホテルを出る
見上げるとオレンジ色のラインが入った電車が・・・
そう ここは
JR中央本線・高円寺駅だ
男はそのままJR高円寺駅を横切る
その先は
「高円寺 中通商店街」である
帰宅する人が足早に歩いていく
男は一人ゆっくりと歩いていく
500mぐらいあるいただろうか
男の目的地がそこにあった
杉並は高円寺の
「麺処 田ぶし」さんである
今日は男の誕生日だ
特別に「解禁」し、ひとりで「らー」を楽しむつもりである
店先の看板には
『こだわりのラーメンで皆様をおまちしております!』」の文字が
『魚だしを追及しすぎた究極の一品です!』
『追及しすぎた』って どんな味なんだろう
そう これが
『追及しすぎら』 「本家 田ぶしらーめん」である
「うん! 久しぶりのラーメンはうまし♪」
大きな独り言をいう男
このらーめんを最も特徴付けているのが、鰹の香味油だ。
厳選した良質な煮干しと、アゴ(飛び魚)を弱火でしっかりと炒り、魚の臭みを抑えつつ香ばしさを引き出している。
そして余分な油脂をすくい取った豚骨スープをベースに、たっぷりの鰹節と、あらかじめ作っておいた炒り煮干し・アゴなどを加え、低温でゆっくり丁寧に煮込み、魚介の旨味をじっくりと移して完成させている。
出来上がった香味油は、まさに魚介の旨味と香りがギュギュっと凝縮した、旨味エキスそのものだ。
ほかに細かいことは
「ここ」を参照願いたい。
夢中で麺をすする男
以前なら完食、完飲だった
だが、今回はちゃんとスープは残していた・・・
「う~ん 満足♪」
男は顔をほころばせながら
夜の高円寺駅前に消えていったのであった
つづく・・・
のか σ(^_^;)?
Posted at 2015/05/22 00:59:16 | |
トラックバック(0) |
ラーメン | グルメ/料理