「うわぁ また積もったもんだなぁ・・・」
男は会社の警備システムを掛け、愛車のもとへ
今日は休みであったが、金曜日に休みを取ったので、その遅れを取り戻すために出社していた
ただ 天気も天気なので、予定より早めに帰ることに
バイパスを走る
この天候だ 流れも遅い
また ときおり
地吹雪ばりの突風が吹き、視界を奪う
前を走っていたいたクルマがハザードランプを点灯させ、スピードを落とす
前のクルマがセンターよりに
そこには
立ち往生したクルマが
あちこちで
立ち往生
こちらは交差点の真ん中で立ち往生(黒い軽)
こちらは歩道につっこんでいる
他にも数台 立ち往生がいた
男が不思議に思うこと・・・
田んぼの脇道に入ろうとして立ち往生するクルマが数台
この雪の状態で、除雪もされていない道に入ろうというのはいかがなものか?
流れが悪い
徐々に 日が落ちて 暗くなる
だが
視界の悪い状態は続いていた
なんとか 市街地にたどり着いた男
燃料タンクの残量は約半分
しかし、この天候である 最悪の事態 そうサバイバルの可能性も考え
男は愛車を満タンにした
帰宅途中
男の携帯がなる
「もしもし」 男の妻からだ
「ちょっと かけなおす」 男は愛車をコンビニの駐車場へいれる
電話の内容は、男の妻の勤務先の駐車場からクルマを出せないから救助に来てほしいと
男はいま来た道を引き返す
またしても立ち往生が
だがこのユーザーさん 三角停止版を設置していた
賢明な処置だ
途中、ホームセンターにより
除雪用のスノープッシャーを購入する男
そこから男の妻の勤務先へ
なんか 男が行かなくても脱出できそう で ある・・・
寒い中、男は妻のクルマの雪かきをしていた
クルマを無事に掘り出し、妻に電話をする
「掘り出したでぇ」
男は先導し、妻のクルマのために轍をつくる
『おねがいだから』・・・
男はつぶやく
『もっと離れて走ってほしいなぁ(^_^;)』
男の妻はけっこう車間を詰めて走っていた
道幅は2台分くらいの何でもない道であるが、雪のせいで轍がクルマ一台分しかない
途中、ヴィッツ君がスタックしそうな箇所もあったが、なんとか乗り切ってきた
轍が一台分の道
対向車が来た
対向車は、この先でクルマがつっこみ、道をふさいでいたので戻ってきたという
男は愛車で新雪の中につっこみ、エクストレイルと妻のクルマを退避させる場所を作っていた
対向車を行かせたあと、男は悩んだ
もう一つの道があるのだが、そこも雪がひどく、除雪されていないからこの道をきたのである
エクストレイルであれば問題なく その道も走れるだろう
だか 男の妻のヴィッツは・・
車重がかるいとはいえFFである
またその道へ行くには けっこうな坂道を上る必要がある
しばらく悩んでいるとまたクルマが
話しを聞いてみると、スタックしたクルマは無事に脱出したとのこと
自宅まで残り2キロ
しかし 男の戦いはここからだった
家までやく1キロの地点
まっすぐ行くか、右に曲がるか・・
妻の友人の情報ではまっすぐである
男のカンは右だ
男はカケにでた!
まっすぐ走って そして 負けた orz
屋根雪が落ちて道をふさいでいた・・・
ふかふかの新雪なら エクストレイルならなんとかなるかもしれない
しかし、屋根雪となるとしっかり固まっているので、亀の子必死である
また道幅も狭い ちょっとでもよこに流れればコンクリート壁の餌食になるのは目に見えていた
ここから迷った交差点まで300m
嫁はんをエクスに待機させ、男はヴィッツをバックさせた
そのあとエクスも300mバックさせたのだった
だが これが戦いではない
右折ルートを選び、自宅まであと数十メートル
またしても近所のクルマがスタックしていた・・
そのクルマの前にも2台スタックしている
近所の人たちが総出で救助してる
男も手伝いに・・
皆で相談した結果
『この先にクルマは進めない』との結論に
男の愛車であればなんとかなるであろう
しかしほかのクルマはかなりしんどい
と なると ここでまたバックだ
私が前のクルマを助けている間に男の妻がヴィッツをバックさせる
そして
スタック orz
私が運転席にすわり、ご近所総出でヴィッツを押す
亀の子になっていたが、10分後 なんとか脱出し、そのまま200mバック
そのあとエクストレイルもバックさせる
結局、港の広場で
みんなで雪かきをしてスペースをつくり、そこにクルマを停めることに
全部で10台ほど停めた
男のエクストレイルもここにお泊りである
だが 男の戦いはまだ続く
玄関の雪かきだ
そのままでもよいが明日の朝、階段をおりることができなくなるだろう
20分後
なんとか半分きれいにした
「あ~ 腰が痛い・・・」
男はつぶやいた
男の家の駐車場・・
娘のクルマが埋まっている
この状態だと エクストレイルでもはいれただろうか・・
エクストレイルはなんとかかったかもしれない
でもヴィッツは無理だろう
男一人で階段につづいてここの雪かきはさすがにしんどい
明日はどうなるのか?
明日は早起きして娘のクルマの掘り出し作業からだろうか
しかし、道路の除雪がされないと仕事に行くこともできない
いま 明日の事を考えても仕方がない
明日になれば状況が好転しているかもしれない
いや 少なくともそれは難しいだろう ヴィッツ君のバッテリーがかなりあやしい
明日、エンジンがかからないのでは・・・
それは 明日考えよう
とにかく 今は目の前にある
鍋が最優先である
「う~ん」
男は悩んでいた
明日会社にいけるのか?
せっかく今日いったのに明日休んでしまうと今日の意味がなくなる
まぁ さらに仕事が遅れるよりはいいのかもしれないが・・・
はたして 男の明日の運命や如何に・・・
Posted at 2016/01/25 00:40:18 | |
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