おはよう御座います!
早いもので、本日より旧暦の語源説では「僧侶がお経を唱える為に走り回るほど忙しい」と考えられて居る「師走(しわす)」の12月に入りまして、浦和は生憎の雨天ですが少し暖かい朝を迎えております。
さて、本日12月1日は1857(安政4)年の此の日、南部藩士・大島高任が日本で初めて高炉に因る製鉄に成功した事から、1958(昭和33)年に「日本鉄鋼連盟」が制定した『鉄の記念日』だそうです。
金を失うと書く事から験担ぎで、敢えて「鐵」の漢字を用いる鉄工や鉄道などの企業が多い「鉄」ですが、鉄と言えば昔の市販車の純正ホイールは殆んどがスチール(鉄製)ホイールでしたね。
別名「鉄っちんホイール」とも呼称されるスチールホイールは加工が容易で強度も高く、低コストでも在る事から市販車の純正ホイールとして広く採用されておりますが、今時のスチールホイールは外観がチープな物が殆んどなので、乗用車はホイールキャップを被せて見栄えを良くして居る事が多い訳です。
又、ホイールが重くて燃費や走行性能に悪影響も在る為、軽量でデザイン性にも優れるアルミホイールに交換する人が多く、近年の市販車は純正アルミホイールを履いて販売されるクルマが多くなりました!…って其れでも社外製のアルミホイールへ交換する人が多いですけど(笑)
アルミは鉄と比較すると強度が約1/2ながらも比重が約1/3なので、同じ強度の物を軽く作る事が出来てバネ下重量の軽量化に役立ちます(※更に軽量化を追求した物がマグネシウムホイール)。
又、鋳造(ちゅうぞう)や「鍛造(たんぞう)」と切削などの加工が比較的容易で、デザイン的にも優れたものが多い為に人気が高く、クルマの中で最も多く交換されて居るパーツと言えますが、ブランド品を模造した粗悪なホイールは強度不足で歪みや破損等、価格は安くても危険性は高いので要注意です。
そして近年、ホイールナットに於いても「アルミ」や「ジュラルミン」の所謂「レーシングナット」等と呼称されるアルミ合金で造られた製品を装着して居る人も増えてますが、此れ等は外したナットを見ると内側のネジ山が潰れて居たり、ホイールとの接触面が「カジり」を起こして居る等、危険な状態が多く見られるそうです。
此処で言うジュラルミンはアルミ合金の中でも一番硬いとされる7阡番台の合金ですが、其れでもボルトやナットとして使用するので在れば其の強度は鉄に劣りますし、ホイールナットが車輌1台当たり20個使用されて居ると仮定して、鉄製の物をアルミ合金へ交換した場合に「どんだけ軽量化が出来ますか?」って話ですけど…
トータルで2kgにも満たないですから、室内の不要な荷物を降ろす方が余程手っ取り早いですし、其処まで軽量化に拘るなら「先ずはドライバーの体重を軽量化すべき!」だと思います!(笑)
クルマをカッコ良くチューニングしても、降りて来たドライバーがデ~ブだと絵面も台無しですし🐷(笑)、軽量化に拘りながらもクルマのポテンシャルを全く引き出せず、宝の持ち腐れと化してる残念なドラテクの人も多かったりしますから~(≧▽≦)(笑)
腰下の軽量化は腰上の軽量化に比べて効果が高いと言われますが、サスペンションやタイヤホイール等の可動部分が軽量化されるので確かに有効ですけど、其れは何より安全な部品を使用する事が大前提で在り、強度不足の部品を使って軽量化するのは本末転倒です。
金属は熱を受けると膨張しますが、アルミは鉄と比較して熱膨張率が高いので、外部から同じ熱を受けた場合にアルミは熱よりも大きく体積変化が起こり、クルマの中でも取り分け温度の上昇が顕著なブレーキの側近で使用されるホイールナットは、此のブレーキからの熱を受けてレーシングナットはハブボ ルト
よりも大きく膨張しまして、走行後などにホイールが熱くなって居る時はレーシングナットが膨張して緩み、其処で増し締めをするも走行が終わってホイールが冷えればナットの膨張が収束して元の形状に戻る!…即ちネジとの当たり部分に余計な力が掛かる(締め付けがキツくなる)為、ナットを外す際に余計な力が掛かりながら無理に外すので破損する訳です。
そもそも、異なるパーツを組み合わせて使用する為の部品に於いて、熱膨張率が異なる材質の物を組み合わせる事自体が危険ですね。
因みに、自分がマイカーへ装着して居るホイールナットは鉄にクロームとモリブデンを混合した金属で、軽量&高強度なのでチューニングパーツのフライホイール等に用いられ、銃やライフル等の主素材でも在る通称「クロモリ」製です!
走行中にタイヤが外れる事故を時々耳にしますが、アルミホイールナット等に因って其の様な…『鉄の記念日』だけに…轍(てつ)を踏まない様に気を付けましょう。
てな訳で、貧血予防に鉄分を摂取して、本日もボチボチと気合い入れて頑張ってみますかね~(^-^)/(笑)
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2016/12/01 06:55:45