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角鹿のブログ一覧

2015年05月05日 イイね!

「ポンパドール」のパン。

イオンモール橿原店に「ポンパドール」が入っているとわかり先日買いに行きました。

フランスパンをベースとした個性的なパンづくりでは東京で人気ナンバーワンと思います。

「ポンパドール」三鷹店にはよく行きました。

三鷹駅前の地下のマーケット商店街に入ってますが、ここには鮮魚店で人気の「魚力」もあります。

もうそこへ入れば地下のグルメショッピングの迷宮でたいへんなことになります。

食への誘惑に勝てる人はほとんどいないと言っても過言ではありません。

おまけに一階に上がればそこにも魅惑的な店がめじろ押しでもう駄目駄目ダメよ状態です。

さて「ポンパドール」の本店は横浜元町です。

外国の食品関係会社が来日するとポンパドール本店を見学したいと申し込みが殺到していると聞いたことがあります。

思えばよくぞここまで大きくなったものですね。




奈良の人はポンパドールが好きかどうかなと思いましたがけっこうお客さんが多かったですね。

パンの入った赤い袋を下げた人もよく見かけました。

いろいろ買ってみました。

さすがに味が違います。

パンを食べて幸せな気分になるとは思いませんでした。


ちなみに関西にポンパドール店舗は6店舗あります。


■大阪府 天満橋店

■京都府 京都五条店

■兵庫県 伊丹店 御影店 姫路店

■奈良県 奈良橿原店

 こうみれば、兵庫県に3店舗とは多いではありませんか。

 兵庫県民はラッキーでしょうが奈良県民はやや不満であります。

 奈良はイオン大和郡山店にははいってません。

 ホワイ?
 
 また三重県、和歌山県にはポンパドールがありません。
 
 ぜひ今後、この二県に出店をご検討くださいませ。
 
 ついでに滋賀県にもお頼み申します。
 
 勝手なお願いですが・・・。



 東京の人気店としては「成城石井」があります。

「成城石井」はなんと奈良県には近鉄奈良駅前と大和八木駅前に2店もあります。

どちらもよく行きますが大和八木店には柿の葉寿司(大阪の「柿千」)があるなどローカル色もあります。

 また成城石井の人気商品のチーズケーキは定番としてさすがの味です。

 チーズケーキの種類は何種類かありますよ。

 この味がまあ抜群なんですね。





ワインの品揃えもまずまずです。ただ価格設定はやや高め。

これをみれば案外と奈良には東京の人気店があると思いませんか?



最後に欠かせない我が愛する「カルディ」。

イオンの橿原店と大和郡山店にあります。

入り口でコーヒーをサービスしてくれます。

夏はアイスコーヒー、冬はホットコーヒー。これがおいしい。

コーヒーだけもらって外で飲んでいる人もたまに見かけますが、店内で商品を見ながら飲んでほしいものですね。






ほかにも奈良県内には生駒のイオンモール「奈良登美ヶ丘店」と北葛城郡 上牧町の「アピタ西大和店」にも入っています。

やはり「カルディ」はコーヒーとワインが抜群です。

でも一番売れているのはトマトの缶詰らしいですよ。

生ハム切り落としなんかはお得感十分です。

大型スーパーにはない商品が所狭しと並んでいます。

やはり一押しは「カルディ」の厳選仕入れのワインです。

赤も白もどれを買っても外れはありません。しかも安い。

ワインの一つ一つにきちんとおすすめポイントが説明してありますので参考になりますよ。

最近はスパークリング系も充実してます。

私は産地もさることながら原料のぶどうの種類を見て買うことが多いですね。

もし奈良県にお住いなら一日、「ポンパドール」でパンを買い、「カルディ」でコーヒーとワインをゲット。

最後に「成城石井」でデザートのチーズケーキをいかがでしょうか?
Posted at 2015/05/05 23:09:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 温泉・グルメ・穴場。 | 日記
2015年04月27日 イイね!

最近は見かけない行商のおばさん。

魚が好きでよく食べる。
スーパーの鮮魚売り場にはいろんな魚があって見るだけでも楽しい。
昔の山陰地方では朝港のほうから漁師の奥さんが自転車やリヤカーで魚を売りに来る。
早朝に旦那の船が港に戻る。
その中で町場で売れそうな魚を魚箱に詰め急いで持ってくるのだ。
港からは自転車で一時間はたっぷりとかかる。
それぞれ自分の持ち場と決めた地域を巡回しながら魚を売るのである。
町の奥さんがたはその魚を買って朝ごはんのおかずにする。
朝に間に合わなければ晩御飯のおかずにする。
いまのようにスーパーはなく魚屋が個人商店としてあるくらいの時代である。
魚の行商は庶民生活に欠かせない流通形態であった。
いまはもうこういう商売はほとんど見かけないだろう。


 島根県の「のどぐろ」の干物を頂きました。最近では高級魚になり滅多に食べられません。
 焼いて食べましたがいい味でした。

魚だけでなく農家の奥さん方は畑で作ったナス、キュウリ、トマトなどの野菜を町場へ売りにきた。
こうした魚や野菜を一日中汗水たらして売ったお金で漁村や農村の奥さんたちは町でしか買えないお菓子とか小間物とか子供の靴なんかを買って帰るのであった。
だいたい売りに来るのは女性が多かった。
旦那は海で漁をしたり田畑で働いていたのだろう。
そのころは夜中だろうが早朝だろうがみな必死で働いていた。
いまのように労働時間がどうのこうのだとはまったく無関係に死に物狂いで誰もが働きまくっていたのだ。夜は夜星、朝は朝星をたよりに野良へ出たのである。
農家では夜も月明かり星明かりの下で働いた。家へ戻ればそそくさと晩飯を済ませ夜中まで囲炉裏端で藁を叩いて縄をなったり俵を編んだりした。
朝には朝露を踏んで牛にやる朝の草刈りに出かけるのは当たり前だった。
月に一回のカレーライスが一番のご馳走だった時代である。
クジラも喰ったが肉の部分は高いので分厚い脂身だけをフライパンで焼いて喰った。
牛肉や豚肉なんかは滅多に喰ったことがなかった。
こうした時代はそう遠い昔のことではない。
高度成長時代の昭和30年代には日本では「企業戦士」といわれたほど猛烈に働くサラリーマンで溢れていた。誰も彼もが必死で生きていた。戦後の時代は良くも悪くも猛烈なエネルギーにあふれていた。










いまそういう時代はもう過去のものになったようだ。
いろんな面で日本は豊かになり必死さは姿を消している。
農家で夜明け前に山へ入り朝の草刈りに出かける人はもういないだろう。
背中に山ほど朝露に濡れた草を背負って戻る農民の姿を見かけることはなくなった。
世の中は便利になり魚の行商をしなくても漁村は十分に喰っていけるほど豊かになった。
魚を行商する姿はもう見かけなくなった。
「今獲(ど)れの魚ですけぇ、買(こ)うてつかんせぇな」
魚を商いにきた漁村の婦人の声が記憶に残っている。
Posted at 2015/04/27 20:00:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 身辺雑記 | 日記
2015年04月25日 イイね!

「ヘシコ」の味。


 イワシのヘシコが食いたい。
 ヘシコはイワシや鯖を塩漬けにしさらに糠に漬け込んでつくる魚の糠漬けである。最近ではフグやフグの卵巣などをヘシコにする珍味も開発されている。
 だがこのヘシコを生産し食べているのは私の実感では福井県、石川県の二県がほとんどでありそのほかには日本海沿岸地域の京都、兵庫、鳥取あたりまでであろうと思う。富山はどうなんだろう。
 ざっと北陸地方の特産物ということになる。
 私の現在住んでいる奈良県吉野郡は周りは山だらけで海がまったくない。しかし和歌山県全域や三重県の尾鷲、那智勝浦、熊野、一部山陰方面などから新鮮な魚介類がふんだんに入ってくる。紀伊半島は文字とおり山だらけの「木(紀伊)の国」なのであるが同時に紀伊半島全域が黒潮の恵みに満たされた山海の珍味があふれる山海食王国でもある。
  紀伊半島は山と海が近く山々も空が明るい。
  山に住んでいても海を近くに感じて暮らしている地方なのだと実感している。 




 そこで唯一の難点は売られている新鮮な魚介類はほとんどが近隣諸県諸地域のものだ。
 近場の海産物で十分な販売量になるため近在のスーパーは仕入先として北陸方面まで範囲を拡大する必要がない。
 そのため個人的には買いたい北陸方面の海産物がここらではまったくお目にかかれない。
 日本海ののどぐろなどまったく手に入らない。
 また我が愛する北陸のヘシコはここらのスーパーには置いてないのである。

 そこで奈良市へ出かけたおりに奈良市周辺のイオンなど大手スーパーを探索してみたがやはりヘシコはない。やむなく大阪へ出かけたおりにいつも宣伝しているスーパー「玉出」へ行ってみた。
  関西に来て「玉出」という黄色に赤の派手な看板を初めて見た時、てっきりパチンコ屋ではないかと思ったものだ。
 だが「玉出」はれっきとしたスーパーで大阪の西成区だったかな阿倍野から歩いて行ってそんなに遠くない場所にあった。そこら辺が玉出という地名であってそこが発祥の地、第一号店をオープンしたので「玉出」を店名にしたのだそうな。
 現在では大阪中心に55店舗あり売上450億円で名物社長がよくテレビで笑顔をふりまいている。
 一円セールなど徹底した低価格路線で地元に愛されているようだ。
 玉出は別にいいのだが玉出ならあるかと思ったがヘシコはなかった。




 でこうなったら意地だと行きましたよ御堂筋線に乗りましてグランフロント大阪じゃなくてそばの梅田駅は阪急百貨店その地下食品売り場。そこでようやく発見してイワシのヘシコをゲットしたのは去年のことであった。
 だがなんと阿倍野の近鉄デパート「阿倍野ハルカス」の地下食品売り場にもヘシコがあるという情報を得たのは今年のこと。なんだ梅田まで行くことはなかったなと。このあたり関西ローカル情報なので東京の方には解りにくくて申し訳ないが大雑把にいえば北陸というか越前加賀のイワシや鯖の糠漬けであるヘシコは大阪にはちらほら売られてはいるがその先の奈良県ではみかけないという話である。





 ところが4月上旬なにげなくスーパー「オオクワ」という関西系スーパーへ行ってみたところ干物コーナーにヘシコを発見。石川県白山市の「安新」が製造した鯖とイワシのヘシコが陳列されていたのである。それ以前に同じく関西系スーパーの「ライフ」でヘシコのないのを見て店員に「ヘシコを仕入れてくれないか」と直訴していたのだがいまだにない。しかし頼んでもいなかった「オオクワ」にあたらに登場したのである。そくやったオオクワ、さすがにオオクワと絶賛しておきたい。
 オオクワは鮮魚仕入れ、品揃えでは格段にいいものがあって特に和歌山県産の新鮮な魚を豊富に揃えている。さらに干物類も和歌山県の加工メーカーの品物を揃え味も抜群である。
 そこに北陸系のヘシコがラインナップに加わったのである。
 オオクワの仕入れ担当者グッジョブ!
 イワシ3匹入のパック全部3袋をゲット。




 鯖は買わなかったがイワシのヘシコは棚が空になった。
 試しに仕入れたのだろうが是非ヘシコファンが地元にいることをわかってもらい定番商品にしてもらいたいと願うのである。次回は鯖を買うことにしたい。
 賞味しましたが鳥取産のイワシが丸々と大きく味も熟成した糠漬けの塩味で最高でした。
 ヘシコは福井が本場と思っていたのですが白山市のヘシコも福井に劣らない絶品であった。
 おかげでしばらく止めていた酒がすすみ突然の体重増加という悲劇に見まわれいま悪戦苦闘して減量している最中である。




 なんでこんなに喰い物に弱いのかと嘆きつつ無濾過純米大吟醸の「風の森」で石川のヘシコをつつく幸福のひととき忘れられないでいるのである。塩分はあまり体にはよくないよなと思うのだがヘシコの熟視した味は酒にもご飯にも絶妙にあうものでやめることができない。
 ヘシコはつくづく罪な食べ物である。
 
Posted at 2015/04/25 12:07:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | 身辺雑記 | 日記
2015年04月24日 イイね!

烏との生ごみ戦争。その後。

烏との生ゴミ戦争について前に書きました。
その後は勝利の連続で敗北はありません。
素人が作った高さ60センチほどの木の塀なのですが烏にはこの塀を破る力はないようです。
ただ上に被せた二重の網の上からゴミ袋を食い破っているのを発見しました。
敵の攻撃力は侮れませんね。
ゴミ袋の上に直接乗って嘴で突付いているのです。
したがってこのゴミ袋への直接攻撃を防止するために横に板を打ち付け塀を10センチほど高くしました。
しかしこれくらいではまだ足りないらしくゴミ袋に穴をあけているのを再び発見。
さらに塀を高くすればいいのですが今度はゴミ捨ての高さが問題です。
重たい生ごみの袋を持ち上げるのに苦労する年寄りやご婦人方もいることを思えば現状が限界です。
そこで何箇所かに棒を打ち付け現状より10センチくらい網の支えを高くすることにしました。
この作業はまだやっていませんが既に知り合いから材料を入手しています。
これでなんとか対応できるのではないかと考えています。
つまりゴミ箱の形や機能は、①烏攻撃からの防御、②ゴミを捨てる人の利便性、③ゴミ集取の人への配慮、の3方向を考えてやらねばならないということです。
さらに付け加えれば雨風や雪にさらされる劣化対策、無意味に破壊したがるガキどもの排除、生ごみ置き場の衛生や除菌などもこれからの課題になるかと思います。
しかし当面の敵と言えば「烏」が最大の存在なのでそこに工夫を集中するしかありません。
いまのところ烏も連敗を続けていますが人間の盲点をつく攻撃を仕掛けてくることも考えられ油断はしていません。
また烏を駆除するのがいいと思うのですがなかなか捕まえるのは難しくまた「鳥獣保護法」により原則的に捕獲等は禁止されているようです。
烏の行動を観察しているとゴミ袋のなかでも台所から出た生ごみのある場所をピンポイントで探して穴をあけています。紙や布など食えないものは排除して食えるものだけを集中攻撃しています。
烏は嗅覚がいいのかと思えばそうではなく嗅覚は働かない鳥だと言います。
烏は嗅覚ではなく視覚が非常によくて目ですべてを見分けているということです。
「鳥獣害対策の知恵袋 」というサイトをみると次のようなことが書いてありました。
●なぜ袋に入っているゴミを餌として認識するの?
人の出す残飯等のゴミを主な餌として
生きているカラスですが、
なぜゴミ袋に餌が入っているのが分かるのでしょうか。

それは、カラスが高い学習能力を持っているのに加えて
カラスを含む鳥類が人間以上に色彩感覚が
優れているからです。

その優れた色覚によって、カラスはゴミ袋の中を
判別しているのです。

例えば虹・・人間が見える虹は7色ですが、
カラスには14色、それ以上の色に見えているという
色彩感覚がある可能性があるそうです。

色の識別精度が高いゆえ、
半透明のゴミ袋にも餌になるものがあれば、
それを識別して認識するそうです。

「カラス なぜ遊ぶ?」(著者:杉田昭栄)の中に
興味深い実験があります。

ドッグフードをゴミ袋に入れ、内側の側面の所々に
セロハンテープでドッグフードを貼りつけておいたところ、
カラスは、ピンポイントでその点(ドッグフードが
貼りつけられた箇所)を狙って突っついたそうです。

また、驚いたことに、レストランの
ショーケースに入っているニセ生肉と本物の生肉を、
袋越しに見破ったこともあるそうです。

●カラスは臭いが分かるの?
カラスの鼻は、嘴の付け根にあって、
ブラシのような毛で覆われています。

一般的に鳥類の嗅覚は、哺乳類に比べて発達していません。
そのうえ、カラスは鳥の中でもことさら嗅覚が
発達していないそうです。

カラスには、鼻はあるものの、
臭いにはとても鈍い動物と考えて良さそうです。


「カラスに餌付けしないことです。
カラスは野生動物です。
餌付けは、カラスを増やすことにつながるので
決して行わないようにしましょう。」

生ごみをいい加減に捨てることは結果として烏を餌付けしていることになるのだなと思いました。


このサイトを●関連情報URL●にリンクしておきますので興味あるかたはご覧ください。
Posted at 2015/04/24 11:44:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | 身辺雑記 | 日記
2015年04月20日 イイね!

「風の森」。純米大吟醸を味わう。

18日(土曜日)奈良市へ出かけたおりに日本酒「風の森」を買った。
 「風の森」はJR和歌山線「御所駅」の近くにある「油長酒造」という造り酒屋が製造している日本酒である。油長は「ゆうちょう」と読む。もともとが油製造問屋を営んでいたが、亨保4年(1719年)に酒造りを始めたというから300年ほどの歴史をもっている。
 奈良県は室町時代から酒造りが始まったと言われ酒造りの歴史は古い。
 その中でもこの油長のある地域は地名を「風の森」といい金剛葛城山系の地下水が豊富に湧きだしている。
 「風の森」は奈良県でもとくに味のよい米が採れる場所として有名である。そこで主にこの地で育てた米と地下水を使って酒づくりをしているのが油長酒造である。
  とくに酒米は厳選した酒造好適米の山田錦、雄町を使うほか「風の森」で育成したアキツホ、キヌヒカリなど地元米を酒米として使っている。
  最大の特徴はすべての酒にアルコールや水を加えない火入れをしないことである。
  つまりすべて純米酒、すべて無濾過、すべて無加水、すべて生酒である。


  
  ここで簡単に「無濾過」と書いたが酒造りで「無濾過」の酒を出せる酒蔵はそうそう多くはない。
  日本酒は米と米麹と水を混ぜてつくるのだができあがった醪(もろみ)を布で濾して酒と酒かすに分ける。この濾す前の酒を「どぶろく」という。濾された酒はまだ白濁しているがしばらくすると沈殿して濁りのない上澄みができる。この上澄みを取るのだがこの状態での上澄みは黄金色をしている。そこで活性炭の粉末を入れると余分な雑味や色が炭素に吸着されて無色透明なおいしい日本酒ができあがる。
  このような上澄み原酒に残っている雑味や色を除去する過程を「炭素濾過」という。
  「風の森」の「無濾過」とは布で濾す前の「どぶろく」のことではなく炭素濾過を行っていない酒ということだ。
  日本酒の風味を損なう原因は雑味や異臭、色などでありこれらは炭素濾過を行うことで除去できる。言葉を変えれば「誤魔化せる」ことになる。だが炭素粉末を入れすぎると一見きれいな酒ができるようだが酒本来の旨味までなくなってしまう。良心的な酒蔵はなるべく炭素濾過を抑えめにしているはずだ。
  だがこの「風の森」のように「炭素濾過」を抑えるのではなくまったく炭素粉末を入れない「無濾過」で酒を出すというのは濾過の必要がないほど雑味がなく完璧な味の旨味やバランスのとれた酒の醸成技術があるという証左である。「無濾過」はよほど酒づくりに自信がなければできる技ではない。




  「無加水」というのはふつうは醪をしぼった酒は度数が高いので水を加えてアルコール濃度を調節するのだがそれをしない酒という意味である。この加水しない酒のことを「原酒」という。
  「風の森」は無加水なのですべて「原酒」ということになる。
 
  またふつうの日本酒はできあがって貯蔵する前と商品として瓶詰めし出荷する前と二度火入れと言って加熱殺菌をする。「生詰め」というのは酒ができあがって貯蔵する前に一回だけ火入した酒のことで出荷の前には火入しない酒のこと。「生貯蔵酒」というのは貯蔵前には火入れせず瓶詰めする前に一回だけ火入した酒のことである。
  「生酒」とは一度も火入れをしない酒のことである。
  「風の森」はすべてが生酒である。
  冷温で管理された無濾過の生酒であり加水されていない原酒である。
  



「唐津焼き風の湯のみ」(朝鮮人陶工の作品)

  
  生原酒で出荷される日本酒には醗酵中の炭酸ガスがそのまま封じ込められている。
  したがって開栓するとき注意しないと瓶内部に閉じ込められている炭酸ガスの圧力で栓が飛び出すことがある。常温で放おっておいたり揺さぶったりしてから開栓するとかなり危険である。
  「風の森」は2001年から製品化において純米酒・純米吟醸・純米大吟醸の純米系のみの仕込みになっている。
  そこで特筆したいのは価格が決して高くないことだ。
  むしろこれだけの品質の酒にしては相当に安いと思う。
  これほどの生原酒が普通の酒の値段で買えるとは驚きである。




 
  「風の森」を扱っていたのはJR奈良駅二階の酒屋さんであった。
  「もも太朗」という店で隣には奈良名物の「大佛プリン」を売る店があった。
  この店は「風の森」が一押し銘柄らしくほとんどの種類が揃っていた。
  品種が多くて迷ったが「風の森 キヌヒカリ 純米大吟醸しぼり華」720mlを買った。
  これは酒米ではなく地元産の食用米「キヌヒカリ」を使った酒である。
  値段は消費税込みで1566円であった。



  この酒の製品情報は次の通り。

  原材料:米・米麹
  使用米:奈良県産キヌヒカリ100%
  精米歩合:45%
  日本酒度:-3.0
  酸度:1.7
  もろみ日数:36日
  酵母:K-7系
  仕込み水:金剛葛城山系地下100m湧き水
  内容量:720ml
  保存方法:要冷蔵(クール便推奨)



  
  
  慎重に開栓しガラスコップに注ぐと透明ではなく微かに白濁しており微炭酸がしゅわっと沸いている動きがわかる。
  口に含むと炭酸の刺激と生酒の香りとふくらみがひろがりまさに生の酒という味がした。洗練された野性味が躍動している。醗酵している酒樽から直接汲み出して飲んだような味わいは極上というほかはない。
  これだ、これ。これこそ日本酒の醍醐味というものだ。
  しばらくして二度目に開栓するとポンと炭酸ガスの弾ける音がした。
  最初の開栓でこれまで冷温の中でじっと眠っていた生きている酵母たちがいっせいに目覚めたのである。
  一杯、また一杯と酒がすすみ半分ほど開けてしまった。
  日本酒はふつうは火入れをした形で売られている。だが生きたままの酵母があり醗酵して微炭酸が弾ける生原酒の味わいはまた格別のものだ。酒蔵で飲む出来立ての日本酒の味わいである。
  冷蔵庫に入れ翌日また飲んだ。
  今度は最初のキレの良い刺激的なダイナミックさは影を潜めフルーティーな甘みのある上品な酒に変身していた。
  一瓶で二度違う味を楽しめる酒であった。
  奈良県の酒として全国の日本酒ファンにお勧めしたい酒である。




「砥部焼」(愛媛県)の酒器。この肉厚のどっしり感と砥部らしい呉須色の青模様がいい。華麗繊細な有田焼と対照的で朴訥な日常雑器が砥部焼の持ち味だ。また白磁だが微妙に灰色っぽい。これは砥部の土によるものだ。もともと砥部は硯の産地であり白磁に適した土はなかったのである。そのため磁器ではあっても砥部硯だった時代をいまだに砥部の土が記憶しているのかもしれない。



●関連情報URL●
「日本酒物語」
都道府県別の人気ランキングはじめ日本酒の評価、話題が豊富。
Posted at 2015/04/20 17:39:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉・グルメ・穴場。 | 日記

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「外国人の「外国免許切替(外免切替)」制度をめぐり短期滞在者がホテルの住所で日本の免許を取得することについて、ホテル滞在による「支障は把握していない」とする初の答弁書を閣議決定した。それで良いということだ。
日本保守党の竹上裕子衆院議員の質問主意書に25日付で答えた。無責任だろ。」
何シテル?   05/18 14:14
 趣味は囲碁、将棋、麻雀、釣り、旅行、俳句、木工、漆絵、尺八など。 奈良、京都、大阪、和歌山の神社仏閣の参拝。多すぎて回りきれません。  奈良では東大寺の大...
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