新聞は人によって関心をもってみるページが違うでしょう。金融や経済また株式に関心のある人は株価の小さい数字のならんだページに眼が止まるかもしれない。だが私は株価の数字を追ってみたことはない。金融関係でおもしろかったのは日経の「大機小機」というコラム
株式投資の参考になる話を書いていたように思うがいまもあるんだろうか。「人の行く裏に道あり花の山」などという株式の格言もこのコラムで知った。だが株式を買ったことがないので表道も裏道もいまだに無縁である。
友人に言わすとこのひとは妙に信心深い人で毎月何箇所かのお寺参りを欠かさない人なのだが「新聞の占いの欄を見る」という。「そんなの載っているか?」「ある」「どこにあるんだ?」新聞を見てもそんな欄はないようだが友人が指でさす箇所に確かにあった。
「あなたが相手をリードして」(牡牛座)これを見て今日は彼氏にちょっとデートしない?なんて押して見る女性がいるんだるか。それでも引っ込み思案な女性には背中を押してくれる言葉になるのかもしれない。
「前向きでいれば奇跡が訪れる」(水瓶座)うーん、これは星座に関係有るのだろうか。どの星座にも当てはまりそうだがそんなに奇跡が来るとも思えないのだが。あの浄土宗寺院の掲示板にも「前向きに生きよう」と書いてあったしね。
「非日常的なムードの演出が吉」(蟹座)こんなのどうすりゃいいんだ?
新聞によっては生まれ月による占いもある。
「6月生まれ」
なぜ6月かといえば私の誕生月だからだ。えー、どれどれ「自分で限界を決めないで何でもトライ 才能開花の予感」おー、これはいいではないか、まさにそのとおりだ、いよいよ、遅ればせながら才能開花の予感がするぞおおおおお!と雄叫びを上げたくなるではないか。
なるほど占い欄はおもしろいな。こんな短い言葉のなかに何か人生を励まし歓喜させてくれるパワーがある。
逆に「6月生まれ 何をやってもうまく行かない 泥沼の深みにハマる 万事慎重に」なんて書かれていたら気分まで落ち込むよな。
ともかくわざわざ占い欄が新聞に載っているのはこの占いを読みたいがために新聞を購読している人が少なからずいるということかもしれない。
先程の信心深い友人の言うには朝のテレビで「みずがめ座の人 今日のラッキーアイテムは 黄色です。蠍座の人は 中華丼です」なんてやってる占いのコーナーがあるけどもその時間にわずかながら視聴率が上がるらしいですよ、ということだ。ほんとかどかはわかりませんけど。
とここまでは前文である。
今日は実は川柳のことを書こうと思っているのだがこんにちわと玄関を入っていきなり本題に入るのもなんなのでちょっとええ今日はいい天気ですねえなんて当たり障りのない挨拶を少しするつもりが長々と書いてしまいお時間を取らせてしまい申し訳ない。
ここからが本題ですぞ。
ええ何のことかと言えば私は新聞を見る時そこに川柳や俳句短歌が載っていればよくそこを読みます、ということである。たったそれだけの事が言いたかっただけである。それだけでは面白くともなんでもないので尾ひれを少し付け加えてみたまでのことでる。
んん?話に尾ひれをつけるとはどういうことか。自分で無意識に書いていながらその意味もわからずに書いているとは自分で自分に納得できないので調べてみよう。こういうときにネットは便利だ。国語辞典を引く手間が省ける。それがいいことか悪いことかはさておいてだ。
「尾ひれをつける」
魚の尾とひれは数が決まっている。これにさらに尾とひれをつけるということで、実際にはありえないことを、話ではいかにもあったことのように付け足して大げさに話すこと。評判やうわさなどは、人から人へ伝わる時、とかく何か付け足されて大げさになっていくもの。「話に尾ひれをつける」ともいう。
なるほど。この言葉の初出文献は何なんだろう・・・・思考停止。ますます余計な細道へ入っていきそうなので無理やり思考停止して本筋へ戻す。筋?大阪には御堂筋などというがなんで道が筋なんだ?筋と道とはどう違うのか?やめやめ、これも通行止めのばってん標識をドン、と置く。どうしてこう思考というものは無分別に暴走するのか。放置しておけば制御不能になりそうだ。
本筋に戻すために。画像をアップしよう。
これは奈良県のローカル紙の奈良新聞の川柳コーナーである。俳句や単価、いや短歌もあるのだけど川柳コーナーが個人的には一番おもしろい。
お題は「細い」のようだ。
女性の投稿には肉体的な細さをテーマにしたものが多い。それはまあそういうものだろうと思う。
なるほど川柳をきっかけに同じ若い頃のほっそり美人だった頃の自分を思い出していらっしゃるようだ。もしかして昔の写真帳を押入れの中から取り出してご覧になったり大事にしまってあった昔のお洋服を取り出してこれ入るかしらねえなどとお着替えを試みておられるご婦人方を想像してみるのも川柳を読む余録かもしれない。
男の川柳にはやっぱり助平っぽいのもありますね。子供が五人いる、なんて余計なお世話だよね。あの細い腰で・・・・なんて、何を想像しているんだか。
まあこれもまた元気な証拠でよろしいことです。男はこうでなくっちゃいけないよね。なんの枯れ木に花が咲くものか、でっすよ。
「あんたはほんとにやらしいんだから・・・」なんて一度は言われてみたいもんです。それも相手がいればの話ですけどね。ま、せめて妄想だけでも申そうか。
ここにある川柳。
みな短い575の言葉の背後にそれぞれ波乱万丈の喜怒哀楽の人生の重みがじわーっと感じられますね。
それぞれの 来し方ありて 笑い在り
何を書きたかったのかよくわからない蛇行水枯れの吉野川のような貧相な内容になってしまった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
●リンク●
紹介してある奈良新聞の川柳選者の居谷真理子先生の川柳ミニ句集です。
川柳にご興味有る方はぜひ御覧ください。
Posted at 2021/01/25 10:14:55 | |
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