2021年07月07日
タイトルのままなのですが、サンプルをこちらに
一つ手前に書いた桂文珍さんの「老婆の休日」ってやつでして、これが結構面白い。
だけど、聴衆の笑い方が見事に揃っていて、考えようによっては気持ち悪いんです。
落語を聴くにあたって必要なのは喋り手と聴く側の意識が揃っていることで、「???」ってところが一瞬でも現れると理解できるまで笑えません。
そういうわけで、古典落語を喋り始める場合は、貨幣価値とか「人情物語」ってあたりや(家の貸し手である)大家と(借り手の)店子の関係を事前に(観客の年齢構成によっては)念入りに説明してから本編(?)に入ります。
そういう説明を理解してもらって噺の世界と現在の相違点とか、大家と店子の勘違い・すれ違いを素直に笑えるかどうかが鍵になります。。逆に噺を聴きにきている人が笑い飛ばせない深刻な事態であれば、笑えませんよね。
まあ、寄席に来て怒って帰るってのは・・・ないと思いますが。
老婆の休日は、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの淡い恋物語を描いたローマの休日をもじった物で決して老婆の恋物語ではない&休日(時間だけ)はたっぷりあることを皮肉ったものです。
お時間があるときにお楽しみください。
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Posted at 2021/07/07 09:56:42 | |
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