
昨日、赤毛のアンを返しに行ったついでに借りてきた本でして、これが面白い。ストーリーというかあらすじを避けて書くならばシェットコースター的とでもいうのでしょうか。ただし、物語の経過年数は40年くらいかな。
粗筋を書かないというルールに抵触しないと思いますが、読書欲を掻き立てるためにも少しだけ書いておきます。
ヒロインは、南アフリカの汚物処理場で働く少女。僅かなきっかけというか成り立ちから数学の才能を見出して(見いだされたのではない!)、とんでもないものを始末するまでの物語。
物語の始まりは、南アフリカでしっかり西暦などが書かれておりまして、成長に伴って時代時代の政治的背景なんかも織り交ぜてヒロインが活躍します。もちろん、ひとりではなく伴に過ごす人たち、敵味方関係なく描かれています。
背表紙に書かれた「国を救った数学少女」ってところで手に取ってしまいまして表紙の黄色地にブラウンのパイプ、バケツを持った黒い肌の少女に数字が散りばめられています。
数式が出てくるのは2ページだけ。ええ、積み上げられた物の数を推測するための説明で書いてあります。(ただし、それが正しいかどうかは確認してない)
まあ、半端ではない才能の持ち主がソウェト地区のし尿処理場に居たところからの物語が最初の1ページに描かれていて、そこからどうやって国を救うところにたどり着くのかが最大の謎かもしれません。
ま、一度騙されたと思って読んでみてください。
読書時間は、集中すれば6時間位かな。早ければもう少し短いかも。
蛇足1:出版社がなんともはやってところでしょうか。
西村書店というHPのトップページに「医学書を中心に芸術書、絵本、一般書を発行する総合出版社」だそうです。「本業は、こっちなんだからね!」と筋を通したい気合が感じられますが、「絶対に面白いんだから」というおすすめレベルもマックスです。
蛇足2:ちょっと興味があるかもの本がここに
「
世界 魔法道具の大図鑑 ★最新刊」って本も発行してます。こういった図鑑はまとめるのも売れ行きを想定するのも難しいんじゃないかな。
蛇足3:医学書に関しては、ものすごくある。これ以上は書く必要がないくらいにある。この分野に関して探しものをするには十分なくらいにあると思う。
Posted at 2020/05/24 13:47:34 | |
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