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計画的陳腐化
メーカーは新型によって旧型を否定し、より素晴らしい新型に買い替えさせなければならなので、ちょっとづつ大きく豪華にしていきます。
また、それによって、同じ型を買い続けても自然に上級移行し、単価をあげるように仕向けます。
（例：BMW３シリーズを飼い続けると段々大きく、上級移行し、空いた下のセグメントに１シリーズを発生させる）
このシステムはほとんど自動車メーカーが採用するところであり、詰まるところ、ほとんどの自動車メーカーを買う限りは新型に否定される運命にあります。
また、買い替えの促進の為には旧型の部品の供給を終了するのがメーカーにとっては得策です。
法律で生産終了１０年までの部品の供給に義務がある国がありますから１０年は供給されるはずですが、それ以降は自由裁量ですから。

ここから旧車を乗る人たちの共通の悩みである「部品が無い」という事態が発生します。

では、これに悩まされない自動車は無いのかというと、あります。

これはオーナーの多くが買い替えではなく買い足し需要で、旧型をから乗り換える必要が少ないメーカーです。

調べてわかった範囲では
ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニ、９１１（９１１のみ）
このへんは、部品供給でスッゴイ困ったという話を、あまり聞きません。

アルピナのエンジンの歴史が５０周年記念で載ってて、それを見たらB12のV12のエンジンがタコ足になってて「そうなの？たしかノーマルは鋳鉄の３-１だったはず」と思って調べたら、やっぱりアルピナはV12にタコ足を設定していた。外から全く見えなくなっちゃうけど、こういうところにお金かけてあるのね。
流石アルピナ。

やっぱり直六、V12はエキゾーストをタコ足にすると、いい音がするのね。

ZFにステアリングラックのオーバーホールについて問い合わせたところ、大分どういうことなのかわかったので書いておきます。

４５６のラック関係のオーバーホールは中々できないことが多いですが、この理由について、関係者さんからお話を聞けました。
それによると

「通常のラック部品はZFで生産し、生産終了後も製作治具はZF保管ですが、
フェラーリの場合、生産終了と同時に生産治具はフェラーリに引き上げられてしまい、
フェラーリから生産依頼が来たら治具もまたZFに送られてくる。」

とのことで、つまりZFには４５６用の部品を作る金型や機械が無い状態なのです。
なので、勝手に補修部品を製作することはできず、オーバーホールもできない状態になるんだそうです。

もちろん、フェラーリが治具を持ってきて、生産要請がくれば作れますが、これが何時になるのか、どういう基準で発注が行われるのかはZFではわからないとのことで、

結果、「オーバーホールは技術的に可能だが、部品的にいつになるかわからない」

ということになっているんだそうです。


で、そのような状態では全くアテにできないことがわかったので、私の協力工場にダメ元でジャンクのラックを実験台に送って、整備できないか、やってみてもらっています。

上手くいったら大々的に発表します。

ダメなら闇に葬ります。

「国内でクラッチ三点セットを製作可能」との情報をもらって、検証の予定。
上手く行ったら報告するけど、ダメだったらそのまま梨のつぶての予定

http://s.response.jp/article/2015/07/30/256862.html