
怒涛のイベント攻勢も、これで今年は最後です。
群馬県内で開催されたイベントに行ってきました。
このイベント、以前は確かもっと暮の押し詰まった頃に、街中が会場で開催だったと記憶しています。
近場の開催ではありましたが、流石にド年末は厳しいなぁと・・・。
ですが、最近は12月初めの開催に変わったそうで。
それならばと、今回初めて行ってきました。
それでは、早速クルマのご紹介を。
メルセデス ベンツ 300SE (W126)
あの頃はよく見かけましたね。
私の中で、「This is S class」といえば、やっぱりW126です。
この頃のメルセデスは「最善か 無か (Das Beste oder nichts.)」を旗印に、クルマ作りをしていました。
そうです、2番じゃダメなんです。
メーカーとしては、クルマは最善を尽くしているんです。
なのでドライバーは、そのクルマに合わせて下さい。
そんな思いが感じられましたね。
例えば、サスペンション。
この頃のメルセデスは、初期ロールスピードが早くフワフワしている、なんて言われたこともありました。
それには、ちゃんと理由がありまして。
これは、一気に横Gが出る様な急ハンドルは慎みなさい、ということなんです。
もっと穏やかな操作をすれば、決して気になる様なロールは出ないはず。
そう注意喚起するメルセデスからの声なのですね。
これに関連することに大きめなハンドル、というのもあります。
これは、いくらコストを掛けても絶対壊れない機械はない、と言う考え方が根底にあること。
なのでパワステだって、絶対壊れないことはないのです。
そういう事態に陥っても困らない、というのが、ひとつ目の理由。
もうひとつは、急ハンドルをしにくくしている為です。
このクルマはSEなので、標準ホイールベース仕様です。
当時バカ売れしていたのは、SEL、つまりロングホイールベース仕様です。
その頃、海外の方々からは、こう言われていたみたいですよ。
日本では、若い人が乗っている560SELをよく見かけます。
でも、ほとんど後席にご主人様を乗せていないのは、なぜなんでしょう?
そういえば、このクルマは300SEの右ハンドル。
新車で買われた初代オーナーさんは、流行りではなく、本当にメルセデスを理解されて購入されたんでしょうね。
メルセデス ベンツ 500SEC (C126)
車名書くにあたり調べていたら、クーペはW126とは言わないんですね。
基本、ドアの数は少ない方がカッコいい! そう思う私。
やっぱりSELよりも、SECの方が好きですね。
確かにグリルが、セダンよりは控えめです。
そこがいいんですよ。
だって、車名は麗しき女性の名前「メルセデス」なんですから。
そうそう、SECといえば、これ。
ドアハンドルのカバーです。
空気抵抗のことを考えての装備なんですが・・・
そこまでするんだったら、ハンドルの形状を変えれば?と思ってしまいます。
ですが、そこはメルセデス、グリップ型のハンドルは譲れません。
今でこそ日本車も、グリップ型が主流になってきました。
でも当時は、大半がフラップ型と言って、下から手を入れて引き上げるタイプでした。
(うちのインサイトは、これです)
なぜ、グリップ型が譲れなかったのか?
それは、事故等で外から救助する場合、例えどんな姿勢になっていても開けられる、そんな理由からなんです。
メルセデス ベンツ 190E 2.5-16 エボリューション II
何かのイベントにて遠目で見たことはあったのですが、こんな間近で見たのは初めてです。
いやぁ、凄い車が出展されましたね。
ベースになったのは、1982年発表の190E(W201)。
その後、そのクルマで当時開催されていたDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に参戦を計画。
参戦用グループAホモロゲモデルとして、1986年に「190E 2.3-16」を発表します。
エンジンを担当したのは、F1でお馴染みのコスワース。
DOHC 16バルブヘッドに換装されていました。
その後、2.5-16を経て、エボリューションへと進化。
その最終形が、このエボリューションⅡです。
このエボリューション。
国内にあるのは、Ⅰで3台、Ⅱは50台と言われる、大変希少なクルマです。
エボリューションⅠからⅡへの進化は、主に空力性能の向上。
フロントのブリスターフェンダーと共に、エボリューションⅡの特徴となっているのは、このリアウィングです。
これもグループA故に空力パーツが変更禁止なので、市販車の時に標準装着させなければなりませんでした。
これは実車を見て知りました。
ウィングの他にリップスポイラーも付いていて、しかもそれが可変式だったんですね。
その後DTMでは、1992年までのグループAと、FIA クラス1に変更された1993年まで参戦。
1993年は、アウディ、BMWとライバル勢が次々と撤退するという事態に。
あわや中止か? となった中、初参戦を表明したのは、イタリアからの刺客、アルファロメオ。
これで1993年は、無事に開催されることとなりました。
ですが、この毒ヘビには、相当苦戦させられることになるのです。
このシーズンだけでもブログが書けそうな位、激しいバトルがありましたね。
イベントに出掛けると、外車の写真ってあまり撮りません。
自分に知識がなくブログ化するのが難しいかな、というのが理由なんです。
ですが、どういう訳か、今回メルセデスだけ撮ってました。
先日ブログ化したので、ちょっと影響されているのかもしれませんね。
毎度の日本車は、次回にて。