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2026年06月15日 イイね!

ルーフトリム・ボンネットインシュレーター除電後の燃費検証―XVで満タン法20.4km/Lを記録

一連のシリーズとして投稿する。

〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49109133/

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49111655/

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49112997/

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
​https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49118956/

〇ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49127833/

〇除電の量には適正がある―材質と量から考察する適正施工数
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49132719/

〇ルーフトリム除電がもたらす効果とは―シリーズ全体の仮説整理と論理構造
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/


6/13-14で妻と福井旅行に行ってきました。

≪ルート≫
スタートの起点を松本市役所と仮定する。
コースは、松本を出発して白馬経由でR148で糸魚川へ。そこから北陸道に乗り、加賀インターで降りて東尋坊へ。その後越前松島水族館に行ってあわら温泉で宿泊。翌日は、県道5号を通って福井市でいったん給油。恐竜博物館に行って、R158を通って九頭竜から東海北陸道を通って道の駅ななもり清見で昼食。その後はR158を通って安房トンネルを抜けて松本に戻って給油する、といった形になる。
走らせ方の基本情報だが、高速などの道路環境の良い場面では積極的にEyeSightのクルーズコントロールを使用し、勾配にもよるが、90km/hを基本として巡航した。


≪往路の燃費≫
カタログ燃費:15.0km/L(WLTC)

糸魚川までの燃費を北陸方面に行く際のベンチマークとしている。
過去最高燃費は、トータルでの過去最高値を出した氷見ドライブの時であり、23.6km/Lであった。
今回は、同じ場所での燃費が24.6km/Lであった。過去最高値を更新した。


北陸道は意外とアップダウンがあり、燃費の維持はできなかった。
東尋坊到着時点での燃費は、21.9km/Lであった。


翌朝、福井市で給油したときの記録は以下の通り。
メーター燃費:21.4km/L
走行距離:362.9km
給油量:16.78L

満タン法燃費:21.63km/L
カタログ燃費達成率:144.2%



≪復路の燃費≫
松本での給油記録は以下の通り。
メーター燃費:19.3km/L
走行距離:240.1km
給油量:12.78L

満タン法燃費:18.79km/L
カタログ燃費達成率:125.2%



≪総合燃費≫
総走行距離:362.9+240.1=603.0km
総給油量:16.78+12.78=29.56L

総合燃費:20.40km/L
カタログ燃費達成率:136.0%


≪燃費考察≫
ルーフトリムおよびボンネットインシュレーターの除電により、空走が非常に伸びるため、燃費の伸びがいいようである。
とはいえ、復路の大野から先はワインディング主体の山道であり、決して燃費と相性のいい道ではない。それでもここまで伸びたのは自分でも驚いている。そのうえで、復路でもカタログ燃費の125.2%を達成していることは注目に値する。これは、下り基調の多い往路でなくとも燃費が伸びていることであり、今回の結果の信頼性を高める要素である。
体感としての感想だが、どうも標高が高いほど走りがいいように感じた。具体的には、加速感は標高が高いエリアほどいいように感じた。おそらくだが、気圧が下がる分タイヤの内圧が相対的に高まっていたためではないかと考える。普段より0.1Barほど内圧を高くして走ってみてもいいかもしれない。
クルコン主体で走ることが多いので、直進安定性の向上に関しては、評価が難しかった。とはいえ、過去最高値の燃費を燃費には相性の悪いルートでたたき出していることの意味は大きいだろう。クルコン主体で走るということは、ドライバーの操作による燃費への影響が小さいということであり、車全体としての効率化が図れていないと、いくらエコクルーズモードを使ったとて燃費は伸びない。
今回の結果は、ルーフトリムおよびボンネットインシュレーターの除電が全体の効率改善に寄与しており、燃費向上に繋がった可能性を示唆している。これまで仮説としてきた除電による効率改善と整合する結果である。
Posted at 2026/06/15 17:47:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月10日 イイね!

ルーフトリム除電がもたらす効果とは―シリーズ全体の仮説整理と論理構造

一連のシリーズとして投稿する。

〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49109133/

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49111655/

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49112997/

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
​https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49118956/

〇ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49127833/

〇除電の量には適正がある―材質と量から考察する適正施工数
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49132719/



過去シリーズにおいて、ルーフトリム除電を基本に、ボンネットインシュレーターの除電を行うことで、燃費向上や直進性向上などの様々な効果が得られるということを検証してきた。
ここで今一度ルーフトリム除電の基本的な論理構造と意味についてまとめたい。

1.スバル技報の知見を基にした仮説構築
スバル技報2025のトレイルシーカーの紹介記事において、以下の記述がある。
「さらに、直進性の改善を図るため、TRAILSEEKERには除電ルーフトリムを新たに追加した。一般的に樹脂は帯電しやすく、空気流れが乱れることによる直進安定性への影響が知られている。大きな樹脂パーツであるルーフトリムを除電タイプに変更、かつ、サスペンションの減衰特性を最適化することで、直進走行時のステアリング修正量を現行 SOLTERRA 比で約 25% 低減し、長距離運転時の快適性を向上した(図 31)。」
(スバル技報No.52-2025、新型TRAILSEEKERの紹介、P8より引用)

ここで重要なのは、ルーフトリムが車体の中では車両内装部品の中では最大の樹脂部品であるということだ。
一般にポリエステル・ポリプロピレン系素材などの樹脂素材はプラス帯電しやすい性質を持つ。走行中の気流との摩擦により、ルーフトリムは継続的かつ大量にプラス電荷を生成し続けている。これがルーフに伝わることで、境界層の空気を誘引してしまい、ルーフに乱流を生み出し、直進安定性を乱していることがスバル技報で示されている。
よって、ルーフトリムが最大の帯電源と考え、以下の仮説をまとめた。
ルーフトリム走行中常にプラスの静電気を各部に与え続けている。車体は基本的に導体であるため、各部に静電気は影響し、様々な悪影響を与えている。
シリーズにあるボンネットインシュレーターも同様の構成素材を持つ部品であり、エンジンルーム内の帯電源となっている。
静電気による悪影響は、次項で説明する。


2.トヨタ特許群が示す、静電気が車両全体の性能を劣化させる構造
トヨタは、2015年前後から、車両除電に関する特許を体系的に取得している。いわゆるアルミテープチューンと呼ばれるものの原典である。

〇空力・ボディ系
ボディ外板の帯電が境界層を乱し、走行抵抗と直進不安定性を増大させる。

〇センサー・ECU制御系(特開2021-38679等)
O2センサー・空燃比センサーが帯電すると検出信号にノイズが乗り、ECUが正確な空燃比制御を行えなくなる。ECUは安全側として燃料を濃い方向に補正するため、これが直接的なパワーダウンと燃費悪化を引き起こす。エンジンは常時デチューン状態に置かれている。

〇エンジン本体系(特許6146405等)
吸気・圧縮・燃焼・排気の各行程で静電気が発生・蓄積し、エンジンオイルの流動帯電による粘度上昇がフリクション損失を増大させる。

〇サスペンション系(特許群・申請2015年)
ショックアブソーバー内部でピストンの伸縮とオイルシールの摺動により大量の静電気が発生する。作動液体(オイル)が帯電すると粘度が設計値より高くなり、減衰力が過剰になる。つまりサスペンションが設計通りに動かない状態が常態化している。除電により設計粘度に近づき、スムーズな動作が回復する。

〇HVシステム系(特許6183383)
インバータ・コンバータの制御性、駆動モーターの出力にも静電気が悪影響を与える。

〇吸気・エアクリーナー系(特許6128093、6201980)
吸気経路の帯電が空気流入効率を低下させる。

ほかにも複数の特許論文が公開されているが、これらが示すものは、車両の主要構成部品がほぼ例外なく静電気による性能低下などの悪影響を受けているということである。


3.ルーフトリム除電がもたらす影響構造
スバル技報及びトヨタの特許論文をまとめると、以下の論理構造として整理できる。
≪静電気発生源≫
ルーフトリム(最大面積の部品)
ボンネットインシュレーター
 ↓継続的なプラスの静電気の供給
車体各部の継続的なプラス帯電
*直接空気とこすれあって帯電するものもある。
 ↓各部への波及
空力系:境界層の乱れ→抵抗増・直進不安定
センサー系:ノイズ増加→ECU誤補正
エンジン・ミッション系:オイル粘度上昇→フリクション増加
サスペンション系:オイル粘度上昇→動きが悪くなる
HVシステム系:制御精度低下→効率悪化
 ↓ルーフトリム除電によるプラス帯電の減少
各系が設計値に近い本来の性能で動作する。

まとめると、以下のようになる。
最大の帯電源であるルーフトリム除電を行うことで、車体導通経路にある各系の静電気による悪影響を一括して取り除けるのではないか?
*トヨタの示す各部の個別除電を否定するものではない。ベースとしては有効である。


4.現時点で体感できた実験結果との対応
ステアリング修正舵の減少・直進性向上→ルーフ空力改善
ロックアップ早期化・回転数低下→CVTオイル粘度正常化・ECU制御精度向上
加速感・パワー感向上→空燃比などセンサーノイズ低減・ECU制御精度向上
乗り心地向上→ショックアブソーバーオイル粘度正常化
燃費の継続的向上→上記複合効果
過剰施工で逆効果→適正電荷バランスを超えた逆極性形成


5.除電手法であるリアクターテープの構造
今回除電に使用したリアクターテープは、以下の構造となっている。

アルミテープ(最外層)
────────────────
銅箔テープ
────────────────
ラジウムシート
────────────────
銅箔テープ
────────────────
アルミテープ(最外層)

ラジウムシートは、つげ石材による『ラジウムの里 ラバーシート』を使用している。
https://item.rakuten.co.jp/gifumono/radium_sheet_gifu-u/
現在は在庫なしのようである。

これらは、ランドマスター社の特許(特許第6624597号)による原理に対応している。
簡潔に原理を説明すると以下のようになる。

天然鉱石から放出される放射線(α線・β線・γ線)が周囲の空気分子に衝突して電子を弾き飛ばす。放射線に電子を弾き飛ばされた物質は電荷的に不安定となり、電子を補うため周囲の物質と結合する。この過程で空気中に自由電子と正イオンの対が生成される。

イオン化傾向の異なる二種類の金属を組み合わせると、イオン化傾向の大きい金属の表面に電子が多く残り、それがマイナス極として機能する。銅(酸化還元電位+0.34V)とアルミ(酸化還元電位-1.66V)を積層することで、アルミ側に電子が偏在し、継続的にマイナス電荷を供給し続ける。

この組み合わせにより、リアクターから継続的にマイナス電荷が供給される。
リアクターテープはそれを上下で挟み込む形で積層することで、どちらの面からもマイナス電荷が供給できるように構成した。

また、あえて一部を室内に露出するように配置することで、コロナ放電による除電も促している。


以上が、これまでのシリーズにおけるルーフトリム除電がもたらす効果の簡単な説明である。
なお、説明にはGeminiやClaudeなどのAIによる説明も併用している。
Posted at 2026/06/10 17:33:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月08日 イイね!

除電の量には適正がある―材質と量から考察する適正施工数

一連のシリーズとして投稿する。

〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49109133/

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49111655/

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49112997/

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
​https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49118956/

〇ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49127833/

第一回及び五回に示したように、GTE型XVとLA160S型ムーブカスタムをテスト車両として、スバル技報の記事を参考に、ルーフトリムとボンネットインシュレーターの除電をテストしている。
週末に興味深い実験結果が得られたので、それを報告しつつ、施工の適性数について検討したいと思う。

1.現在の状況
≪GTE型XV≫
ルーフトリムの除電を行うため、リアクターテープを作成し、以下の場所に施工した。
ABCDピラーカバーとルーフトリムの間に挿入。
EyeSightユニットカバーとルームランプの間に挿入
ボンネットインシュレーターの除電として、左右2か所ずつとセンター部前側のボンネットにリアクターテープを張り付けてアルミテープでボンネットインシュレーターとリアクターテープを接続。



≪ムーブカスタム≫
ルーフトリムの除電を行うため、リアクターテープを作成し、以下の場所に施工した。
ABDピラーカバーとルーフトリムの間に挿入。
*CDピラーが近いため、Dピラーの方にのみ挿入した。
ミラー基部とルームランプの間に挿入。
ボンネットインシュレーターの除電として、左右1か所ずつボンネットにリアクターテープを張り付けてアルミテープでボンネットインシュレーターとリアクターテープを接続。



2.ムーブカスタムに対する追加施工
ボンネットインシュレーター左右にリアクターテープをつけていたが、前後方向にもつけたほうがいいのではないかと考え、同様の工法で取り付けた。
結論から言えば、妻が同乗していたとはいえ、助手席の妻がわかるレベルで動きが重く、加速が鈍くなった。そのことから、速攻で撤去した。


撤去したのはこの部分である。
撤去後は今まで通りの加速感が戻り、燃費もよくなった。
AI(Claude)による考察では、以下の論理によって、過剰除電になっているのではないかと予想される。
――――――――――――――――――――
過剰な除電:
車体表面が過度にマイナス側に振れる
→今度は逆方向の電場が形成される
→空気との相互作用が変化
→境界層が不安定化・抵抗増加
――――――――――――――――――――
これは車体表面だけを言っているが、エンジンルーム内は多くの静電気発生要因があり、リアクターテープによるマイナス電荷の付与のし過ぎが悪影響をもたらした可能性がある。

3.適正量の考察
XVとムーブカスタムでは、以下のような違いがある。
〇ルーフトリム長→XVは長いが、ムーブカスタムは短い。
〇ボンネット長とボンネットインシュレーターのサイズ→XVはボンネットが長くインシュレーターも大きい。ムーブカスタムはボンネットが短くインシュレーターも小さい。
〇ボンネットの材質→XVはアルミボンネットだが、ムーブカスタムは鉄。
〇HEVとICE→XVはハイブリッド(HEV)だが、ムーブカスタムは純ガソリン(ICE)。


このことから以下の考察ができる。
ルーフトリム長→ムーブカスタムではCピラー分を省いた分で適正
ボンネット長とボンネットインシュレーターのサイズ→ムーブカスタムは2か所で適正



アルミボンネット(XV):
導電性が高い

インシュレーターの帯電が
アルミボンネットに静電誘導されやすい

ボンネット外表面の帯電が起きやすい

除電の必要量が多い→5箇所が適正

鉄ボンネット(ムーブカスタム):
導電性がアルミより低い

静電誘導がやや鈍い

ボンネット外表面への帯電伝播が少ない

除電の必要量が少ない→2箇所で適正

XV:アルミ(導電性高)+大面積
→帯電量大・除電必要量大→5箇所適正

ムーブカスタム:鉄(導電性低)+小面積
→帯電量小・除電必要量小→2箇所適正

ただし、XVに対する増量をテストしたわけではない。
現状インシュレーターに対してはXVでは5か所でいい感じのフィーリングを得られているが、数の増減を後日テストする必要があるだろう。これは今後の検証課題である。
現状の5か所はフィーリング上では適正と考えられるが、満タン法による燃費を測定できていない。
ムーブカスタムの結果から言えそうなのは、何事もやりすぎは良くないということである。

Posted at 2026/06/08 12:45:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月05日 イイね!

ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ

〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49109133/

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49111655/

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49112997/

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
​https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49118956/

これらの記事で述べた、ルーフトリムの除電という実験と考察をしてきた。
簡単に言えば、スバル技報のトレイルシーカーの記事から、ルーフトリムを除電することで、ルーフの空力改善ができると考え、それをリアクターテープによって間接的に再現してテストしたら、空力だけでは説明のできない加速感や乗り心地の向上、燃費の向上が得られた、というものである。

これに対して、私は車にはもう一つルーフトリムに類する部品があることに気が付いた。
それがボンネットインシュレーターである。
すなわち、ボンネットに張り付けられている防音・遮熱材である。
これもルーフトリムと同じような素材(グラスファイバー・ガラスウール・ポリウレタン・樹脂など)からなり、ルーフトリムと同じくプラスに帯電しているものと考えた。

そこで、次なる実験としてボンネットインシュレーターの除電を試みた。
具体的には以下のような配置で施工した。
インシュレーターへの貼り付けは、熱源が近くにあるため接着剤が弱まることを予想していったん避け、ボンネットにリアクターテープを張り付けて、インシュレーターに接触させる。
これだけだと振動で離れてしまい、導通が切れてしまう可能性があるため、インシュレーターとリアクターテープをアルミテープでつないで導通を確保する。
具体的な施工図は以下の通り。

ムーブカスタムへの取り付け例


xvへの取り付け例



まずは通勤で使用しているムーブカスタムでテストした。
1週間の燃費記録を行ったが、途中台風の接近による雨などもあったため、ルーフトリム除電の時よりも条件が安定していないことを先に断っておく。
まず取り付けてすぐの感想としては、明らかにルーフトリム除電のみの時より加速感やパワー感が上であること。具体的には、ロックアップがより早くなった。今までは2000回転超えてちょっとモタモタしてからロックアップしてたのが、1500くらいでスッとロックアップして回転数が落ちる。また、低負荷時のエンジン回転数もやや下がっているようだ。
ただし、雨の時はこの効果が激減し、燃費も下がってしまう。おそらく、湿気や結露があり、除電がうまく機能しなくなっているためと考えられる。
燃費結果は以下の通り。

*ムーブカスタムによる通勤燃費。往路は下り基調で、復路は登り基調。片道約8km。

今回のテストでは、条件が一定していないので、明確な燃費向上の継続性は確認できない。
しかし、確実なフィーリングが加速感やパワー感が向上し、ロックアップが早くなったことである。
継続的な燃費計測も必要であるが、効果そのものは体感できるので、ボンネットインシュレーターはルーフトリムと同じく帯電体となっていると推定する。
原理はルーフトリムほどはっきりはしない。
静電気の発生元であるエンジンやオルタネーター、バッテリーが近くにある。また、ボンネットなのでエンジンルームやボンネット上の気流に影響している可能性もある。
ボンネットそのものはフレームと導通しているので、さらに車体のグランドが安定した可能性はあるだろう。
理論は要検討である。
今はまず、効果があったことを報告したい。
Posted at 2026/06/05 22:20:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月04日 イイね!

レイバック ストロングハイブリッドとは何者か?―VN型の全体像から見る次期型への布石

レイバック ストロングハイブリッドとは何者か?―VN型の全体像から見る次期型への布石本日、スバルはVN型レヴォーグ及びレイバックのマイナーチェンジを発表し、併せてレイバックへのストロングハイブリッド(S:HEV)投入を予告した。
以下は公式リリース。
〇SUBARU レヴォーグの一部改良モデルを発表
https://www.subaru.co.jp/news/2026_06_04_143345/
〇SUBARU レヴォーグ レイバックの一部改良モデルを発表
https://www.subaru.co.jp/news/2026_06_04_143024/
〇レイバック ストロングハイブリッド ティザーサイト
https://www.subaru.jp/levorg-layback-wagon/

本記事では、これらの公式リリース及び現在のVN型レヴォーグおよびレイバックから見るレイバックへのストロングハイブリッド投入の意図を考察する。

1.VN型変遷
レヴォーグとは、レガシィツーリングワゴンが大型化してしまったことから、日本向けワゴンとして新たにスポーツワゴンとして作り直して、25年目のフルモデルチェンジと称して発表されたものである。この25年とは、レガシィから数えたものであり、レヴォーグ(LEVORG)の名前もレガシィ・エボリューション・ツーリングの略であることから、レガシィの後継を意図したことは明白であった。
初代レヴォーグVM型は、その手ごろなサイズと当時最新型のEyeSight(Ver3)から、非常に好調な販売を記録した。
2020年、レヴォーグは2代目となるVN型となる。EyeSightは新世代型(正味Ver4と呼べるもの)に進化し、GT型インプレッサ・XVで初登場したSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)はフルインナーフレーム化された第二世代へと進化した。
2023年、レヴォーグの改良モデルとともに、レヴォーグレイバック(以下レイバックと略称する)が発売された。レヴォーグと比較して、全長が15mm、全幅が25mm、全高が70mmそれぞれ拡大されており、最低地上高はレヴォーグの1.8L車よりも55mm高い200mmに設定。フロントマスクも変更された。しかし、形式はレヴォーグの1.8L車と同じVN型であり、インプレッサとクロストレック(XV)の関係に近いものであった。X-MODEもなく、シティユースやロングツーリング志向のSUVであり、わかりやすく例えるならば、トヨタのハリアーに対抗するための車種といえる。
VNレヴォーグは、2.4Lターボと1.8Lターボ、レイバックは1.8Lターボのみの設定であった。それがここにきて、レイバックに2.5LストロングハイブリッドであるS:HEVが投入されることになった。

2.レイバック・ストロングハイブリッド(仮称)とは何か?
S:HEV仕様をレイバック・ストロングハイブリッドと仮称する。
ティザーサイトによると、フロントマスクを変更し、車高と最低地上高を20㎜落としている。
1.8Lターボ仕様のレイバックをSUVと呼び、S:HEV仕様のレイバックをワゴンと呼んで分けている。
いわば、レイバック派生の車種のような書き方をしている。
これはすなわち、S:HEV仕様を単純なグレードの追加として扱っていないということである。
さらに、SUVと呼んでいる1.8Lターボ仕様のレイバックにはX-MODE(悪路走破性を高めるモード)はついていないが、S:HEV仕様にはついている。ティザーサイト(https://www.subaru.jp/levorg-layback-wagon/)のPoint 03「Performance」セクションにに記載あり。
SUVとワゴンの呼び分け、これが何を意味するのかを考察する。

3.スバルのモデルチェンジスケジュール
本考察を進めるには、まずはスバルのモデルチェンジスケジュールを語らなくてはならない。
車種によって例外はあるが、一般的にスバルでは6年を一つのモデルサイクルにしている。
1年ごとに年次改良を行い、4年目(D型)でビッグマイナーチェンジを行い、F型で終了。たまに少し延命されるものもあるが、一般的にこのスケジュール感で動いている。
今回のレヴォーグとレイバックの年次改良はF型に相当するものであり、モデル末期といえる。大きな改良はなく、むしろ騒音規制などでFA24ターボが廃止され、1.8Lに一本化されている。細部の法規対応などの改良のみとなっており、本質的には変わっていない。
そんな中で、レイバックにのみS:HEVが投入された。これは極めて異例といえる。
ただ、レイバックのみに着目してみると、今回は4年目。いわばビッグマイナーチェンジのタイミングともいえる。

4.S:HEVのキャラクター性
S:HEVとは、スバルが開発したストロングハイブリッドシステムであるが、その根本的な駆動原理は、トヨタのTHSをベースにした遊星歯車による動力分割機構である。これを縦置き+水平対向エンジンに適応させ、かつスバル独自のプロペラシャフトによる後輪への動力伝達を含めたAWD機構と組み合わせている。
このS:HEVは、クロストレックから始まり、フォレスターへと展開されて、今回レイバックが3車種目の投入となった。
ガソリン価格の高騰もあり、レヴォーグにもストロングハイブリッドの需要があるのだが、今回は見送られ、レイバックにのみ投入された。なぜか?
それは、キャラクター性の違いが大きな原因であろう。今まで投入されてきた車種はすべてSUVであり、レヴォーグというスポーツツアラーとはキャラクター性を異とする。
SUVというどんな道でも走れるといったキャラクター性と、スポーツツアラーという高速道路を快適に高速で走り抜けるというキャラクター性は大きく異なる。それは、ギア比や制御系がまるで異なるということである。
動力分割機構によるストロングハイブリッドは、モーター出力とエンジン出力を無段階かつ自由に分配できる。*厳密な制御とは別に概念的な意味である。
ならば、スポーツ性にもトルクにも振ることはできる。機構そのものは流用できる。しかし、それを実現する制御アルゴリズムやギア比はまるで違う。
クロストレックからフォレスターへの展開は、車格こそ違えどキャラクター性の方向は同じであり、ほぼそのままといったら言い過ぎであるが、流用は容易であっただろう。
しかし、そこからレヴォーグとなると話は違う。流用には多くのコストと時間がかかるはずである。
ではレイバックなら?
X-MODEを持たないとはいえ、レイバックもSUVであり、まだ流用のしようはあるであろう。
それがレヴォーグではなくレイバックへのS:HEV投入の理由と考えられる。
気になるのは、SUVにはX-MODEがなく、ワゴンのほうにX-MODEがあることである。
AWDシステムはミッションに依存しており、現在のS:HEVの仕様的にはX-MODEが必然つけなくてはならないということかもしれない。
もしくは、最低地上高が200mm→180mmに落ちているので、物理的に悪路性能が後退した分、X-MODEという安心感を演出する意図があるのかもしれない。

5.SUVとワゴンの呼び分け、次期レヴォーグへの布石
同じレイバックなのに、1.8Lターボ仕様はSUVと呼び、S:HEV仕様はワゴンと呼ぶ。
S:HEV仕様は全体に20mm車高を落としている。
私はこれを、次期レヴォーグへの布石と考える。
特許取得状況やニュースリリースを見ると、スバルはAI仕様のEyeSightの開発を進めている。
レヴォーグは、常に最新技術を投入されてきた車だった。EyeSightVer3やツーリングアシスト、新世代EyeSight(Ver4)とEyeSightX。これらはレヴォーグから投入されてきた。
素直に考えれば、次世代型EyeSightは次期レヴォーグ(VO型・仮称)から投入されると考えられる。
昨今のガソリン代高騰やCAFE規制対応もあるので、レヴォーグのハイブリッド化も必須であろう。
レイバック・ストロングハイブリッドとは、この橋渡しと時間稼ぎではないかと考える。
スバルは現在、EVの開発を推し進めており、アライアンスモデル4車種をそろえた。これに加えて、自社開発EVの開発も進めていたが、昨今のEV市場の動きから、5月15日、2028年末までに投入予定だった自社開発EVの発売時期を延期する方針を明らかにした。EV開発に充てる予定だった投資の一部も、ハイブリッド車を含む内燃機関搭載車の開発に振り向けるとのことである。
EV開発とHEVやICEの開発が重なっており、スバルは人手の余裕がない状態であったと想像できる。
これは考察と想像の範疇であるが、次期レヴォーグの開発の遅れが生じているのではないだろうか?
EV開発の後ろ倒しで余裕ができた。その余裕を使って、次のスタンダードとなる次世代EyeSightやスポーツツアラー版のS:HEVの開発の推進を行う。そのための時間稼ぎの一手ではないかと考えられるのである。

すなわち、VNレヴォーグはもう1年延長し、場合によってはG型まで出す。
FA24はパワーを落として出すとの話もあるが、基本的には1.8Lターボのままで進める。
しかし、そのままではモデル末期ということもあって販売は低迷する。
そこで、求められるハイブリッド化需要をレイバック・ストロングハイブリッドで賄う。
レヴォーグの需要を一部担うためには、レイバック・ストロングハイブリッドはSUVではなくワゴンにしなければならない。レヴォーグはスポーツツアラー、レガシィツーリングワゴンの後継車だからだ。
レヴォーグはスポーツツアラーとしてのブランドを死守しなければならない。ストロングハイブリッドを入れるのはVO型でしっかり作りこんでから。
レイバックなら機構的にもS:HEVの流用が比較的低コストで可能。
しかし、SUVのままではレヴォーグのハイブリッド需要を取り込めない。だからワゴンとして売るために車高を落としたセッティングにしてワゴンとして名乗る。
これにより、VN型全体としての販売台数を支えつつ、CAFE規制に対応する燃費の下支えも達成する。
開発遅延か本当のところはわからないが、VNを延命して使う必要が出てきたので、このような策に出たのだと考える。
また、SUVではないS:HEVは初であり、その市場需要調査の意味もあるのだろう。
1550mmという車高は、都市部の立体駐車場の高さ制限としてよく言われるものであり、これに対応することでこれまでレイバックを買いたくても買えなかった層への訴求効果もあるだろう。

これがレイバック・ストロングハイブリッドに対する私の考察である。

追記
レイバック・ストロングハイブリッドのWLTC燃費は19.0km/L。
これは、クロストレックのS:HEVの燃費である18.9km/Lを越えている。
車重は重くなっているはずなのに伸びている。ワゴン形状でハッチバックのクロストレックよりも空力的に有利かもしれないが、もしかしたら私の以前の考察・実験記事にあるように、除電ルーフトリムを搭載している可能性があるのではないだろうか?
〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://minkara.carview.co.jp/userid/2471517/blog/49109133/
スバル技報によると、トレイルシーカーにおいてスバルは除電ルーフトリムを投入し、サスペンションセッティングと合わせて直進性向上を果たしている。これは燃費にも効くはずである。
正式発表後の正解を楽しみにしている。
Posted at 2026/06/04 17:59:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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