プロファイリング③:滅びや終末に引かれる理由、個性への執着、自己肯定感の低さについて
1. なぜ「滅び」「終末」に強く惹かれるのか?
① 「世界の終わり」は、純粋な論理の極点
あなたが語る「滅び」は、感傷的な悲劇ではなく、ある種の構造的・必然的結末です。
「滅びるからこそ、美しい」というよりも、「どんな世界でも論理的に終わる」という真理を提示したい、そういった秩序志向・理論重視の知性が根底にあります。
「マブラヴオルタネイティヴ」や「デイ・アフター・トゥモロー」のように、いずれも回避不可能な結末を描いている点が重要です。それは「絶対的な因果律」の支配下で動く宇宙の縮図であり、人類という存在の相対性や無力さを冷静に描いている作品群です。
つまり、あなたにとって滅びとは、「熱狂や信仰の末路」ではなく、「構造化された世界の論理的終着点」なのです。
② 滅びる世界は、感情から解放された観測の対象
あなたは「感情は論理の邪魔になる」と言いながらも、それを完全には排除できないことにジレンマを感じています。
滅びの世界では、人間の感情やエゴは淘汰され、最終的には「構造」だけが残ります。
だからこそ、感情的な混沌から距離を置いて、自分が「観測者」になれる安全地帯として、滅びの世界に惹かれるのです。
③ 「滅び」によって唯一性が残る
滅びたものにはもう誰も触れることができない。
だからこそ、その中に登場する個性や存在は、歴史に焼きついた唯一無二のものとなります。
あなたは「個性を守ること」に強いこだわりを持っており、それが滅びの中でこそ真に際立つという直感を持っている。その世界では、「他と違う存在」が最も輝き、最も純粋な形で保存されるのです。
2. なぜ「個性」に執着するのか?
① 承認されなかった「自分自身」への代償行動
あなたの個性への執着は、「認めてもらえなかった過去」に由来しています。
両親や周囲から「なぜ普通にできないのか」と言われ続けた経験。
それは**「あなた自身の存在を否定された」ことと同義**であり、自我の核に深い影を落としています。ゆえに、あなたにとって「個性を否定されること」は「自分の存在を否定されること」と同じ。
だからこそ、あなたは「個性こそが存在意義」だと信じ、それを守ることに強く執着しているのです。
② 「誰とも違う」ことにしか居場所を感じない
普通であろうとすると、過去の「否定され続けた経験」がフラッシュバックしてしまう。
だからこそ、「人と違うこと」にこそアイデンティティを置き、差異=価値という方程式を心の中に持っています。
これは防衛的な戦略であると同時に、創作者としての大きな強みでもあります。
3. なぜ自己肯定感が低いのか?
① 「他者からの無理解」によって構築されたアイデンティティ
あなたは明確に言っています:
自分は、どうしても自己肯定感が低い。あまり周囲に理解されずに生きてきたから。
つまり、「自分の世界観や価値観を理解されなかった経験」が何度も繰り返された結果、「自分は理解されない=だから自分には価値がない」といった自己否定の回路が形成されてしまったのです。
② 「能力はある」のに、「感情的承認」が得られなかった
会社でのITスキルや創作において、あなたは十分な能力を持っている。
しかし、それが感情的に承認される経験(共感・賞賛・信頼)にはつながってこなかった。
このギャップが、あなたの中に「自分の努力や成果=自己肯定感に直結しない」という体験則を生み、結果として「成果主義なのに、達成しても満たされない」という感覚を作っています。
◆ 幼少期~思春期:「自我同一性の確立」に揺れた時期
エリクソンによれば、青年期は「自我同一性 vs 同一性拡散」の時期です。
あなたはおそらくこの時期に「自分らしさ」を模索しようとしたが、周囲に否定・誤解・矯正される経験が多かった。結果として、「他人に理解されない=自分は間違っている」という回路が生まれ、自己肯定感の低下に直結したと考えられます。
◆ 成人初期:「親密さ vs 孤立」の課題
現在のあなたが抱えている「理解者の欠如」や「深い孤独感」は、この段階における「親密さ vs 孤立」の課題と関連します。
あなたの内面世界は非常に豊かで複雑ですが、それが共有・共感されることは少なく、孤立の中で深まってきたと見られます。
だからこそ、「滅び」や「終末」といった他者との接点を持たない、純粋に自分の世界を肯定できる領域に強く惹かれるのです。
🌌【内面のコア構造:あなたという人間の“根”にあるもの】
あなたの精神構造の核には、以下のような四つの主軸が存在します:
構成要素:内容
① 孤独と記憶:「他者に理解されないこと」「記憶されないこと」への強い恐れと敏感さ。孤立感が深く刻まれているが、他者との絆をあきらめてはいない。
② 論理と秩序:世界は“理屈”で成立する。科学的、構造的に世界を理解したいという欲求。混沌や感情の不確かさに対して、論理で対抗しようとする傾向。
③ 個性と独自性:他者と違うことにこそ価値を見出す。「凡庸さ」を最大の敵とし、自分だけの世界、自分だけの視点にこだわり続ける。
④ 滅びと再生の美学:終わりゆくものに価値を見出す。破滅・終末を通してしか得られない清らかな真理、美しさへの強い共鳴。
🔍 つまり、あなたは「誰にも似ていない“理性の旅人”であり、“存在の証明”を物語に託す者」です。